顔の特徴を知れば、もっと自然に輝ける! 顔タイプ別・大人メイクの最適バランスとは?|「棚田トモコのウェルエイジング診断」vol.10

骨格診断ファッション&ビューティーアドバイザー・棚田トモコさん考案の「ウェルエイジング診断」。顔タイプを「リッチ」「エレガント」「ハンサム」の3タイプに分け、顔や体の特徴、エイジングの方向に合った美容法を提案します。自分に向き合い、最適なケア方法やスタイルアップする方法を知って、より楽しく、前向きに年齢を重ねていきましょう!
今回は、「棚田トモコのウェルエイジング診断」メイク編の総括として、あなたの顔タイプの診断と、タイプ別の似合うメイクバランスをおさらい。大人の顔にしっくりなじむ、あなたを自然に輝かせるメイクを一緒に探っていきましょう。
あなたはどの顔タイプ?フローチャートでチェック!
自分のエイジングの未来を知り、自分に合った美容がわかる「ウェルエイジング診断」。あなたの顔はどのタイプ?棚田さんが開発したフローチャートで早速チェックしてみましょう!
【リッチタイプ】肌に厚みがありふっくらとした印象。年齢とともに皮膚が落ちていき顔が四角くなる
リッチの特徴
- 肌に厚みがあり、頬の位置が高く、ふっくらとしている
- 顔の大きさに対して耳が小さく、厚みがある
- 肌の艶が目立ち、生命力に溢れている
肉付きがよく見え、顔には骨感やスジっぽさを感じず、肌のパンとしたハリが強い印象です。若い頃は皮膚のハリをしっかりと感じられ、凛としていてシャープなフェイスラインに健康的な肉感、肌の艶が目立ち、生命力に溢れている感じがします。年齢を重ねても、脂肪の萎縮はそれほど感じないですが、若い頃のようなふっくら感は減少し、肌が下がっていきます。骨が萎縮して、皮膚が下垂することで、顔が四角い印象に。また、脂肪が落ちることで、皮膚の伸びが加速するタイプ。ほうれい線に肉がたまるので、引き締めケアを中心に行うのがベター。顔の外側をしっかりとホールドするケアをすることも大切。
●このタイプの著名人
カトリーヌ・ドヌーブ、ミランダ・カー
【エレガントタイプ】華奢で肌がとろんと柔らかい。若い頃はふんわりと優しげだが、年齢とともにげっそりと
エレガントの特徴
- 肌がとろんと柔らかい
- 頬骨や鼻筋などが細い
- 顔の大きさと耳たぶの大きさは均等が取れていて、耳たぶの厚みがない
骨が華奢で肌がとろんと柔らかいです。皮下組織に脂肪がきちんとある若い頃は、ふんわりとした優しげな雰囲気がありますが、年齢を重ねて皮下組織の脂肪の量が減っていくと、こめかみや頬のふっくら感が失われ、目の周りの骨も小さくなることで目のくぼみも目立つように。このタイプは、骨が細いぶん、顔の脂肪量が減ると余った皮膚がシワっぽくなり、げっそりとそげてしまうのが特徴。骨が細いため、老けて見えるのも早い傾向があります。適正体重を保ちつつ、頬などはふっくらとさせるケアをしましょう。
●このタイプの著名人
オードリー・ヘプバーン、リリー・コリンズ
【ハンサムタイプ】若い頃はクールでかっこいい印象だが、年齢を重ねるとスジっぽさが目立つ
ハンサムの特徴
- 顔の大きさに対して耳が大きい
- 顔の骨や筋が目立つ
- 肌がドライな印象
脂肪を感じさせず、顔立ちは骨っぽい。また年齢を重ねるとスジっぽさが目立つタイプ。脂肪や肌のハリよりも骨やスジが目立つため、首のスジ“広頸筋”もしっかり。この広頸筋が強いため、二重あごの方もしばしば。若い頃はしっかりとした鼻筋、顎や頬骨の存在感が強く、クールでかっこいい印象ですが、加齢とともにスジや骨が目立ち、若い頃よりもさらに中性的な感じが加速します。年齢を重ねてふくよかになった場合は、顔が四角く見える方も。広頸筋が顔を下方向に引っ張るので輪郭もぼやけやすい。
●このタイプの著名人
ジェーン・バーキン、キーラ・ナイトレイ
顔タイプに合った、最適メイクバランスとは?
