福本莉子さん「何かに一生懸命な人はやっぱり素敵ですよね！」｜映画『隣のステラ』スペシャルインタビュー

人気コミックが原作の映画『隣のステラ』で主演を演じた福本莉子さん。役どころや作品の見どころを教えていただきました！

俳優

福本莉子

ふくもと・りこ／2000年大阪府生まれ。’16年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し、デビュー。以降、話題の映画、ドラマに多数出演。主な出演作に、ドラマ『トリリオンゲーム』『全領域異常解決室』、映画『お嬢と番犬くん』『＃真相をお話しします』など。

福本莉子さん｜「私なんて」と思ってもその気持ちを受け止めて、できることを頑張りたい。

ずっと仲良しで、ずっと片思い中の幼なじみが人気芸能人に。いちばん近くて遠い存在になった相手へのときめきと切ない恋心を、主演映画『隣のステラ』で丁寧に演じた。

「私が演じる千明は元気な女子高生ですが、人気者になった幼なじみの昴への恋を諦め、思いを隠して彼の活動を支えようとします。でも、ふとしたときに思いがあふれ出てしまうんです。そんな細かな心の動きを丁寧に演じたいと思いました。原作オマージュの胸キュンシーンも多いのですが、昴を八木勇征さんが演じるとすごく自然なんです。漫画から出てきたような昴も必見です！」

千明と昴の仲の良さが伝わるシーンでは、アドリブも炸裂。スマートフォンでお互いを撮影し合うシーンでは、福本さんが実際に撮った動画も使われている。一方で、好きな人と住む世界が違うことを実感し、「私なんて…」と自信を失いながらも、自分にできることを探そうとする千明の思いにも共感する。

「千明は平凡な人間だと言いながらも、自分の可能性を前向きに見つけようとする姿が印象的です。何かに一生懸命な人はやっぱり素敵ですよね！　私も『自分なんて』と思ってしまうこと、誰かをうらやましく思うことがあります。でも、それは自然な感情だとも思うんです。SNSを見たりして自信を失いかけたら、『皆、悩みも生き方も人それぞれなんだ』と思うようにしています」

制服の女子高生から“神様”まで、幅広い役に挑戦し、今年は映画も5作公開。多忙な中でも日々を楽しむことを忘れない。映画音楽が好きで、つい最近、映画音楽の巨匠、ハンス・ジマーの来日コンサートを楽しんだ。

「大好きな『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの生演奏は贅沢すぎて幸せでした。エンニオ・モリコーネさんの音楽も好きで、移動中に聴くことも多いです。最近は歌謡曲にもハマっていて、サザンオールスターズさんや小田和正さんの曲を聴く度に、日本語の美しさを感じます。キレイな言葉を使うと心も整う気がするので、日本語を大切にしていきたいです」

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movie『隣のステラ』

Ⓒ餡蜜/講談社　Ⓒ2025 映画「隣のステラ」製作委員会
千明と昴は仲の良い幼なじみ。昴がスカウトされ人気モデルになると、千明は恋心を隠して応援。だが思いが募り、告白するとあえなく玉砕。昴の活躍に刺激されてアルバイトを始めた千明は、先輩・高橋と交流するうち傷心が癒えていく。一方、昴はスター街道を突き進むが…。人気コミックを映画化。
監督：松本花奈
出演：福本莉子、八木勇征ほか
8月22日公開

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。