天寿光希さんの私物20アイテム! 「コスメ選びはごほうびの時間です」【宝塚歌劇OGセルフメイク】
宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は、元星組男役の天寿光希さんが愛するコスメ編です。
元星組男役・天寿光希さんが実際に使っているコスメを紹介!
宝塚歌劇団を退団してからも輝きを放ち続けている、宝塚歌劇OGの方々のメイクの秘密を探る人気連載。
今回は、元星組男役の天寿光希(てんじゅ・みつき)さんが登場。前編では実際に愛用しているコスメのフルラインアップ、後編ではそのコスメを使ってのセルフメイクテクニックを紹介します。前編となる今回は、クールで大人っぽい秋メイクを披露してくれた天寿さんが愛用するコスメをお届け!
購入前の事前準備は絶対! テスター巡りも楽しい
プチプラからデパコスまで、コスメは幅広くセレクトするという天寿さん。
「買いに行く前に、だいたい目星をつけて行きます。雑誌やYouTube、ネットの口コミなどで情報を収集し、売り場に行き、実際に試してよかったら購入するというのがいつものルーティンですね。情報収集はできるだけ全方位から。YouTubeや口コミだけだと個人的な意見に偏りがちなので、雑誌でいろんな意見もさらってトレンドを取り入れています」
コスメ売り場であれこれ試すのは、なによりも楽しい時間だそう。コスメがたくさんそろう大きなドラッグストアに行ったり、デパートでB.A.さんの意見を聞いてみたり。
「コスメ選びは自分にとってごほうびの時間。洋服を着替えるようにコスメも気ままに試したいから、タッチアップができるようになってきた今はとてもうれしいですね」
ご自身のことを「気分屋」と分析。生き方もだけれど、コスメにもその傾向があるようです。
「朝の気分って毎日違うじゃないですか。だからいろいろあるコスメの中から、使うものをその日に決めるんです。そうするとその日1日のレールがパーンと敷かれる感じで、方向性が決まっていくんですよね」
今回はヌーディーで大人っぽい雰囲気にしたいな、ということで選んでいただいたコスメの数々。さっそく愛用コスメを紹介していきます。
【ベース】
1.コスメデコルテ サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC 10
「ラベンダーローズカラーのCCです。ちょっとピンクが入っているため、トーンアップしながら血色よく見せてくれる感じ。今日は下地と混ぜて使いましたが、ファンデーションをしない軽いメイクのときは、Tゾーンや目の下の三角部分、顎先に入れるだけでふぁーっと透明感が出てきます」
2.パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー グロウ ヴェール [SPF20・PA++]
「次に使うディオールのコンシーラーとの相性がとってもいい。メイクがピタッと密着して化粧がくずれにくくなるから、ここぞという長丁場のお稽古の日や汗をかきやすそうな日には必ずこの下地を使います。グロウタイプですがツヤっぽくなりすぎず、ちょうどいい肌感に仕上げてくれます」
3. パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー 1N
「少し赤みのあるタイプなので、青みが気になる目の下のクマを隠すのにちょうどいい。カバー力が高く、ファンデーションなしでこれとパウダーだけで、普段の日は十分です」
4.SIXPLUS 多機能メイク用スポンジパフ
「いろんな方がおすすめしていて、探すのに時間がかかりました。広い面から細かい箇所まで、これひとつでキレイに塗れて使いやすいです」
5.SUQQU ザ リクイド ファンデーション 105
「最近買って感動したファンデーション。自分の肌より少し濃いめの色を選びました。肌を美しくカバーしてくれるのにつけ心地が軽やかで、つけている感じがしないんですよ。肌が皮膚呼吸している感じ。だから長時間つけていても疲れないし、崩れない、くすまない。万能すぎて溺愛中です。スックのクッションファンデも気になっています」
6.コスメデコルテ AQ オーラ リフレクター 02
