唇美人になるために覚えておきたい! 知っているようで知らない唇のこと
元々の色、形、薄さや厚さ、この季節ならではのシワやあれ、エイジングによる口角下がり、しぼみ…etc。素の唇の悩みやトラブルも解決して、もっとリップが映える唇に鍛えませんか?
まずは唇についての疑問を解決しましょう!
唇のコト、ちゃんと知っていますか?
知っているようで知らない唇の構造。なぜ乾くのか、年齢と共にどう変わるのか…きちんと知ったうえで正しいケアを!
【唇の山(鼻にかけての溝は”人中溝(じんちゅうこう)”)】
良くある悩み・・・形がぼんやりしている
「M」の谷が浅くてのっぺりしている…という悩みが多いよう。リップライナーで形を縁どるのがおすすめ。いわゆる上唇の「M」字形の部分が、“唇の山”。そして鼻下から「M」の谷部分にかけての溝を東洋医学では“人中溝”といいます。メークにおいては、この唇の山のラインをしっかりとると、きちんと感とエレガントさがグンとUP!
【口角】
上唇と下唇をつなぐ部分。よく動かす箇所なだけに、炎症を起こしたり色がくすむなど、トラブルが起こりやすい。また、口角が上がっていると幸せそう、下がると不機嫌そうと、印象も左右する重要パーツ。
よくある悩み…くすみ
刺激を多く受ける口角はとてもくすみやすい。乾燥・紫外線対策をしたり、コンシーラーなどでカバーを。
よくあるトラブル・・・口角炎
食物や唾液の刺激によって炎症を起こし、赤みや腫れを生じる疾患。亀裂が入り、出血を繰り返すことも。
唇の構造は肌と同じく表皮と真皮に分かれている!
表皮には皮脂腺・汗腺がほぼないため皮脂膜ができず、水分保持機能も低い。そして角層は非常に薄くバリア機能も脆弱なため、外的ストレスを受けやすいという特徴がある。表皮下の真皮内では、毛細血管・線維芽細胞・コラーゲンやエラスチンなどが存在。唇が赤いのは血管内のヘモグロビンの赤色が薄い角層を通して透けるため。肌と同様、表皮の保湿・UVケア、真皮のコラーゲンケアが重要です。
日々の保湿・UVケア、エイジングケアが重要
「唇はほかの皮膚に比べて角層が薄く、バリア機能が脆弱なため、乾燥や紫外線にとても弱いパーツ。ダメージを受けると“口唇炎”という、唇が赤く腫れたり亀裂が入って出血する症状を起こしやすいため、リップクリームで保護する必要があります」(慶田先生)
ふっくらとした健康的な唇のためには、保湿及びUVケアがカギ。「アトピー素因がある人はあれやすく皮もむけやすいので、より注意が必要です。むやみになめたり触ったりせず、抗酸化作用のあるビタミンE配合のリップクリームでケアをすることがおすすめ」(慶田先生)
さらに年齢と共にハリ感や色ツヤも失われていくため、エイジングケアも同時に行うとより効果的といいます。「血行を促す軽いマッサージ、ハリや弾力を与えてくれる唇用の美容液を使ってケアを。また、唇のくすみの原因には乾燥や紫外線のほか、血行不良、栄養不足、喫煙、ストレスなども考えられますので、食生活や睡眠時間などを見直すことも大事です」(深澤さん)
唇は不調が出やすい部分なだけに、日頃からきちんとケアをして、秋のリップブームを楽しみましょう!
もっと唇のコト知りたい!
Q 唇の形や色は年齢と共にどう変化しますか?
A 厚みが薄くなり、くすみが進行
資料提供/クレ・ド・ポー ボーテ
加齢や紫外線の影響と共に、真皮内にあるコラーゲン量が減少。唇の幅に変化はないものの、厚みがなくなって縦ジワが増え、しぼんだように。また口周りの筋肉の劣化で口角も下がり、血液中のヘモグロビンと酸素の結合量が低下することによって色もくすみます。ハリ感UPを促す専用美容液でケアをしたり、マッサージやエクササイズで筋肉を鍛えて。
Q 唇にもUVケアは必要ですか?
A 必要です! 紫外線の影響を大きく受けます。
バリア機能が脆弱な唇は、紫外線からの保護が必須。紫外線の影響で軽い炎症が生じると、そこから乾燥が激しくなり、口唇炎につながるおそれも。UVカット効果のあるリップクリームやリップ下地を活用して。
Q 唇のエイジングケアにはどんなものがありますか?
A 基本的な保湿・UVケアのほか、ヒアルロン酸注入など
まずは保湿・UVケアが第1。その上で専用美容液を使ったり、マッサージやエクササイズを。美容医療としてはヒアルロン酸注入が一般的。ヒアルロン酸は体内にある成分なのでアレルギーの心配もほぼなし。シワやしぼみを改善し、ぷるんとしたボリュームリップに。
銀座ケイスキンクリニック「ヒアルロン酸注入(唇形成)」コース
アンバランスな上下左右の形の調整も可能で人気のメニュー。目安として半年~1年間効果が持続。
http://www.ks-skin.com/35k03
唇について教えてくれたのは…
『銀座ケイスキンクリニック』
慶田朋子先生
皮膚科専門医、医学博士。最新マシンと高い注射注入技術で評判の美容皮膚科院長。多彩な施術メニューあり。
『美容家』
深澤亜季さん
業界屈指の美肌のもち主で、本誌はじめ多方面のメディアで活躍中。わかりやすい理論及びケア方法が人気。
『美的』11月号掲載
撮影/当瀬真衣(モデル/TRIVAL)、諸田 梢(読者)、sono(料理/bean)、今井健司(静物) へア&メーク/林 由香里(モデル/ROI)、久保フユミ(読者/ROI) スタイリスト/武政 モデル/有村実樹(本誌専属)、大川 藍 イラスト/中島香奈(asterisk-agency) デザイン/大須賀侑子 構成/上村ゆう子、加藤絢子(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。