冬の大人肌は「微発光ベースメイク」で 美が最大化する|美的GRAND

乾燥しやすい冬は老け見えしやすい時期。かといって、ツヤツヤすぎても大人はトゥーマッチ。年齢を重ねた今だからこそ似合い、品さえも宿す肌作りを人気ヘア&メイク・美舟さんと一緒に。
生命力を品格が磨き上げ、最高な自分に今、出会う!
ジャケット¥121,000(フィルム〈オスロー〉)、左耳のピアス¥99,000、ネックレス¥149,600、右手のリング¥343,200(januka)
肌が乾燥しやすい時期のベースメイクは普段よりも艶を盛ってフォローしたくなるけれど、“ちょっと待って!”と警鐘を鳴らすのは、人気ヘア&メイクアップアーティスト・美舟さん。
「年齢を重ねる程失いがちな肌の生命力をフォローするには、確かに艶は大切。けれども、大人の肌は艶々させすぎると、気品がダウンしてしまいます。肌作りにおいては特に『マット=老け見えする』と嫌厭されがちですが、“落ち着き感”という大人の魅力を引き出すには、重要なエッセンス。艶肌をベースに部分的にマットな要素も取り入れた“微発光肌”が、グラン世代を最も上品、かつラグジュアリーに輝かせます」(美舟さん)
大人に宿る凜とした雰囲気や余裕が引き立つのも強み。今の自分を存分に楽しみたい人こそ、トライあるのみ。
大人の品があふれ出す「微発光肌」の作り方を詳細解説
メリハリだけでは不充分。多幸感もあってこそ、大人は美しい
メイク下地で艶を仕込み、カバー力のあるセミマット質感のファンデーションを重ねてわき上がるような輝きを生み出すのが、微発光肌のファーストステップ。フェースパウダー、シェードカラー、ハイライトも必須です。
「メリハリを与えつつ、肌印象をぷるんと見せることも大切。メイク下地もファンデーションも全顔には塗らず、ハイライトはCゾーンをあえて避けたり、新しいテクニックを取り入れて楽しくメイクしましょう」(美舟さん)
【POINT1】メイク下地もファンデーションも全顔には塗らない
最新のメイク下地やファンデーションは、肌色や凹凸の補整効果が高め。大人が顔全体に重ね塗りをすると、顔が大きくフラットに見えがち。塗らない部分を設け、立体感を引き出します。
【POINT2】ハイライトはあえて頰骨の下に入れる
何もしなくても以前は光が集まっていた部分(=頰骨の下)にハイライトを入れると、肌のぷるんと感がアップ。自然にリフトアップして見え多幸感も生まれ、ラグジュアリーな表情に。
STEP1:潤って艶が出るメイク下地を顔の中心部と首に塗る
輪郭に艶を与えると顔が大きく見えるので、塗らない。パール粒大をTゾーン、上下まぶた、法令線、口角のわきをメインに指でポンポンとなじませた後、スポンジでたたき込んで輪郭の手前まで広げる。首にも塗り、トーンアップ。
Use Item
毛穴や色ムラをスキンケア効果でもカムフラ。潤いと繊細な輝きをプラス。
ゲラン パリュール ゴールド スキン ダブル ヴェール プライマー SPF50+・PA+++ 40㎖ ¥12,430
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STEP2:ファンデーションブラシで輪郭の外側まで塗る
セミマットファンデーションの適量は小豆粒大。毛量が多めのファンデーションブラシにとり、Tゾーン、上下まぶた、口角の陰から塗り始め、メイク下地よりも広く、輪郭側までのばし切る。シワにたまるので、法令線には塗らないで。
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重ねれば濃いシミもカバー。厚塗りに見えず、キメや法令線にも落ちにくい処方。
エスト フローレス コンシーリング クリームファンデーション SPF35・PA+++ 全3色 ¥5,500
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STEP3:テカりやすい部分にフェースパウダーを狙い打ち
艶にもマットにも傾かず、肌と一体化するようになじむ微細フェースパウダーをブラシにとり、テカって見えたくないTゾーン、髪の生え際、下まぶた、あご先に薄くなじませる。
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きめ細かくて軽く、ノンパール。くすみや毛穴をソフトフォーカスし、清廉な肌印象に。
SUQQU ソフト マット セッティング パウダー ¥8,800(セット価格・2025年2月7日発売)
STEP4:「3」をイメージして輪郭側にシェードカラーを
大きくて柔らかいブラシを使い、トップの生え際から頰骨の下を通ってあご先まで「3」を描くようにオン。ブラシは滑らせず、ポンポンとおくようにのせて塗りムラを防いで。
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素肌より2トーン暗めのカラーを選んで。ほのかな光沢感のあるソフトマットな仕上がりで、肌なじみ◎。
イヴ・サンローラン オールアワーズ ハイパーブロンザー 02 ¥9,350
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STEP5:ヌードベージュのハイライトを頰骨の下にオン
ヌードベージュのハイライトを細めブラシにとり、頰骨の上ではなく下に沿って内から外に入れ、ふっくらとした頰に演出。鼻根部、鼻の頭、上唇の輪郭中央の上にものせたら完成。
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右側のみ使用。肌に溶け込むメルティングジェル処方が、肌に柔らかく上品な光を与える。
ディオール ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ 100 ¥8,470
ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウの詳細はこちら
『美的GRAND』2025冬号掲載
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK・人物)、吉田健一(静物) ヘア&メイク/美舟(SIGNO) スタイリスト/カドワキジュン子(impress+・人物) モデル/RINA、HARUNA 構成/北川真澄
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
モード誌を含む、多くの女性誌で活躍。大人のスイートな魅力を洗練させて引き出すメイク提案には特にファンが多く、俳優やアーティストからのオファーも絶えない。