「ここ1年くらい愛用しています。肌をサラッと白く整えるのですが、私はもともと肌が白めなのでつけすぎないように。パウダーって白く浮いてしまうことがある中、これは繊細でキメ細かな粉が、肌に透明感を出して整えてくれるんです」
7.白鳳堂のパウダーブラシ(丸短)
「いただきもので、“みつき”と名前が入っています。毛がやわらかく、肌の上をサッとすべるのが心地いい」
【シェーディング&チーク】
1.M・A・C #129SES パウダー/ブラッシュ ブラシ(生産終了)
「限定のブラシセットの中にあった1本で、持ち運びしやすいサイズ感。毛の密集度が高く、肌になじませやすいです」
2.ペリペラ インク ブイ シェーディング 03
「3色をブレンドして使うと骨格を掘り出すのにちょうどいい色合いになります。ノーズシャドウなら一番薄い色を使うなど、使い方によって色を使い分けられるのが便利。私のブルーベースの肌とケンカしないベージュなんですよ。ベージュでも黄色味が強くなると、ちょっとくすんで見えちゃうんです。これも実際に何色か試して、この色にしました」
3. M・A・C グロープレイ ブラッシュ ブラッシュ,プリーズ
「現役時代にCHIHARU先生(現ヘア&メイクアップアーティスト、宝塚歌劇OG)におすすめされて以来、ずっと使っているクリームチーク。上からパウダーを重ねるとピタッと密着するので、舞台でもよく使います。いろんな色を持っていて、気分によって色を使い分けています」
4. M・A・C ミネラライズ ブラッシュ ウォーム ソウル
「ベージュのパウダーチークです。軽いパール感があるので、これを重ねるだけでツヤっぽさが生まれます」
【眉】
1.moppy アイブロウペンシルスリム 眉毛色
「眉の毛1本1本を描くようにしているため、これは細身でちょうどいい描きやすさ」
2.かならぼ フジコ マジカルアイブロウカラー 01
「ブラシに角度がついていて、眉毛を立ち上げるように色づけるのにぴったり。ヘア&メイクアップアーティストの方のYouTubeで見て、翌日にすぐに買いに行きました」
【目元】
1.ボビイブラウン ヌード オン ヌード アイ パレット(生産終了)
「オールマットの限定パレットです。マット感を生かしてクールな目元にもできるし、ベースとして使って上からパール感のあるものを重ねても素敵。眉にも使えて本当に万能です。捨て色がないのもうれしい!」
2.アディクション ザ アイシャドウ パレット 002
「最近購入しました。色を重ねたときのツヤ感が、まるで魔法みたいにキレイですっかり虜に。単色でも角度によって見え方が変わり、芸術的な美しさなんです。使い方次第で『こんな色になるんだ』と驚きや発見があり、アイシャドウの概念を覆されたよう。パール感があるものは現役時代はあまり使ったことがなく、退団してからいろいろ試した中で抜群のアイシャドウです。左下のピンクを使うとグッとフェミニンになるのですが、今日はこの色は使いませんでした」
3.白鳳堂のアイシャドウブラシ
「いただきものです。平らなので、目のキワなど細かい部分にも使いやすい」
4.キス ソフトムースライナー 01
「程よい太さがあるやわらかいペンシルです。アイシャドウ代わりにもなるみたい」
5.デジャヴュ ラスティンファインE 筆リキッド 3
「これはブラックブラウンの色が気に入っています。真っ黒すぎず、抜け感のある黒なんです」
6.オペラ カラーリングマスカラ 01
「パープルのマスカラって、実はすごく使いやすいんですよ。黒だと強くなるのでブラウンを使うこともあったのですが、黒目がちなのでブラウンだと目に負けちゃうんです。そこで、程よく存在感がありおしゃれに見えるパープルに行き着きました」
【リップ】
M・A・C リップスティック(サテン) チェリッシュ
「もう、かわいい(笑)! 重ねても単色でも使えるし、どれともケンカしないところがお気に入りです。男役を辞めてなにが楽しいって、リップをいろいろつけ替えられることですね。口元に色味を足すと自分の顔の見え方が全然変わるんだなと思って、リップも研究中です」
ジャズの世界をいきいきと表現できるように今はひたすらインプット中!
