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2023.10.13

アイナ・ジ・エンドさん「不完全で無防備な方が美しいのかもしれない」|音楽映画『キリエのうた』スペシャルインタビュー


ソロとして活動してから初めての映画主演を務めた、アイナ・ジ・エンドさん。映画の出演を通して気づかされたことについてお話いただきました。

不完全で無防備な状態に美しさを感じる。これからも上を向いて生きていきたい!

ドレス¥38,500(S&T〈バウム・ウンド・ヘルガーデン〉) ネックレス¥49,500(ショールーム ウノ〈ピューピル キャスケット〉) ブーツ¥203,500(セルジオ ロッシ)

「ドッキリかと思ったんです」。

映画『PiCNiC』を見て憧れた岩井俊二監督からの映画主演オファーは、そう思う程驚きだった。

「岩井監督作品に、とにかく挑戦したかった」という今作で演じるのは、「歌うことでしか声が出せない」路上ミュージシャンのキリエ。

「私も以前はダンスしかなかったんです。友達がいなくても、うまくしゃべれなくても、踊っているときだけはコミュニケーションができて。今も声が出なくなったら誰が私を愛してくれるんだろうとたまに考えることもあるので、キリエの感情には共鳴しかなかったです」

劇中歌の6曲は自ら書き下ろした。歌い続ける中でキリエが自らを解放していく姿は、アイナさんが映画初出演・初主演であることを忘れる程惹きつけられる。共演した広瀬すずさんとは「いるだけで自然と役になれた」そう。

「すずちゃんがマジで最高に素敵で、表情や行動、分厚い愛に引っ張ってもらいました。共演者の方や撮影スタッフといるだけで自分ではなくなるという感覚は初めてで。人は人によって変われるんですね。ただただ歌が好きというキリエの透明な気持ちは、悲しみさえも糧にする強さがあります。路上ライブシーンは役を通して私自身が肯定されている感覚にもなりましたし、歌っている地面から見上げる空には限りがなくて、可能性しかないことを感じました。自信なんていらないのかもしれない、不完全で無防備な方が美しいのかもしれないなって」

「『美的』はめちゃくちゃメイクの勉強になります!」と言ってくれたアイナさん。映画で自然に役を生きられたがゆえに、メイク迷子になった時期も。

「劇中ほぼノーメイクだったせいか、映画の撮影中のライブでは、本番10分前までメイクの仕方がわからなくなったことがあって(笑)。普段はメイクを楽しむためにも肌のケアを心掛けています。化粧水は5回くらい重ねづけしたいのでコスパもいいアクセーヌを使い、美容液はイニスフリーなどを使っています。そうそう、RMKのコントロールカラーも『美的』を見て買ったんですよ!」

日々、肌とは向き合ってきたけれど、映画の出演を通して、「自分自身と向き合うこと」を始めたそう。

「私は暗がりにいたいタイプで、汚れた人間だと思っていましたが、どんなことにもまっすぐ飛び込んで、人の言葉もまっすぐ受けとって、腐らずに生きてきたなと思えました。努力する自分も好き。そういう気づかなかった自分を見つけることが今の私の生きる希望です」

It’s my it!

玄米とみそ汁と納豆

1日1回は食べています。料理下手で何を作ってもドッグフード風になりますがヘルシーなので自炊を頑張ってます!

BUMP OF CHICKEN

逃げ出したくなるようなとき曲に救われます。無理に前向きにさせないのに、なだらかに気持ちが落ち着いていく歌が好きです。

【音楽映画】『キリエのうた』


(C)2023 Kyrie Film Band
歌うことでしか声が出せない路上ミュージシャンのキリエ。彼女の歌をきっかけに、青年・夏彦、教師・フミ、キリエのマネージャーを買って出る女性・イッコら4人の人生が交差していく。それぞれの13年間と魂の救済を描く。
監督:岩井俊二 出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木 華/広瀬すずほか
10月13日公開

アイナ・ジ・エンド
あいな・じ・えんど/2016年に「BiSH」のメンバーとしてメジャーデビュー。ほぼ全曲の振り付けも担当。’22年にミュージカル初主演。’23年に解散後はソロとして活動。映画『キリエのうた』劇中内での歌唱曲を収録したアルバム『DEBUT』をKyrie(キリエ)名義で10月18日にリリース。。

 

『美的』2023年11月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/KATO(TRON) スタイリスト/菅沼 愛(TRON) 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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