女優・二階堂ふみさん「崖っぷちの生き様を潔く演じたい」|ドラマ『プロミス・シンデレラ』スペシャルインタビュー
今期話題の二階堂ふみさん主演のドラマ「プロミス・シンデレラ」。演じる上で二階堂ふみさんが心がけているこだわりとは?
27歳・崖っぷちの生き様を潔く演じたい。知ることを恐れずに生きたい
愛読する漫画原作のドラマ出演でプレッシャーも大きい中、「絶対に面白くするという覚悟」で演じているのが、離婚で無一文になった主婦・早梅。人生のどん底で出会った男子高校生との“リアル人生ゲーム”に翻弄されながらも、困難に立ち向かう様がすがすがしい。
「間違っていることは間違っていると言えるキャラクターなので、演じていてスカッとする部分があります。弱さを抱えているところにも共感できて。早梅は、私と同じ27歳。私自身も“どう生きるか”を考え始めた時期に、彼女の潔さを美しく演じられたらと思っています」
ドラマは早梅と、金もちだが性悪イケメン高校生・壱成との恋の行方にも注目。
「毎日、何かと闘っている女性の思いを早梅がスッキリとさせてくれると思いますし、(壱成を演じる眞栄田)郷敦くんをはじめ、麗しの殿方たちは確実に癒しです(笑)。今の私が日々闘っているのは睡魔。撮影中は理想の9時間睡眠がとれなくて…(笑)」
自宅では5匹の動物と暮らし、保護犬のボランティアも行う。動物には、「生きることの意味を常に提示される」という。
「彼らは迷いがなく、答えを見失わないんです。迷いがあり、常に答えを探す人間の方がよほど弱い存在だなと。だから、芸術があるのかもしれませんね」
3年程、菜食中心の生活を送る。週末のファーマーズマーケットや生産者から無農薬野菜を購入。黒酢で炒めて食べたり、だしも野菜の皮からとったり。動物や環境について考えたことがきっかけだった。
「温室効果ガスの問題など、知らない方が心穏やかでいられた程、衝撃の事実が多くありました。今と未来を生きる人は平等でないといけない、私たちの生活のツケを未来に回したくないと思うと、恐れずに、起きていることを知って、自分なりに行動していきたいと思いました。何事も、まずは知ることが大事ですよね」
まっすぐに語る姿は、早梅と重なる。
「祖母のシワのように、抗っていないもの、無理のないものに美しさを感じます。見た目も環境もいびつではない、自然な美しさを目指せるといいですね」
It’s my it!
ペスカタリアン(魚を食べる菜食主義者)
3年前、温室効果ガスの問題を考えて始めました。風邪をひきにくくなり、肌もあれにくくなった気がします。
酵素風呂とよもぎ蒸し
時々行って、しっかり汗をかいてスッキリ! 犬の散歩で1日1〜2時間歩くのもいい運動になっています。
【Drama】『プロミス・シンデレラ』
夫から突如、離婚を切り出された主婦の早梅。家を飛び出し、まさかの路上生活中に出会った金持ち・性悪のイケメン高校生・壱成の提案で、人生を取り戻すため“リアル人生ゲーム”に挑む…。
出演:二階堂ふみ、眞栄田郷敦、岩田剛典ほか 毎週火曜22時〜TBS系にて放送中。
\原作/
橘 オレコ/著
漫画アプリ『マンガワン』で連載中。最新12巻(¥650/小学館)発売中。
Profile
にかいどう・ふみ/1994年沖縄県生まれ。2009年に『ガマの油』で映画デビュー。近年の出演作に、映画『翔んで埼玉』『生理ちゃん』『ばるぼら』、NHK大河ドラマ『西郷どん』、NHK連続テレビ小説『エール』など。『ひろがれ!いろとりどり』(NHK Eテレ)ではキイの声を務める。
『美的』9月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/足立真利子 スタイリスト/高山エリ 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。