メイクHOW TO
2014.1.9

大高博幸の美的.com通信(198) 唇だけ浮いたりしない、ケバくならないローズ色の口紅を教えて! アトランダムQ&A No.30

Q  ベージュの大高さんに このような質問をするのは恐縮なのですが…、私はベージュの口紅と同じくらいローズの口紅が大好きです。でも、いろいろな雑誌で赤やベージュの特集は見かけますが、ローズの特集は見たことがありません。自分で選ぶとケバさが増したり、唇だけ浮いたりしてしまいます。そこで大高さんのオススメの“ローズの口紅”を、ぜひ教えていただきたいのです。よろしくお願いいたします。 (ケバ子、25歳、顔色が悪いくらいの色白老け顔、会社員)

オーラフィールルージュ
アユーラ オーラフィールルージュ
オーラフィールヴェール
アユーラ オーラフィールヴェール
elegance
エレガンス ミシック ルージュ (左から)07、10
MODELING_COLOR_BASE_EX_UV_P
エレガンス モデリング カラーベース EX UV(左から)PK110、OR220

A  “ケバ子”というペンネームに一瞬ギョッ! としました。ケバいタイプの方からのQは、ココでも、長く続いたラジオのQ&A番組でも、たゞの一度もなかったからです。でも、あなたは“顔色が悪いくらいの色白老け顔”がローズ系の口紅を使うと、“ケバさが増したり、唇だけ浮いたりする”コトを自覚なさっているので、僕としては「まあ、許せるわ」って感じです(^_^)。
おっしゃるとうり、青紫色を含んだ色相としてのローズの口紅は、①顔色が優れない貧血症っぽい肌、②疲労感が表面化している くすんだ肌、③病みあがり風の不健康そうに見える肌には、本来ふさわしくないのです。なぜなら、肌色との色相対比によって、ローズの口紅が顔の印象を一層ヤツれたor老けた感じに見せるからです。ローズの口紅で“明るく華やかに粧おうと無理している印象”さえ与え、かえって痛々しく見える場合もある程です。なので、「そんな時orそんな方には、逆に黄みを含んだ色調であるコーラル寄りの口紅がオススメ」と僕はアドバイスしてきました。

But、それでもケバ子さんは“ローズの口紅が大好き”なんですよね。その気持ち、僕にも本当に よく分かります。そしてまた、そうした女ごころor難題を 理解・尊重しているブランドもあるのです。そのNO.1ブランドは、おそらく、アユーラでしょう。

もう5~6年も前になりますが、アユーラでは、肌そのものの色合いに左右されて 浮き上がったり悪目立ちするコトのない工夫を 口紅と頬紅の“色調設計”に採り入れて、それをコンセプトとしても打ち出しました(現在でもモチロン、そのコンセプトは商品と共に生きていますので、アユーラのカウンターで美容部員さんに相談すれば、分かりやすく教えてくれます)。
具体的に言うと、ケバ子さんへの本来のオススメは、
アユーラ オーラフィール ルージュ(¥3,150)のBE 03RD 01あたりなのですが、ローズを選ぶとすれば、RS 02 or RS 03あたり。蛍光灯の下でも青紫みが強く浮き出ない天然紅花色素を使用している優しい発色のローズなので、ケバくはならず、どうにか無理なく なじむと思います。But、僕の本当の気持ちを加味して言うと、RS 02 or RS 03を唇に塗った後、BE 03あたりをトッピングするような感覚で軽く重ねづけしてほしいのです。
さらに顔色を明るく見せる頬紅は、同社の『オーラフィールヴェール』(¥2,310)の OR 01(本来、あなたの肌色に最も自然になじむ色)に、PK 01(キレイなローズピンク色)を程よくミックスして使うと、無理なくローズの口紅とのカラーハーモニーが生まれるはずです。
専門的な“色彩理論”と ケバ子さんの かなり無理のある“好み”とを両立させるためには、この“歩み寄り”の方法がベストだと僕は確信していますが、いかがでしょうか?

アユーラ以外でローズの口紅を選ぶとしたら?
そうですね…、今、最初に想い浮かんだのは、来月発売の
エレガンス ミシック ルージュ 07、10 ¥3,990 (2014.2.17発売予定)
07は あでやかでリッチなローズ、10は まろやかな落ち着いた雰囲気のローズ(どちらも透明感がありながら濃密な発色)です。僕としては やはり、この色を塗った後、愛用のベージュの口紅を軽くでもトッピングするコトをオススメしたいです。
そしてもう1品、同社・同時新発売の『モデリング カラーベース EX UV』(¥4,725)の PK110 or OR220を“肌色補正”のためのメークベースとして使ってみてください。暖色系のフィルターをかけたかのように、肌色をトーンアップしてくれるはずです。

最後に お願い。“ケバ子”というペンネームを忘れてしまうくらい、“健康的で自然な若々しい私”になってください。できれば“キュートな新ペンネーム”でのレスポンスを期待しています❤  本当に、待っていますよ。では!!

 

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ビューティ エキスパート
大高 博幸1948年生まれ、美容業界歴46年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。
■大高博幸の美的.com通信 https://www.biteki.com/article_category/ohtaka/

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