色彩調和論の概念を導入! 目もとのくすみを払しょくする、ゲランの「クロマティック コンプレックス」【加藤智一さん連載Vol.28】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。今回はゲランのプレミアムスキンケア、オーキデ アンペリアル ゴールドノビレのアイケアに配合されたテクノロジーをご紹介。3つの補色原理に基づいたサイエンスです。
見た目でも細胞レベルからも、目もとの複合トラブルに徹底アプローチ
加藤智一(以下、加藤) 今回ご紹介するのは、ゲラン最高峰スキンケアラインである「オーキデ アンペリアル ゴールドノビレ」から登場するアイケアに搭載された新成分「クロマティック コンプレックス」です。こちらを開発した経緯についてご教示ください。
フレデリック・ボンテ博士(以下、ボンテ)まず、目もとに関する肌悩みを解説させてください。目もとの悩みで対処すべき問題は大きく3種あります。ひとつは色素、および構造的変化の生物学的問題、ふたつめは色調差による光学的問題、そして3つめが目もとの肌質、うるおいなど質感の問題になります。
ゲランはそのすべてを包括的にケアすべく研究に取り組んでいるのですが、これらの問題を解決するための“基礎”となっている概念が、フランスの有機科学者であるシュブルールが1839年に執筆した著書「色彩の同時対比の法則とこの法則に基づく配色について」にあります。
加藤 ゲランのブランドとしての歴史が感じられる参考資料ですね。
ボンテ このなかで、シュブルールは色彩調和論を提示しました。それは色彩の認識は周囲の色合いにより影響を受けているということ。たとえば、物体を暗い背景に置くと、物体そのものは明るく見えたり、白の存在はその周囲の色を輝かせたり、といった色調の相互作用です。当時、この発想は新印象派の絵画にも大きな影響を与えていたのですが、「クロマティック コンプレックス」にもこの知見を生かしたピグメントが配合されています。
加藤 それが3種類のパーフェクティング ピグメントですか?
ボンテ はい。この3種のピグメントが肌の色調を均一にしつつ、目もとの輝きを高めてくれるのです。具体的には2つの反対色が互いに中和しあうという色相の補色関係の原理にそっており、ゴールデン パール ピグメントが血行不良により生じる青クマを、ホワイト パール ピグメントは肌のたるみに伴う黒クマを、そしてブルー パール ピグメントは過剰なメラニンにより引き起こされる茶クマを目立たなくさせるのです。
加藤 塗ったそばからさまざまなクマが視覚的に目立たなくなる効果ですね。スキンケアの時点で色素沈着にアプローチできるのは嬉しいポイントですね。では、エイジングケアの肌効果はいかがですか?
ボンテ 有用成分としては青クマの原因となるメカニズムに働きかけるアストラシダー樹皮エキス、目もとのたるみやむくみをケアするカフェインなどを配合しています。これにより、目もとの輪郭やむくみなど形状変化にもアプローチします。
加藤 こちらの技術だけでも目もとには充分な気がしますが、さらに、このラインの“コア技術”である「ゴールド クォンタム テクノロジー」も発揮されるということですよね?
ボンテ その通りです。肌細胞は微弱な光を放出しており、それは目の周りも同様です。コア技術ではさまざまなレベルで光の制御力を高めることで、あの頃の輝きやつやを取り戻すようなアプローチを施しています。
加藤 今作では配合成分だけでなく、アプケーターにも注力していますね。
ボンテ アイケアのボトル上部にはなめらかで丸みを帯びた天然石のマッサージ カッサを採用しました。まるでゲラン スパのフェイシャリストが施すようなマッサージ効果を得られると思います。ラグジュアリーな印象を高めるとともに、実用性も兼ね備えたデザインです。
加藤 こういった配慮はゲランらしいですね。しかも、特にテクニックいらずで目もとまわりをクルクルとマッサージするだけで、目もとの輪郭がはっきりして、むくみもスッとなくなったことに驚きました。これはアイケアを使い終わったあとでも使えるので嬉しいですね。
ボンテ リフィルも用意していますので継続してお使いいただければと思います。約0.5㎜という薄くデリケートな肌だからこそ、さまざまなトラブルが現れる目もと悩みですが、今作をお使いいただくことで、瞬時の視覚効果と細胞レベルの双方にて、目もとのパーフェクトな美しさを維持できると考えています。
スゴイ技術「クロマティック コンプレックス」を搭載した傑作
オーキデ アンペリアル ゴールドノビレ ザ コンセントレート アイトリートメント 15mL ¥67,100

美容ジャーナリスト
加藤智一
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。
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LVMHグループ内の50の特許の発明者であり、200の化学関連の出版物の著者・第二著者。ゲラン独自のオーキッド(蘭)研究機関「オーキダリウム」も率いる。フランス国立薬学アカデミーの主要薬理学史者でもある。