9月22日に開幕する『ALL THAT ZZJA/ALL THAT ZZKA』に出演予定の天寿さん。お稽古はこれからというタイミングの中、
「今まであまり触れたことのないジャンルなので、ひたすらインプットしている時期です。譜面を見たり、(演奏にて出演する)寺井尚子さんの演奏を聴いたりしてワクワクドキドキしています。経験が浅いからこそ、のびしろしかないジャスの世界。ソウルを叫べるようにしたいですね」と意気込みを語ってくれました。
公演は、宝塚歌劇でもなじみのある『It Don’t Mean A Thing』や『All That Jazz』などのほか、ジャズのスタンダードナンバーも楽しめる構成。出演者のみなさんとの顔合わせをした話もうかがいました。
「ご一緒したことのある方が湖月わたる(こづき・わたる、元星組トップスター)さんしかいらっしゃらなくて、緊張度MAXでした。ファン時代に客席で観ていた方々と同じ舞台に立つということが、まだどこか信じられない気持ちで…。ファン心丸出しになっている自分がいました。
でもそれでいいかなと思っています(笑)。ファン時代に憧れていて今は女優として進化し続けていらっしゃる先輩方を近くで拝見し、さらに今まであまり接点のなかったジャズに触れ、自分がどこまで大きく振れるかなという挑戦なので。全力でタカラヅカを愛でつつ、楽しみながらみなさんと一緒に作り上げていきたいです」
次回は、紹介したアイテムを使ったセルフメイクテクを詳しく教えていただきます。お楽しみに!
寺井尚子カルテット&宝塚歌劇OGが奏でる極上のJAZZ エンタタインメント
『ALL THAT ZZJA/ALL THAT ZZKA』
【演奏】
寺井尚子カルテット
(寺井尚子 北島直樹 仲石裕介 荒山涼)
【出演】
真琴つばさ 姿月あさと 湖月わたる 風花舞 彩乃かなみ/
天寿光希 晴音アキ/加賀谷真聡 高橋伊久磨
【公演詳細】
<東京公演>
2023年9月22日(金) 18:00開演
2023年9月23日(土) 13:00/17:00★開演
2023年9月24日(日) 13:00開演
会場:日本青年館ホール
<大阪公演>
2023年9月29日(金) 14:00開演
2023年9月30日(土) 13:00/17:00★開演
2023年10月1日(日) 13:00開演
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
★:公演後アフタートークショーあり
▶️公式サイト
天寿光希
てんじゅ・みつき/9月10日生まれ、秋田県出身。2005年に91期生として宝塚歌劇団に首席で入団。花組大劇場公演『マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー』で初舞台を踏んだのち、星組に配属。舞台に奥行きを与える存在感と圧倒的な美しさで、人気を博す。タカラヅカ・スカイ・ステージの番組内から生まれたユニット「紅5」のKURENAI GREENとして、舞台とは別のユニークさで魅了した。2022年ミュージック・パフォーマンス『ten∞ten TIME』を経て、7月『めぐり会いは再び next generation―真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)―/Gran Cantante!!』にて退団。エトワールも務めた。9月22日より始まるJAZZエンタテインメント『ALL THAT ZZJA/ALL THAT ZZKA』へ出演予定。日本薬科大学招聘講師に就任。Instagram:@mitsuki_ten10
“オスロー”のブラウス¥86,900
“ソブ”のスカート¥42,900
“ダブルスタンダードクロージング”のピアス¥13,750
(以上、フィルム 03-5413-4141)
撮影/風香 ヘア&メイク/加藤志穂(PEACE MONKEY) スタイリング/滝沢真奈 構成・文/淡路裕子
※こちらで紹介したアイテムは天寿さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。