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2022.9.19

横浜流星さん「自分の感覚を大事に、俳優として唯一無二の存在を目指します」|スペシャルインタビュー

演技力、存在感、その全てが一流の横浜流星さん。パリコレでも輝きを放つ、妥協せず、熱く、そして普通に生きる日々を語ってくれました。

横浜流星|スキンケアについて、俳優として

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撮影中、モニターを思わず二度見。そして、カメラの前の横浜流星さんの美肌にくぎづけに。清潔感のあるキメ細かな肌が、精悍な顔だちに品を宿す。美肌の秘訣を尋ねると、少し照れながら答えてくれた。

スキンケアは、「やりすぎない」こと

「肌はあれたり、赤くなりがちで、自分では美肌だとは思っていないんです。今は朝晩、敏感肌用の化粧水と乳液を使っています。それ以外は、洗顔するのは入浴時だけですし、肌が白いほうなので、むしろ日に焼けたくて、日焼け止めも自分では塗っていなくて。最近、自分の中で勝手に感じているのは、肌のケアはやりすぎない方がいいのかな、ということ。必死にケアをしても肌あれすることがあるので、自分に合った方法で、自然に整えるのがいいのかなと思っています」

そんな横浜さんが出演する映画『アキラとあきら』は、メガバンクに同期入社した、生い立ちも性格も対照的なふたりが、切瑳琢磨しながら共闘していく物語。

「原作者の池井戸潤さんが、『自分の作品の映像化でいちばん面白かった』とおっしゃってくれたことがうれしかったです。舞台は銀行ですが、年齢や職業を問わず、どう働くか、どう生きるかを考えさせられる作品になっています。ふたりの“アキラとあきら”が熱く、まっすぐ現実に立ち向かう姿も楽しんでもらえると思います」

横浜さん演じる“あきら”は大会社の御曹司で、次期社長という約束された宿命に抗い、誇り高く生きる孤高の人。ときに冷淡に思える冷静沈着な役柄は感情の機微の表現が難しそうだけれど、内に秘めているものは誰よりも熱く、人間くさいあきらを熱演。ライバルの“アキラ”に心を開く過程にも引き込まれる。

「確固たる信念があり、人にどう思われようが関係ない、信じた道を突き進むあきらが、アキラとの関係で心の鎧がなくなっていく過程を丁寧に演じたいと思いました。僕自身は、人に心を開いてもらいたいときは、まず自分が心を開いて接するようにしています。そうすれば、相手も心を開きやすくなるのかな、と。自分の行動が変われば、周りも変わると信じています」

10代で空手に没頭する中、「弱みを見せないクセがついた」。自身の「感情が顔に出ない」タイプであることが、芝居で生きることもあるそう。

俳優としてはまだ未熟。見える景色が変わった

「自分ではすごく楽しんでいても、『楽しい?』『怒ってる?』と言われることが多くて。一方で、緊張で倒れそうなときも、『落ち着いている』と言われます。堂々として見えるならトクだなと、最近は前向きに考えています。そんな見た目からか、なぜかクセのある役をいただくことが多いのですが、いつか明るく、あっけらかんとした役も演じてみたいですね(笑)」

この日の撮影でディオールのスーツを着こなす姿は洒脱で、艶やかな美しさ。今夏、パリコレ出席のため訪れたパリでも、スーツ萌えしそうな程、粋だった。

「映画の御曹司役では背筋を伸ばし、ぶれずに歩くなど、品のある所作を意識したのですが、僕は猫背なので疲れるんです。でも、衣装のスリーピーススーツを着ると背中が自然と伸びました。自分の体に合ったスーツやスタイルって心地いいですよね。今日みたいなディオールのクラシックなスタイルは自分を高めてくれる感じがあるので好きです。着るものは気分を上げてくれますよね。僕は私服でひとつ決めていることがあるんです。それは、半袖を着ないこと。長袖の方がかわいくないですか?(笑)。一年中着られて、デザインも素敵なものが多いので、夏でも長袖です」

春に公開された映画『流浪の月』では「インスタのフォロワーが減った」程ダークな難役を演じ切り、「役者として転換期を迎えた」と自覚している。「妥協しない」モットーから、ときに自分を追い込みすぎてしまう状態も今は楽しんでいる。

「俳優としてはまだまだ未熟であることを自覚しているので、高みを目指せる今が楽しいんです。ポジティブな意味で『人は最後には死ぬ』と思うと、後悔しないように生きようと思えるし、見える景色も変わってきます。悩みも、『いつか笑い話にできる』と信じて、自分を俯瞰するようにしています。観る人の心に刻まれるようなお芝居ができるように魂を込めて演じたい。そのために日々を普通に、必死で生きて、自分の感覚を大事にしたい。自分だけの武器を身につけて、唯一無二の存在を目指します!」

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「人はいつか死ぬ」と思うと、逆にポジティブになれる。僕の代わりはいくらでもいる。唯一無二の役者になれるよう、日々を普通に、必死で生きたい。

Profile.
よこはま・りゅうせい/1996年神奈川県生まれ。2011年に俳優デビューし、多くの映画やドラマで活躍。今年はドラマ『DCU』『新聞記者』、映画『嘘喰い』『流浪の月』での熱演でも注目を集めた。主演映画『線は、僕を描く』が10月21日に、『ヴィレッジ』が’23年に公開予定。

映画『あきらとアキラ』
破産した町工場の息子・山崎瑛と、大企業の御曹司・階堂彬は、メガバンクに同期入社。経歴も信念も真逆のふたりはライバルとしてしのぎを削るが、ある危機によって人生が交差していく。池井戸潤の同名小説を映画化。
監督:三木孝浩
出演:竹内涼真、横浜流星ほか
8月26日公開

『美的』2022年10月号 SPECIAL EDDITION版 掲載
撮影/土屋文護(TRON) ヘア&メイク/永瀬多壱(VANITES) スタイリスト/伊藤省吾(sitor) 構成/松田亜子 衣装協力/クリスチャン ディオール

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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