肌の乾燥はエイジングの始まり!大人の乾燥肌の本当の原因を知る |美的GRAND
何をつけても潤わない…それは、肌体力が低下しているから。そんな弱気な肌が至急すべきことは、覆って守るだけでなく自ら潤いを抱え込める肌をつくること。
与えても与えても潤わなくなってしまったのはなぜ?大人の乾燥肌の本当の原因を知る
肌の乾燥はエイジングの始まり。我慢して放置していると、低下したバリアの隙間から外部刺激が侵入して炎症につながり、ダメージにより表皮が薄くなったり真皮の弾力低下が加速します。闘うにはまず相手を知ることから。ふたりのプロに、大人の乾燥肌の原因について伺いました。
【生まれつき乾燥肌】【エイジング乾燥肌】にありがち 乾燥を招く最大の原因は保湿ケア不足でも洗いすぎでもなく“代謝の低下”

肌の潤いは本来、肌が自ら守るもの
よく言われるバリア機能という言葉、それこそが肌を乾燥から守る最大の武器。「バリア機能とは、肌の最上部にある角層の細胞の隙間を、セラミドなどの細胞間脂質が埋め、水分の蒸発を防ぐ構造のことを指します」(ビューティビジネスコンサルタント 近藤和裕さん)

「細胞間脂質」こそが保湿の王様である理由
「細胞間脂質とは、セラミドを中心にコレステロール、脂肪酸など油溶性保湿成分の総称です。水にも油にもなじむ性質をもっていて、水分を油分で挟むように抱え込む働きがあります」と、近藤さん。この性質により、化粧品の油分よりも強力に潤いを保てるのです。

代謝が低下すると、セラミドなどの細胞間脂質が作られにくくなる
「角層を含む表皮の細胞は、基底層で生まれて代謝を繰り返し、最終的に角層細胞になりますが、この瞬間にセラミドなどの細胞間脂質が生み出されます。加齢により代謝のサイクルが乱れると、細胞間脂質の作られる量が減り、バリア機能が低下します」(近藤さん)
肌の代謝が低下するとなぜ潤いが保てなくなる?
角層が水分を抱え込めない状態に

細胞間脂質が減ると、肌内部の水分が逃げやすくなります。「ちなみに細胞の中で水分を抱えているNMFも代謝の過程で作られるので、同様に減少し、乾燥の原因に」(近藤さん)
表皮が菲薄化

「表皮の代謝が低下すると、表皮全体も薄くなります。さらに表皮に存在して肌全体に栄養を届けるヒアルロン酸の量も加齢によって減ることで、水分量が低下」(近藤さん)
大人肌が乾燥してしまうそのほかの原因は…
肌そのものの潤う力を取り戻すケアが重要
スキンケアについて知ろうとしたとき、よく出てくる言葉「バリア機能」。なんとなく退屈に思えるかもしれませんが、これこそが大人の乾燥肌の解決に欠かせない魔法の言葉。
「リッチなクリームやオイルよりも何より有効なのが、自分自身の角層にあるバリア機能を立て直し、潤いを抱え込む力を育むことです」と近藤さん。「40代以降は肌の代謝が乱れがちになり、代謝と共に作られる細胞間脂質の量が減ってしまうので、代謝をサポートする美容成分をお手入れに取り入れると良いでしょう」(近藤さん)
佐藤先生は、ホルモンバランスの乱れによる影響を指摘。
「肌や体の潤いは、女性ホルモンによって保たれています。40代以降は女性ホルモンのうちエストロゲンの分泌が低下し、それにより真皮のコラーゲンやエラスチンの産生量が減ります。ヒアルロン酸も作られにくくなって、肌の弾力低下や乾燥が起こりやすくなります。その分、お手入れでしっかり潤いを与えることが重要です」(佐藤先生)
【すべての乾燥肌】にありがち ケアのステップが少ない
ただ保湿するだけでなく肌体力を高めるケアが必要
「肌の乾燥を本質的に防ぐには、代謝を後押しし、肌自身のバリア機能を強化するために必要な美容成分を取り入れるなどのお手入れが必要です」(近藤さん)。潤いを与えるだけでなく、肌体力の強化に目を向けて。
必要なのは…肌の潤いを増やす美容成分投入ケア
【お手入れミス乾燥肌】にありがち 洗い方が間違っている
クレンジングが強すぎ洗顔が足りない傾向
肌が乾燥するから朝はお湯ですすぐだけ。クレンジングオイルでメイクも汚れも1 度に落とす…。そんなありがちな洗い方が肌体力を低下させることにつながると、シロノクリニック恵比寿院の佐藤 美先生は指摘します。
必要なのは…適切に洗うクレンジング&洗顔見直し
【生まれつき乾燥肌】【エイジング乾燥肌】にありがち 皮脂分泌が少ない
ホルモンバランスが変化し皮脂の分泌量が低下
佐藤先生は、ホルモンバランスの変化による皮脂分泌の低下を指摘。「40歳を過ぎると女性ホルモンのうちエストロゲンの分泌量が低下。すると皮脂分泌やバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります」(佐藤先生)
必要なのは…潤いで包み込む保湿ケア
【すべての乾燥肌】にありがち 守るケアが足りていない
潤いを守る力が低下している分朝晩たっぷり与えて守って
「潤いを守る力が低下している大人の肌には、外から潤いのもとをしっかり与えてあげることも重要です。ベタつくのを嫌ってクリームを使わなかったり、お手入れ全体的に塗る量が少ないと、乾燥を招きます」(佐藤先生)
必要なのは…潤いを与えて守る充分な保湿ケア
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
杏林大学医学部卒業。同大学病院形成外科、美容皮膚科勤務などを経て現職に。外科分野にも皮膚科分野にも詳しい。