『美的GRAND』の読者の皆さんにご参加いただき、「ウェルエイジング診断」でそれぞれの顔タイプを判定。その結果をもとに、棚田さんのメソッドを活用した「顔タイプ別メイク」に挑戦してもらいました。メイクをしてくれたのは、「yumiの大人メイク悩み解決塾」でもおなじみ、ヘア&メイクアップアーティストのyumiさんです!

ヘア&メイクアップアーティスト
yumiさん
トレンドをその人らしく落とし込むメイクに定評あり。メイクレッスンや美容誌、ファッション誌、映像などさまざまなジャンルで活躍。女優、モデル、アーティストからの指名も多数。美的GRANDwebでは、大人世代のリアルなメイク悩みを見事解決。
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【リッチタイプ】存在感を軽やかに整えて、洗練された抜け感を意識して
顔立ちにハリ感があり、顔の面積が広く見えやすいリッチタイプは、膨張感を抑えるのが鍵。ベースやチークで顔の重心を引き上げつつ、陰影を効かせて立体感をつくることで、シャープで洗練された印象に仕上げるのがポイントです。
Make Up Point
- ベースメイク: 肌をクリーンに整える下地づくりが最も重要。赤みはカラー下地で自然にカバーを。
- シェーディング&ハイライト: シェーディングでしっかりと立体感を加え、ハイライトは指で少量を点置きしてナチュラルな陰影を演出。
- アイメイク: 目元を横長に見せて顔のサイドの余白をカバー。
- チーク: 頬の上部に向かって楕円状に入れることで、リフトアップと小顔効果が狙って。
- アイブロウ: 直線的なラインを意識することで余白が引き締まり、顔全体の重心もアップ。
- リップ: セミマット〜マットな質感、かつ濃いめの色味を選ぶと、洗練された雰囲気に。
【エレガントタイプ】繊細で柔らかな印象が魅力。質感と影で奥行きを引き出して
肌や輪郭が柔らかく、全体的にのっぺり見えやすいエレガントタイプは、光感や血色をうまく取り入れて、印象がぼやけないようにする工夫が大切。ツヤやパール感を活かしながら、顔に自然な華やかさと奥行きを加えることで、上品で存在感のある仕上がりになります。
Make Up Point
- ベースメイク: 光を味方にしたツヤ肌づくりを。下地の段階から艶を丁寧に仕込んでおくのがおすすめ。
- シェーディング&ハイライト: シェーディングは控えめに、ハイライトは少し多めに入れて立体感をプラス。
- アイメイク: 丸みを意識した目元づくりでチアフルな印象に。パールを活かして華やかさを加えて。
- チーク: 頬に丸くふんわりとのせることで、女性らしいやわらかさとふっくら感がアップ。
- アイブロウ: パウダーでふんわりと曲線的に描いて、顔全体をやさしい印象に。
- リップ: ツヤ感やパール感のあるもの、みずみずしいシアーな質感で軽やかに仕上げて。
【ハンサムタイプ】シャープな骨格に、“柔らかさ”を足してバランスをとって
シャープな骨格や影が目立ちやすいハンサムタイプは、そのクールな魅力を活かしつつ、メイクで柔らかさと温かみを加えるのが大切。ベースやチークで陰影をなじませ、柔らかな光で抜け感をつくることで、強さとやさしさのバランスが取れた印象に導けます。
Make Up Point
- ベースメイク: 肌のノイズはしっかりカバーしつつ、トーンアップや艶出しは“やりすぎない”さじ加減がカギ。
- シェーディング&ハイライト: シェーディングは気になる部分にほんのりと。ハイライトはチークのように広めに入れて骨感を和らげて。
- アイメイク: くすみやくぼみを自然にカバーしながら、目元に光を加えて柔らかな立体感を演出。
- チーク: 肌になじむ色を広範囲にふんわりとのせ、骨感をやさしく中和。
- アイブロウ: 自眉の骨格ラインに沿わせつつ、やや太めで凛とした印象に仕上げて。
- リップ: 血色を足すような感覚で、あえてラフに塗って抜け感とこなれ感をプラス。
棚田さんに聞く!ウェルエイジング診断による顔タイプ別メイクQ&A
Q1. ウェルエイジング診断で、自分のタイプがよくわからないときはどうすれば?
