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お悩み別ケア
2023.12.29

深刻な老化サインをケアする成分をブータンで発見! シャネル サブリマージュ レクストレの「スウェルティア」【加藤智一さん連載Vol.10】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。 第10弾は、シャネルが“ウルトラ プレミアム ライン”と位置づける「サブリマージュ レクストレ」の新規成分をピックアップ。ブータン王国で採取して以来、約10年の研究開発期間を経て、初めて配合された成分、スウェルティアのエキスを紹介します。

シャネル史上、最も修復力に秀でた植物エキス「スウェルティア」

シャネル リサーチ&テクノロジー 原料開発ディレクター

ニコラ・フザッティさん

 

シャネル1


加藤智一
 今回はシャネルの最高峰スキンケアライン「サブリマージュ レクストレ」の新作2品、プレミアム クリームと夜用美容液に配合されたスター成分のご紹介です。その成分は、南アジア・ブータン王国で採取されたヒマラヤ スウェルティア(和名:チレッタセンブリ)のエキスですが、この成分の魅力はどんな点ですか?

ニコラ・フザッティさん なんといっても肌への修復力ですね。シャネルは細胞老化のステージを、「第1ステージ:老化サインの兆候」、「第2ステージ:老化サインの進行」、「第3ステージ:深刻な老化サインの出現」と3段階に分けているのですが、スウェルティア エキスはこの2段階目、3段階目のステージに働きかけることができます。サブリマージュ ラインのスター成分であるマダガスカル産のヴァニラ プラニフォリア PFAは主に第1段階目の肌の再生力をケアする成分だったのですが、今回の成分を追加したことで、エイジングケアの効果が大幅にパワーアップしました。

加藤 なるほど! 加齢サインに網羅的にアプローチできるようになった、ということですね。第3段階は老化細胞が蓄積してしまう、というステージとのことで、このダメージをケアできることは大きいですね。
スウェルティアはシャネルのエイジングケアにおいて、“ブータンの秘宝”のような存在ですね(笑)

ニコラ そうかもしれません(笑)。そもそもこの植物は3年に1度しか開花しないという希少性の高い花でして、しかも手摘みで収穫しなければならないため労力もかかります。ただ、私たちはこの花に秘められた活性分子に強く惹かれたため、この成分を持続的に確保するために、環境負担の少ない生産方法や持続可能性を実現するために努めました。

シャネルセロム

加藤 どんな取り組みをされたのですか?

ニコラ まずブータン国立生物多様性センターとともに、共同の研究施設をブータンに設立しました。そして、ブータンの科学者たちと交流をすることで、ブータンの研究者が、フランスにある私たちの研究室に数か月滞在したり、私たちの共同研究者がブータンに研究所を設置し、地元の研究員をトレーニングしたりと、さまざまな交流を行いました。

加藤 さすがですね。まずは、採取したい植物の周辺環境を整えることからはじめたと。

ニコラ なので、スウェルティアの研究は2014年から始めていたのですが、信頼関係やバリューチェーンの構築に尽力したため、保湿成分として配合できるまでに時間がかかりました。現在では、ブータンの68の農家と協業して、スウェルティアの栽培と乾燥を行っています。そして、乾燥させたものを根も含めて、すべてフランスの研究所に送り、こちらで成分化しています。

シャネルクリーム


加藤
 ブータンからパリへ。長旅ですね(笑)。では、こちらのプレミアム クリームや夜用美容液はどのようなかたに使っていただきたいですか?

ニコラ クリームや美容液は24時間体制で美しさを引き立てるために肌に働き続けるので、エイジングが気になるすべてのかたにお使いいただきたいと考えています。シャネルには研究によって定義された、肌の若さに関するパラメーターがあるのですが(うるおい、心地よさ、しわ、バリア機能、均一性、ハリ・弾力、輝き)、こちらの2品はそのすべてのパラメーターを改善することができます。しかも、それは始めた使った日の翌朝から実感できるはず。目に見えて休息を得たような、肌の輝きやふっくらとした質感をご実感いただけたらと思っています。

 

スゴイ成分「スウェルティア エキス」を配合した2品

サブリマージュ レクストレ ドゥ クレーム コンサントレ 50g ¥89,100、サブリマージュ レクストレ ドゥ ニュイ コンサントレ 30mL ¥100,450/ともにシャネル

それぞれリフィルに対応した、サステナブルなパッケージを採用。
写真提供:シャネル

 

美容ジャーナリスト
加藤智一
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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