大高博幸さんの 肌・心 塾
2012.6.11

大高博幸の美的.com通信(103) 『プレイヤー』『一枚のめぐり逢い』『いわさき ちひろ ~27歳の旅立ち~』 試写室便りNo.27

©2011 JD PROD, BLACK DYNAMITE FILMS, MARS FILMS, M6 FILMS, COOL INDUSTRIE

アカデミー賞作品賞『アーティスト』監督&主演コンビ最新作!
白黒から総天然色へ♥
サイレントからマシンガントークへ!
『プレイヤー』 (原題=LES INFIDELES / 英題=THE PLAYERS)
6月23日から全国ロードショー。
詳しくは、player-movie.jpへ。

フランス本国で2月末に公開されて大ヒット、2週連続して観客動員No.1を記録したホットなコメディ。アチラの映画館では、クスクス笑いと大爆笑が立て続けに起きたと想像します。内容は広い意味でのオムニバス映画のような構成(監督も、ミシェル・アザナヴィシウスほか計7名が担当)で、「臆病なくせに率直で、いじらしくもあり情けなくもある。どこか憎めない愛すべき浮気男2人」のハチャメチャな行状記。
ハンサムキュートなパリジャン(ジャン・デュジャルダン)と、それほどでもない相棒(ジル・ルルーシュ)は共に“浮気病”にかかっている既婚者で、夜ごとナンパに明け暮れている。妻たちの監視と嫉妬の目を逃れて、とうとうラスベガスにまで出掛ける始末。そこで人生最高の快楽を満喫しようとしていた二人は、コトもあろうに!!
浮気というよりは、とにかく誰かとSEXしたいだけ…、というよりは単に射精したいだけって言うほうが当たっている男二人のガンバリ振りが、あきれてモノが言えないほどオカシイ109分。
かなりオゲレツで、二人がモノにできたのは“あばずれ”か”コールガール”というところだから、その辺りは期待しないほうが◎。 But、デュジャルダンは何度も全裸をさらすし、あの瞬間の顔までバッチリ映し出されるしで、ファンならずとも一見の価値はあり(ただし彼の体は、想像以上に熟れすぎ=締まっていないから、そのつもりで)。
生真面目な友達を誘って観に行くと、軽蔑される破目になります(笑)。脳天気な気分で金曜日の夜に、ユーモアを解せる友達と一緒に、がオススメです。

 

一枚の写真が、二人を出逢わせ、愛を揺さぶる。
『一枚のめぐり逢い』 (原題=THE LUCKY ONE)
6月16日から全国ロードショー。
詳しくは、ichi-ai.jpへ。

「ある日、男は一枚の写真を拾った。写っているのは一人の美しい女性。異国の戦場で戦う男は、その写真を手にしてから何度も命の危機をくぐり抜けた。まるで守護天使が現れたかのように--。帰国した男は、写真の背景の灯台だけを頼りに、その女性を探し出そうと決意する。一枚の写真に導かれた、それはまさに運命の出逢い--。二人は恋に落ち、いくつもの障害を乗り越えて結ばれる。しかし幸せの頂点で、二人の愛は引き裂かれようとしていた。その理由は、彼らを引きあわせたはずの、あの写真にあった--。」(フライヤーより抜粋)
『きみに読む物語』で有名なニコラス・スパークスの全米ミリオンセラー小説を、『シャイン』のスコット・ヒックス監督のメガフォンで映画化した作品です。
偶然や ちょっとした思い違い、事情を言い出せない ちょっとした成り行き、敵役の出現、分別のある大人の助言、信頼の絆…、さらにチェイス&ラストミニッツ・レスキューの類いを織り混ぜてのストーリー展開。そして特に、主人公ローガンのキャラクター(真の意味で男らしい男)を見事に表現したザック・エフロンの演技が光っています。
若い読者の皆さんを、ちょっと以上に大人にしてくれもする内容。最終的には悲劇で幕となるワケではないので、その点は安心して観に行って大丈夫。僕は『きみに読む物語』よりも、この映画のほうが好きです。上映時間は101分。

©CHIHIRO ART MUSEUM

 

誰もが知っている絵本作家の、誰も知らない波乱の人生。
27歳―― バツイチ 家なし 職もなし。
いわさき ちひろ、愛と不屈の物語。
『いわさき ちひろ ~27歳の旅立ち~』
7月14日から全国順次公開。
詳しくは、chihiro-eiga.jpへ。

あの ふんわりとした絵のタッチからは想像さえしなかった、いわさきちひろさん(1918-1974)の知られざる人生を描いたドキュメンタリー映画。彼女の御主人や御子息が語るエピソードや、黒柳徹子さんや高畑勲さん(『火垂るの墓』の監督)らの貴重なインタビューで綴られた天才画家の愛と不屈の精神に驚き、感動させられる96分。
5月下旬、補助席まで用意された試写室は暑く蒸し蒸ししていましたが、誰もが ほとんど身動きもせずに、スクリーンに観入っていました。
全篇にわたって興味深い内容でしたが、僕の心に一番響いたのは、彼女の“転機”となったとされている絵本『あめのひのおるすばん』(1968)の制作を担当した武市八十雄さんのインタビューでした。
「いわさきさんの目には、花とか子供の顔とか、優しいものが見えちゃうんですよね。当時、お仕事が甘いということを言われていて、ずいぶん悩まれたことがあったんですが、僕は彼女に言ったんです。『可愛く見えるんでしょ? そう見えちゃうんなら、そのまま押し通せばいい』って」。
コレは、この映画を観る多くの人の心にも、ズシンと響く言葉ではないかと僕は思いました。そして、その柔らかい絵の奥に潜んでいる彼女の想いや願いに、気づかせてもいただきました。
P.S. この映画の公開を記念して、展覧会やブックフェアが開催されます。特に注目したいのは、7月7日(土) 14:00から損保ジャパン本社ビル2Fで開かれるトークショー、『黒柳徹子が語る いわさきちひろ』です。黒柳さんは、この映画の中でも、ちひろさんに関する事実 + 彼女なりの優れた洞察力に基づく話を、とても分かりやすく、愛情を込めて お話なさっていました。彼女の語りの素晴らしさで、充実したトークショーになるはずです。
詳しくは、www.sompo-japan.co.jp/museumをチェックしてください。

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