ライフスタイル特集
2013.7.2

正しく使えないと赤っ恥…「頂くorいただく」どっちが正解?

「メールをご確認頂く」

「メールをご覧下さい」

上記は普段よく目にするビジネスメールの一文です。この文にはそれぞれ誤りがあることにお気づきでしょうか?

普段あたり前のようにやりとりしているビジネスメールには、意外と知られていない落とし穴が存在します。身だしなみや業務態度はきちんとしていても、誤った言葉づかいや漢字、言い回しをしていると取引先や同僚から「外見はきちんとしているけど、言葉づかいが残念……」と言われてしまうかもしれません!

そこで今回は、ビジネスメールで特に間違えやすい2つの言葉選びをご紹介します。

 

■1:“頂く”と“いただく”の違い

“いただく”は漢字でもひら仮名でもどちらでも良いという訳ではありません。それぞれに意味があり、用途によって使い分ける必要があります。

「お茶を頂く」「食事を頂く」など動詞としての役割、食べる、飲むの謙譲語として使う場合は漢字の“頂く”を用います。

一方、「ご覧いただく」「お越しいただく」など補助動詞の役割、「~してもらう」の尊敬語として使う場合はひら仮名の“いただく”を用います。「お教えイタダけますでしょうか」の場合は補助動詞の役割をしているので、「お教えいただけますでしょうか」が正しい言葉選びになります。

 

■2:“下さい”と“ください”の違い

「このリンゴを下さい」「この資料を下さい」など“ちょうだい“という意味の動詞として使う場合は漢字の“下さい”を用います。

一方、「電車でお越しください」「ご了承ください」など相手の動作に対してお願いをする補助動詞として使う場合はひら仮名の“ください”を用います。「少々お待ちクダさい」の場合は補助動詞の役割をしているので、「少々お待ちください」が正しい言葉選びになります。

 

以上、ビジネスメールで特に間違えやすい2つの言葉をご紹介しました。この基準で考えてみると、最初に例をあげた「メールをご確認頂く」「メールをご覧下さい」という文のどこが間違いなのか一目瞭然ですよね。

見た目だけではなく、正しく美しい言葉選びができる女性を目指しましょう!

 

初出:美レンジャー  ライター:玉村麻衣子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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