入浴剤の効果はぜんぶ同じってホント？真相をプロに直撃！自粛ストレスを癒す入浴剤は…【美容の常識ウソ？ホント？】

A：ウソです！

「入浴剤には、剤形（入浴剤の形）も多種あり、また配合されている成分もそれぞれ異なります。剤形は粉体や粒状、錠剤などの温泉成分を活用した入浴剤や、お湯が乳化する液体タイプの入浴剤など。成分も、生薬が配合されているものや清涼感のあるものなど種類は多岐で、それぞれの特長で分類することができます。ご自身の気分や体調、目的に合った入浴剤を選んでくださいね」（石澤太市氏・以下「」内同）

入浴剤から得られる効果とは？

種類豊富な入浴剤ですが、どんなはたらきが得られるのでしょうか？

「入浴剤から得られる効果は、大きく分けて6つあります。その日の気分や、どんなはたらきが欲しいかなどによって使い分けるといいでしょう。これからの汗ばむ季節には清涼感や爽快感のある入浴剤もおすすめです」

■保温効果

保温効果は、主に温泉由来の成分（無機塩類）からなる入浴剤から得られます。主な成分は硫酸ナトリウム（芒硝）、硫酸マグネシウムなどで、皮膚の蛋白質（アミノ酸）と結合しベールをつくり保温効果を高めます。また、炭酸ガス系の入浴剤も血行を促進し、身体を温め、入浴中の血流増加効果や入浴後の保温効果が得られます。ゆっくりとお風呂で体を温め、血行促進することで温浴効果を高めて、肩こり、腰痛、疲労、冷え症などの症状を緩和することが出来ます。

■保湿効果

保湿成分を配合した入浴剤は、皮膚の表皮の角質を軟化し、肌をなめらかにする働きとともに、あせも・ひび・あかぎれ等の予防にも効果があります。保湿効果のある入浴剤は、保湿成分が肌の表面に吸着するだけでなく、膨潤した角層に浸透しやすく、皮膚にうるおいを与え、入浴後のお肌をしっとり、すべすべにすることができます。

■血行促進効果

炭酸ガス系の入浴剤は血行を促進し、身体を温めます。また、入浴中の血流増加効果、入浴後の保温効果もあります。

■清涼効果

炭酸水素ナトリウム（重曹）成分が入っている入浴剤は清浄効果が得られます。また。メントールやペパーミントオイルなどの清涼成分配合の入浴剤は、さっぱりと入浴ができます。汗ばむ季節に、清浄作用と清涼感を体感できる爽快入浴としてお勧めです。

■清浄効果

さら湯に浸かるだけでも清浄効果はあるのですが、炭酸水素ナトリウム（重曹）、炭酸ナトリウム配合の入浴剤を使うと、より清浄効果が高まります。

■リラクセーション効果

入浴にはリラクセーションの期待も高く、ぬるめの湯に入浴し副交感神経を優位することが良いでしょう。入浴剤の香りやお湯の色もリラックス感に好影響をもたらします。バスクリンでは、入浴剤が快適度（リラクセーション）に及ぼす効果を実験し、さら湯入浴と比較した際に、入浴中に快適度が高い状態になり、入浴後もその快適度が維持されるということを明らかにしています。

※快適度とは、脳波（α波）のリズム度から算出し、緊張感がやわらぎ、心地よさの高さを表す数値です。

入浴剤を入れた残り湯は洗濯などに使ってもいい？

「バスクリンの入浴剤は、残り湯を洗濯に使用できます。しかし、残り湯には皮脂などが混じるために、衛生上の観点から、すすぎとつけおきは清水で行ってください。また、柔軟仕上げ剤を強く掛けた衣料やおろしたて、大切な衣料には使用しないでください。

動植物へは使えるのかというご質問もありますが、鉢植えや大切な植物への水やりには使用しないで下さい。金魚用の水に使用することも避けましょう。また、昨今話題の環境への影響ですが、原料は自然環境にやさしいものを使用しており、バスクリンの生分解性は高いレベルです。これからも環境に配慮した製品づくりを行っていきます」