シャネルのJ12がドラマチックな冬を予感させる【グラン世代を美しくする「肌映えウォッチ&ジュエリー」第9回『CHANELのJ12』】
まばゆい光を放つハイブランドのアイコン的ジュエリーや、時を刻む以上に『所有する喜び』を感じられる名作時計。スタイリストの青木貴子さんがセレクトする、グラン世代の肌や顔立ちをより魅力的に見せる憧れのアイテムたち。毎月お送りするこの連載で、お気に入りの一品が見つかりますように。【グラン世代を美しくする「肌映えウォッチ&ジュエリー」第9回『CHANELのJ12』】
モダンラグジュアリーな白の装いは重ねることで完成する
時計「J12 キャリバー 12.2」[SS、高耐性ホワイトセラミック、ケース径33mm、オートマティックムーブメント]¥1,061,500、「ココ クラッシュ」リング ラージ[WG]¥583,000、イヤリング[WG×ダイヤモンド]¥935,000、イヤカフ[WG×ダイヤモンド]¥323,400 (シャネル カスタマーケア〈シャネル〉) ワンピース¥49,500 (グルッポタナカ〈リビアナ コンティ〉グルッポタナカ問い合わせ先・0120-135-015)
本格的な冬がやって来ると、俄然「白」が気になり始めます。白は季節によって印象が変わる不思議な色。春から夏は爽やかで溌剌としたイメージ。秋から初冬にかけては白を着ていると季節外れの装いをしているみたいで居心地が悪くなる、だからこの時期はなんとなく白が着られない時期。そして季節が進み寒い冬になると急に“ ラグジュアリーな色”としてその評価と価値を一変させるのです。
ただ白であれば何でも素敵に見えるわけではありません、とびきりお洒落に見える冬の白は「オールホワイトな着こなし」が条件。全身白は難しいでしょうか? 確かにちょっとした勇気と、服はもとより靴バッグから小物に至るまで白で揃えるのは、簡単ではないかもしれません。そしてもちろん、そのどれをも抜かりなく素敵なチョイスをして着こなしの精度を上げる必要があります。でも、だからこそ群を抜いて洗練されたラグジュアリーな印象を醸し出すことが出来るのです! オールホワイトな装いの完成度を高めてくれる「効かせる白」をチョイスし、コーディネートするのが冬の白をラグジュアリーに昇華させるポイントになります。
そこで手に入れたいのは存在感のある白いアイテム。真っ先に私の頭に浮かんだのはシャネルの「J12」ホワイトセラミック。セラミックならではの透明感のある艶やかなピュアホワイトは、オールホワイトな装いの中でもひときわ輝きを放ちます。手元に特別な白を足すことで、さらに白のトーンに奥行きが生まれるのです。
「J12」はセラミックの色と艶やかな質感もさることながら、スポーティさにエレガントさをも兼ね備えているデザインが秀逸。“凛とした華やかさ”が魅力の、シャネルを代表する時計の一つです。
「J12」が誕生したのは2000年。シャネルのクリエーションを具現化した優れたデザインとセラミックの使用で、注目と賛辞を集めたセンセーショナルなデビューから早くも23年! そのリュクスな輝きは一切変わることなく、時代を超えて世界中で愛され続けています。
ちなみに「J12」の“J”は世界一古いヨットレースであるアメリカズ・カップに起源を持つヨットのカテゴリーであるJクラスに由来しているそうです。アメリカズ・カップはヨット界において世界最高峰のレースで、世界のトップ10に入る富豪やVIPたちが優勝という栄誉を求めて競い合う現存する大会。スポーティでエレガントという「J12」との共通項が感じられますね(Jは「J12」を生み出したアーティステック ディレクターであるジャック エリュのイニシャルでもあります)。
マドモアゼル シャネルは男性服から着想を得て女性に向けた快適なスーツを作るなど、男性の機能的なファッションを女性に向けて解放していったことで知られています。そして、ヨットレースという男性の憧れや夢を、腕時計のデザインインスピレーションとして取り込み、ジェンダー問わずその手首を覆うのが J12 の基本理念なのだそう。マドモアゼル シャネルのジェンダーレスの先駆的発想=スピリットを踏襲している素敵なエピソードです。
ひときわ目を引く白いタイムピースはオールホワイトな装いをモダンラグジュアリーへと導いてくれます。美容においても美白にこだわる私たち。エターナルに私たちの憧れである白を、この冬は全身で纏ってみませんか? 「美しい白」は人を惹きつけて止みません。きっとドラマチックな冬が始まります。
時計「J12 キャリバー 12.2」[SS、高耐性ホワイトセラミック、ケース径33mm、オートマティックムーブメント]¥1,061,500
シャネル カスタマーケア 0120-525-519
テキスト&スタイリング/青木貴子(whitebox) 撮影/葛川栄蔵 ヘア&メイク/千吉良恵子 モデル/松田珠希 構成/三井三奈子(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。