さりげない血色感で春のスイッチへと切り替わるキャンメイクのパウダー|そうだ、コスメ買って帰ろ#27
新しいコスメを手に入れると新しい自分に出会える気がするから──。今日のもやもやをリセットして、明日出かけるのが楽しみになる、気軽に買って帰りたいプチプラコスメを巡る、とあるストーリー。
肌で感じて、肌で見せるさりげない季節の表現
長かった冬がようやく終わり、すっかり春らしくなったとニュースでは言うものの、日陰や朝晩はやっぱりまだ寒く感じて、いまだに冬ものが手放せずにいる。
「季節を先どりしてこそおしゃれ」だし、「おしゃれのためには暑さ寒さはなんのその」という話も聞いたことはあるけれど、ほんの一瞬たりとも寒い思いをしたくない気持ちとおしゃれを天秤にかけると完全に暖かさの勝利。一方で、春の強く冷たい風に吹かれて肩をすくめながらも、ひらりとはためく淡いパステルカラーの洋服をまとった女性たちを羨ましく眺めるのも毎年の恒例ではある。思えば昔から慎重すぎてタイミングを逸する性質なようで、「もうちょっと様子を見よう」と先送りにした結果、既に相手の気持ちが離れていた…なんてこともあったっけ。
出会いと別れの季節だから?突然襲ったセンチメンタルな気分を吹き消さんと、コスメショップに寄り道をする。そこで、身につけたくてもまだ勇気の出ない、ふんわりと優しいピンクやラベンダーなどのパステルカラーがちりばめられたフェースパウダーを発見し、買って帰ることにする。一日マスクで蒸されてヨレたファンデーションの上からでも、さっと重ねるだけで、肌がふわっとして、さりげないピンクの血色感。いつもと全く同じメイクなのに、肌から春らしさを感じる。そんな上級者っぽいことが、こんなに簡単にできるなんて。こうしてようやく私の中でスイッチが春へと切り替わった。
ほわほわの優しい肌をメイクする春色フェースパウダー
井田ラボラトリーズ キャンメイク マシュマロフィニッシュパウダー ~A bloom~ 02 ¥1,034
『美的』2022年5月号掲載
撮影/山口恵史 イラスト/糸井みさ 構成/村花杏子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。