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2023.3.3

シャネル・ネクサス・ホールで国内初マベル ポブレット氏の個展「WHERE OCEANS MEET」が開催中

©️CHANEL

キューバの現代アートシーンにおける新星、マベル ポブレットによる個展がシャネル・ネクサス・ホールにて開催中。「海、水」をテーマに、存在の無常と永遠、時の儚さをさまざまな表現を通して体験できる展覧会です。

「WHERE OCEANS MEET」
マベル ポブレット氏が誘なう心の航海

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マベル ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人。 2017年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で《SCALE OF VALUES》が展示され注目を集めました。ポブレットの作品は、フィデル カストロ政権下のキューバで育った若い世代のアイデンティティや、世界とのつながりといった、彼女自身の経験に基づくもので、作品を通して、キューバ社会と今日の世界を語ることで、観る者に疑問を投げかけています。

日本初の個展。テーマは「海、水」

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マベル ポブレットの国内初の個展となる「WHERE OCEANS MEET」は、彼女が心に抱き続けてきた大切なテーマである“水”、そして“海”を、さまざまな表現を通して感じることのできる展覧会。

“水”は、キューバと日本の共通点である“海”と共存する島国ならではの文化的独自性を示しています。海は私たちを隔てると同時に、結びつけ、より親密にしてくれる要素でもあります。

現代のキューバ社会において移民はごく身近にある現象であり、ポブレットの作品でも重要な位置を占めています。この現象と、時には救い、また時には災いをもたらす海の本質的な役割について、彼女は良し悪しを判断することなく、観察し、語り、問いかけています。

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本展では〈My Autumn〉、〈Homeland〉、〈Travel Diary〉のシリーズから、今回のために新たに制作された作品に加え、ビデオインスタレーション《SUBLIMATION》(〈Buoyancy〉シリーズ)も展示されています。

《ISLAS》(<homeland>シリーズより)

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何百もの深い青色の系の中に入り歩いていくと、まるで海の底に沈んでいくような感覚になるインスタレーション作品。糸には海の写真、小さな鏡の断片が取り付けられており、そこに自分の姿を映すことで、鑑賞者は自身を振り返るとともに、他者の旅に共感し、異なる人生の物語と触れ合う体験ができます。

<Travel Diary>シリーズ

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学びの道であると同時にインスピレーションの源でもある旅。<Travel Diary>シリーズでは、ポブレットが旅先で撮影した写真が、小さく分解・連合され、まったく新しいイメージに。目の虹彩を思わせる円形の形は、細部までも感知する視覚を連想させると同時に、私たちの旅が忘れ難く、無限の可能性を秘めた経験であることを語りかけています。

<My Autumn>シリーズ

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存在の儚さと、それでも成長し続けようとする人間の道を表現したシリーズ。秋(autumn)は、落葉のように変化と衰退を考察するために使用されており、人生は脆く、不安定であることを表しています。ピラミッド型の折り紙でできた作品は、天へ届くように上への向かう構造が「無限」という概念を強調し、同時に空と大地との結びつきをも思わせます。

 

Information

「WHERE OCEANS MEET」 マベル ポブレット展
会期:〜2023年4月2日(日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00ー19:00 (最終入場 18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
主催:シャネル合同会社
シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel:03-6386-3071
※本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023に巡回します。
詳細はこちら

 

Profile

マベル ポブレット(Mabel Poblet)
現代アーティスト。1986年キューバ・シエンフエゴス生まれ。
キューバの現代アート・シーンにおける新星の一人として高く評価される彼女は、ミクストメディアおよび、写真やビデオ、キネティックアート、パフォーマンス、パブリックアートなど、多彩な技法・手段を用いて創作してきた。また、ポブレットの作品はフィデル・カストロ政権下のキューバで育った若い女性としてのアイデンティティや、より一般的には世界との関係といった、彼女の人生経験と直接的に関係している。37歳にしてすでに世界の主要な芸術祭に参加、各国で開催した個展は20以上を数え、また150以上のグループ展に出品してきた。2017年には、第57回ヴェネチア・ビエンナーレのキューバ館でインスタレーション作品 《SCALE OF VALUES》(〈Homeland〉シリーズ)を展示している。彼女の作品は、タンパ美術館やフォンタナルス=シスネロス美術財団(CIFO)、ラテンアメリカ美術館(MOLA)、およびクライスラー美術館等に収蔵されているほか、最近ではパブリックアート作品《Genesis》が米国ノースカロライナ州のスティーブンタンガー舞台芸術センターに落成した。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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