アイケアコスメの正しい塗り方|朝はむくみ・くま流し、夜はハリ育成を【美的GRAND】
繊細な目元に負担をかけずに、成分を効果的に届かせる正しい塗り方を伝授。まずは基本の塗り方でセラムやクリームをなじませた後、朝はむくみ・くま流しを、夜はハリ育成のためのマッサージを加えましょう。
アイケアコスメのお作法
基本の塗り方
目元の皮膚は薄くて繊細。指の腹を使って優しいタッチで触れましょう。大切なのは、目周り全体にくまなく塗り広げること。塗り漏れしがちな上まぶた、目頭や目のキワまで丁寧になじませて。
1.両指の腹にコスメを広げる
コスメを中指の腹にとってから、両手の中指同士を擦り合わせて指の腹全体(第1関節から上、指紋の部分すべて)に広げます。右手で右の目を、左手で左の目に塗ります。
2.ワイパー塗り
目の真下に指の腹を沿わせ、ワイパーのように動かします。まずは目尻側へ。その次に目頭に向かって。最後に上まぶたを目頭側から目尻側に向かって流します。指の力でまぶたが動かないくらいの、ごくごく軽いタッチで。
3.浸透させる
仕上げに、左右の3本指(人さし指・中指・薬指)を使って、先になじませたコスメを浸透させます。このときも力を加えずに、そっと指を置くイメージで。指を当てる位置を少しずつずらしながら、目周り全体を押さえます。
目尻側はこめかみまで
目尻側に流すときは、こめかみまでさすり流して。深いシワの寄りやすい部位にくまなくコスメをなじませることができます。
上まぶたも忘れずに
目を閉じて、上まぶたもくまなく指で押さえます。目頭や目尻キワなどくぼんだ部分ももれなく押さえて、塗り残しのないように。
朝 米粒大
夜 指のはら大
朝は、たくさん塗りすぎるとその後のメイクに影響が出てしまうので、規定量を(アイテムによって差がありますが、だいたい米粒大)。夜は広くマッサージしたいのでその2〜3倍量を。
朝のむくみ・くま流し
朝は、顔に水分が停滞してむくみやくまが目立ちがち。コスメを塗った後、流す1手間を加えることですっきり。目元のフォルムが整って、アイメイクが映える目元に。
むくみ流し
指をチョキの形にして上下のまぶたに沿わせ、こめかみ方向にさすり流します。最後、つり目になるように引き上げ3秒間静止。
くま流し
逆側の手で目尻を引き上げるように押さえて目の下にゆるみがない状態にしてから、3本の指で3秒ずつ、目の下全体をプッシュ。
夜のハリ育成
細胞の修復や再生を促してハリのある健やかな肌を育むためにはその材料となる血液を目の周りに循環させ、滞りなく流すケアが有効です。とはいえ目元は繊細なので、マッサージのしすぎはかえって逆効果。周辺の額や眉、側頭部をもみほぐし、目元への流れを促進しましょう。
おでこ流し
指に残ったクリームでマッサージ。目頭横から眉間を通って、額にらせんを描くように左右のこめかみまで。最後に3秒間プッシュ。
眉もみ
親指と人さし指で眉頭を挟み、親指の腹で眉骨を押し上げるように力を加えます。指の位置をずらしながら眉尻側まで同様に。
眉間流し
両手を交互に動かし、眉間から生え際までさすり流します。軽いタッチでリズミカルに、交互に5回くらい繰り返します。
側頭筋ほぐし
コリがたまって固くなりがちな側頭部をほぐすと、目周りの血流も向上します。5本の指を押し当て、ゆっくりと円を描くように。
『美的GRAND』2021年夏号掲載
撮影/戸田憙昭、新垣隆太(静物)、資人導(Vale.)(人物) ヘア&メイク/相馬久美子 モデル/石川 凛 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。