NMB48吉田朱里「メイクはメンタルに寄り添ったものに」〜『だから私はメイクする』Specialインタビュー前編
“美のカリスマ”として知られる美容家の神崎恵さんが、地上波ドラマ初主演を務めているドラマパラビ『だから私はメイクする』(テレビ東京・毎週水曜深24時58分~)。
本作の原作は、『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載中のシバタヒカリさん作の同名コミック。『浪費図鑑』で知られるオタク⼥性4⼈組・劇団雌猫によるエッセイ集『だから私はメイクする』(柏書房)を原案とした多くの⼥性に⽀持されている話題作で、さまざまな⼥性の「メイクをする理由」を描くことで現代をたくましく⽣きる⼥性たち(時に男性も)の姿を映し出していきます。
そんな本作で、NMB48の吉田朱里さんが、主⼈公・コスメショップのビューティーアドバイザー(BA)の熊⾕すみれ(神崎)と共に働く、山本織香役を好演中。
“アカリン”という愛称で、グループをけん引してきた吉田さん。アイドル活動だけではなく、「女子力動画」を配信するYouTuber、コスメブランド「B IDOL(ビーアイドル)」をプロデュースするなど、多岐にわたって活躍。10月24日に開催された「卒業コンサート~さよならピンクさよならアイドル~」では、女性のファンも多く駆け付けたそう。
そんな美のメッセンジャーとも言える吉田さんに、本作の見どころや神崎さんの印象、「B IDOL」のことについて伺いました!
自分の考え方と行動が似ている役だったのでやりやすかったです
――本作への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
昔、岐阜制作の映画に出演したことはありましたが、AKB48 関連の舞台やドラマ以外で本格的なドラマに出演するのは初めてで。自分でも演技をしたいと言ったことはなかったこともあり、オファーがきた時は事務所の人も驚いていましたし、私も「絶対、嘘でしょ!?」みたいな感じでしたね(笑)
でも、ドラマの概要を伺った時に、私が「B IDOL」のコスメを作る上で伝えたかったことが詰まっていたので、「これはやりたい」と思いました。
あと、部屋のお掃除をしていた際、原作のコミックを見つけて、コスメを作るヒントになればと、机の上に置いていたんです。次の日にドラマの話がきて、運命を感じましたね。
――実際、演技をされてみていかがでしたか?
演じる織香は、自分の考え方と行動がすごく似ている役だったので、やりやすかったです。自分らしさを出せばいいのかなと思って。
織香は明るくてチャキチャキしていて、物事をはっきり言い、空気が読めない子。私も空気を読めているつもりで、読めてなんですよ(笑)。グループで誰かが怒られていてシーンとなっている時も、「そんなこと言ってもしょうがないのに」とスバっと言ってました(笑)。
思ったことを包み隠さず言ってしまい、周りの空気感を後から感じるタイプなので、そういうところはすごく似ていますね。劇中でも、シーンとなっているとこに明るく入っていくシーンもあって、織香の気持ちがすごく分かりました。
――なるほど(笑)。でも吉田さんは、現場を明るくしてくれそうですよね。
ありがとうございます! 自分で言うのもあれですが、私といるとすごく楽しいはず(笑)。家族にも「朱里がいると家が明るい」ってよく言われます(笑)
――美のカリスマでもある神崎さんとの共演はいかがでしたか?
美容業界で生きていくと決めた頃に、「神崎さんみたいになれたらいいね」と言わることが多くて、神崎さんに憧れを持つようになって。なので今回、初めてご一緒できて本当に嬉しかったですね。
お会いするまでは、美容家ということでビシッとしたイメージを持っていたのですが、実際お会いしたら、めちゃくちゃキュートな方で。色気もあってすごくキレイなのに、華奢で少女感が抜けないのがすごくステキで、私もこんな大人になりたいと思いました。
今回、営業後の百貨店で撮影をしていたため、昼夜が逆転していて。神崎さんは子育てや家のこともある中、本当に大変だったと思いますが、笑顔でこなされていました。あと、クランクアップの時に泣かれていたんですけど、それがめっちゃくちゃかわいくて! 私が男だったら、確実に好きになってましたね(笑)。
メイクする女の子の気持ちに寄り添えるようなものを作りたい
――先ほど、このドラマにはコスメを作る上で伝えたかったことが詰まっていたとおっしゃっていましたが、具体的にどの部分に共感されたのでしょうか?
この作品は、「女性がメイクをするのには理由がある」という点に注目しているんです。私は、「B IDOL」の商品開発をする時に、メイクする女の子の気持ちに寄り添えるようなものを作りたいと思っていて。
このドラマのお話をいただく前の自粛期間中に秋コスメを考えていましたが、今回の秋コスメのアイシャドウ「強がりのピンクグレージュ」は、一番、女性のメンタルに寄り添ったカラーなんです。
例えば、苦手な人に会う時って、その人をあまりひきつけたくないから、強めのメイクをしたりしませんか? 私の中で、グレーのシャドウはそういうイメージで。メイクを濃くする時、ブラウンをどれだけ重ねても強さはでないけど、グレーをいれると一気に強いメイクになるんですよ。
ただグレーだけだとかわいげがないので、家にあるコスメでいろいろなカラーをたしていた時にピンクを加えたら、絶妙に弱さが隠し切れない色になって。はかなさが出て、すごくよかったんです。
新しいリップの「脈ありPINK」もそう。女の子ってみんな告白されたいじゃないですか。2、3回目のデートで、もうそろそろ告白していいよっていうのが男性に伝わるようなイメージで、計算されたピンクなんです。
「B IDOL」のアイテムのように、メイクは女子のメンタルに寄り添ったものという考えがドラマでも描かれるので、ぜひそこに共感しながら楽しんでもらえるとうれしいです!
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インタビュー後編では、吉田さんに男性ウケ抜群のメイクや、NMB48卒業後の目標などなどを伺います。
【プロフィール】
吉田朱里(よしだ・あかり)
1996年8月16日生まれ。NMB48の1期生として2010年にデビュー。“アカリン”という愛称で、グループをけん引。アイドル活動だけでなく、モデル、YouTuber、コスメブランド「B IDOL」のプロデューサーなど多岐にわたって活躍。2020年10月24日には、「NMB48 吉田朱里卒業コンサート ~さよならピンクさよならアイドル~」が大阪城ホールで開催。11月18日発売の24枚目シングル「恋なんかNo thank you!」で初センターを務める。
【番組情報】
ドラマパラビ「だから私はメイクする」
テレビ東京・毎週水曜深24時58分~
動画配信サービス「Paravi」で毎話独占先行配信中
取材・文・構成/高山美穂
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。