金子恵美さん「意見を受け入れることは大事。でも決めるのは自分です」その強さの理由とは?【美的GRAND】
常に熱い自然を注がれる女性たちが、その強さを手に入れた理由とは? コメンテーターとして活躍している金子恵美さんに、強く潔くしなやかに生きる方法を伺いました。
強さの理由
“ブレない価値観をもつ”
強さとは、自分に厳しく、人に優しくできること
TVでコメンテーターとして活躍している金子恵美さんは、数年前まで衆議院議員として活躍していました。2016年、第1子出産のタイミングで、同じく衆議院議員だった夫・宮崎謙介氏に不倫騒動がもち上がったとき、周囲の反対を押し切って夫を許し、夫婦関係を継続することを決意。その意志の強さが注目され、活躍の場を広げています。
「強いですね、という言葉をよくいただくのですが、私自身はまだまだだと思っています。私の考える強さとは、シンプルに“自分に厳しく、人に優しくできること”。でも、人への優しさって自分に余裕がないと難しいですよね。政治家時代は、反対意見を否定せずに受け入れる寛容さが足りなかった。立場上、意見を対立させて闘わなければならないという思いもあって…。今は、自分への厳しさは相変わらずですが、徐々に素の自分が戻ってきたというか、人の意見を受け入れる寛容さがもてるようになってきました」
さまざまな意見を受け入れることは大事。でも、決めるのは自分です
近著の『許すチカラ』には、夫婦関係を再生するに至った理由、またネット社会で蔓延しがちな一方的なものの見方を憂慮し、寛容さをもつことの大切さが書かれています。
「周囲の意見に耳を傾けることは大切ですが、決断するのは自分です。私にとって夫は、後輩に慕われる本当に心根の優しい人で、そんな人を失うことの方が怖かった。当時は傷つきもしましたが、家庭内での反省や苦悩の日々も間近で見た結果、自分の価値観を信じたら、後は時間が解決してくれました。もちろん夫婦関係はさまざまで、浮気を許すことが正義とは思いません。むしろ許さない方が正義かもしれない。でも私は許す選択をしました。そういう価値観もあるんです。さまざまな選択肢を認め合う、という意味での『許すチカラ』が今、必要だと思います」
PROFILE
金子恵美さん
元衆議院議員。1978年、新潟県生まれ。2007年に新潟市議会議員として政界入り。その後、衆議院議員に当選。2015年に元政治家の宮崎謙介氏と結婚、2016年に出産。近著『許すチカラ』(集英社)が話題
『美的GRAND』2021冬号掲載
撮影/風香(LOVABLE) ヘア&メイク/(LA DONNA) スタイリスト/城長さくら(Kind) 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。