コーセー、エトヴォス、資生堂…保湿の最新研究を徹底解説!|おすすめアイテムもご紹介
今、スキンケアコスメ界は全く新規の美容成分を開発するよりも、処方によって既存の成分の力をより引き出したり、新しい力を発見したりという手法が主流になっています。そんな潮流が反映された、保湿の最新研究をご紹介。
各メーカーの新しい保湿アプローチと研究をCHECK!
異なる成分を組み合わせると1+1=2以上になる!|コーセー、エトヴォス
保湿の王者であるヒト型セラミドと、代謝を高めるナイアシンアミドを組み合わせたエトヴォス。ヒアルロン酸とセラミド、それぞれの短所を消して長所を引き出したコーセー。既存の成分の可能性を引き出した両者に拍手!
ヒアルロン酸×セラミドの複合体「モイストパフォーマー」
肌なじみの良さと高い保湿力を両立した、ヒアルロン酸とセラミドの複合体「モイストパフォーマー」を開発。
コーセー ONE BY KOSE ザ ウォーター メイト 160ml ¥2,640(編集部調べ)
ヒト型セラミド×ナイアシンアミドの複合体「セラミディアルコンプレックス」
ヒト型セラミドとナイアシンアミドを融合させた「セラミディアルコンプレックス」により、表皮の代謝を整えて潤いをため込める肌を目指すシリーズ。
エトヴォス アルティモイストローション 120ml ¥4,180
同 アルティモイストセラム 50ml ¥5,280
細胞間脂質の整列性を高める「レジリロックテクノロジー」|資生堂
角層の隙間を埋め、保湿のカギとなる細胞間脂質。そのラメラ構造(水と油がサンドイッチのように並ぶ構造)を整列させるテクノロジーを資生堂が開発。クレ・ド・ポー ボーテのクレンジングシリーズに採用されています。
スキンケアした後のようにみずみずしい洗い上がり。洗浄成分がメイクになじみやすい独自の処方。
クレ・ド・ポー ボーテ オーミセラーデマキアントヴィサージュ 200ml ¥6,600
潤い成分を含んだ濃密な泡。
同 ムースネトワイアントA n 140g ¥6,600
ユーカリ油に表皮バリア機能を亢進する作用を解明|ロート製薬
ロート製薬は、これまで主に消炎や鎮静に使われてきたユーカリ油に、フィラグリンや表皮の結合にまつわる遺伝子の発現を促す作用を発見。バリア機能の強化に寄与する可能性が、今年6月に発表されました。
ユーカリ油配合の化粧水。発売は2019年だけれど、新たな機能を知るとまた使いたくなる!
ロート製薬 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用ジュレ状美白美容液[医薬部外品] 200ml ¥1,540(編集部調べ)
『美的』2021年11月号掲載
撮影/松本拓也(背景) イラスト/浅生ハルミン 監修/岡野利彦(カラーズ)、近藤和裕(Nuzzle) 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
スキンケアを中心とした化粧品の研究開発に約20年携わる。成分・処方の高い専門性をもち、サイエンスと植物の可能性を追究。