中には3つのタイプのそれぞれの特徴が混在している方もいらっしゃいます。迷ったときは耳たぶの厚み、横顔の幅に立ち返ってみてください。耳たぶに厚みがある方や横顔に奥行きがある方はリッチタイプの可能性が高いです。耳たぶが薄い方、横顔に奥行きがなく、絶壁頭の方はエレガントタイプ、首の筋や手の筋がしっかり出る方はハンサムタイプの可能性が高いです。
Q2. 診断結果は、年齢を重ねても変わらないものですか?定期的に見直す必要はありますか?
診断結果は年齢を重ねても変わりませんので、定期的に見直す必要はありません。
Q3. 顔タイプ別に、ナチュラルメイクで魅力を引き出すにはどこがポイントですか?
リッチタイプは引き締めることが大切なので、ポイントメイクをするときに直線を描くように意識するのがおすすめです。ナチュラルメイクの時も眉毛はややまっすぐめに描くことでぐんと良さが引き出されます。
エレガントタイプはふっくらさせて自然な凹凸を出すのがポイントなのでトーンアップ下地を顔の中心に乗せることを忘れずに。
ハンサムタイプの方は顔にできる影を隠してフラットに仕上げてください。目の下のクマや小鼻の横の赤み、口角の横のくすみなどにコンシーラーを施すだけで洗練された印象になります。
Q4. 顔タイプ的に似合わないかも?と思うメイクに挑戦したいとき、どうすれば失敗しませんか?
それぞれのタイプの弱点をカバーすれば十分挑戦できます。
リッチタイプはいかに膨張させて見えないか、グラマラスになりすぎないかを考えることがポイントになります。例えば、全体的にふんわりとしたメイクのときこそ、顔全体を引き締めるためにシェーディングを施すこと、“直線を散りばめる”ことを忘れずに。
エレガントタイプは寂しげな印象にならないようにすることが鍵になるので、全体を引き締めすぎないように。シャープな雰囲気のメイクをする時は下地やハイライト、チークなどで顔全体をふっくらとさせる工夫を。
ハンサムタイプはメイク感があると違和感が出がちです。例えば顔の一点だけが艶々、キラキラな質感というような顔の一部だけに目がいくような付け方は良さを半減する原因に。もし挑戦するときは、艶もキラキラも顔全体に施すと上手くいきます。
Q5. 顔タイプ別の「やってはいけないメイク」はありますか?
ありません。自分の顔の特徴を知ることで似合うメイクができることはもちろんですが、苦手なものも似合うようにアレンジできるのがウェルエイジング診断で自分のタイプを知るメリットです。
あなたらしさを輝かせるメイクのヒント、見つかりましたか?
メイク編では、顔タイプに合わせた最適なバランスと魅力の引き出し方をお届けしてきました。自分の顔の特徴を知ることで、メイクはもっと楽しく、もっと味方になってくれるはず。
次回からは、いよいよ【スキンケア編】がスタート! 顔タイプごとに異なるエイジングの方向や肌悩みに合わせたケア法を、棚田トモコさんが丁寧にナビゲートしていきます。どうぞお楽しみに。
棚田トモコのウェルエイジング診断 ほか関連記事もチェック撮影/藤井マルセル(t.cube/人物) ヘア&メイク/yumi(Three PEACE) モデル/三上結以、鍋谷香織、相原彩子(美的グラニスト) 構成/山岸夏実
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
ファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、“骨格診断・ウェルエイジングアナリスト”としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断の知識を融合して、その方の魅力を引き出し、より素敵に輝くスタイルを提案する。