美的GRAND
健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2025.9.6

【沖縄在住・美容ジャーナリスト加藤智一の「沖縄美トリート」リスト】LIST12「ローズウッド宮古島」


日本初上陸で話題! 世界21か国でラグジュアリーホテルを展開
宮古島・「ローズウッド宮古島」

香港の財閥「ニュー・ワールド・デベロップメント」が世界21か国で30軒以上を展開するラグジュアリーホテルブランド、ローズウッド ホテルズ&リゾーツ。その日本初となるホテルが、宮古島に2025年3月にオープンしました。ローズウッド ブランドが掲げているのが「センス オブ プレイス」という理念。地域の文化や歴史に敬意をはらうことで、その地域の魅力を引き出すような設えやサービスを整えることにあります。

その理念が最も生かされているのは全55棟からなる客室です。そのすべてが大浦湾に面しており、どの客室からも鮮やかな“宮古ブルー”の景色を臨むことができ、沖縄というより宮古島ならではの空気感を得られます。

ローズウッド宮古島にはヴィラと一軒家タイプのハウスが用意されていますが、今回宿泊したのはスタジオスタイルの「オーシャンビューヴィラ」。テーブルやベッド、ソファの色合いは、珊瑚に由来する白い砂浜や宮古ブルーを生かすように温かみがありながらも、透明感のあるベージュやホワイトで統一。琉球の伝統を感じさせつつ、モダンな印象に仕上げた客室のインテリアが素晴らしい。

また、いたるところに配されている宮古島の伝統工芸品ややちむんもその空間に溶け込むようなデザイン・配色で構成されています。このインテリアのデザインセンスを自宅に取り入れたいと、写真を撮りまくるゲストもいるとか! ラグジュアリーな空間ながら、自然とのハーモニーを重視した客室設計も「センス オブ プレイス」の理念を踏襲しています。

リビングとダイニングエリアは室内と屋外に配置されており、プランジプールを配したテラスは屋内よりも広い70平方メートルを確保。プライベートプールに入ったり、読書をしたり、ウエルカムフルーツをいただいたり…と、客室にいるときでも気づけば屋外で多くの時間を過ごしていました。

近隣にはコンビニなどがないため、ミニバーが充実。冷蔵庫にはさまざまなソフトドリンクが揃っており、お酒も泡盛や洋酒、クラフトビールなどがそろい踏み。宮古島ならではの“おやつ”も充実しています。

自然光が注ぐスパ風のバスルームはプールから直接アクセスできるので便利。深めのバスタブが配置され、ヘアケアやボディソープなどのアメニティはスパ発のウエルネススキンケア、ラピデムが採用されています。

また、宮古島産の月桃葉を使って作られているソープや、宮古島の海塩に月桃やバタフライピーなどを配合したバスソルトを用意。ソープは5種、バスソルトは4種あり、ランダムで客室に置かれているそうなので、何が用意されているのかお楽しみに。

バスアメニティはローズウッドのオリジナルポーチにマービスのオーラルケアやグルーミングキットを用意。スキンケアはラピデムのフルサイズ商品を配した「ビューティバー」(有料オプション)が設置される予定になっています。また、ダイソンのヘアアイロンやコテのレンタルサービスもあります。

トリートメントはもちろん、サウナやハイドロバスも楽しめる開放感あるスパエリア

スパトリートメントは、ローズウッドのスパ・ブランドである「Asaya Spa(アサヤ スパ)」にて。ローズウッド宮古島で採用されたのは、客室のアメニティと同様のラピデム。ラピデムが監修したオリジナルトリートメントメニューが3種用意されており、今回はそのなかのひとつ、「シナジーフロー」を体験。施術に用いるのは、陰陽五行をベースにした5種のトリートメントオイルから選んだ1種と、沖縄産の天然ハーブや海塩です。

「シナジーフロー」はアメリカのカリフォルニアで生まれたトリートメントメソッド「エサレンボディワーク」をベースにした手技です。波のような大きなゆったりとしたロングストロークで、身体の深部までアプローチしていく一方で、タイ古式やロミロミといった手技も取り入れているため、ところどころに関節を動かすストレッチや指圧がユニーク。全身を力強くほぐすのが特徴のトリートメントです。このほか、温冷のストーンを使った全身マッサージの「リバイブ」や美白に特化した「アイランド レスキュー ブライトニング フェイシャル」も提供しています。

スパエリアに滞在中に自由に利用できるドライとスチーム2種のサウナとハイドロバスや屋外温水プールを配備。スパ利用者のメリットとしては、同エリア内にあるドライフルーツやデトックスウォーターが配されたヒーリングルームを利用できるので、スパ利用後はスパエリアで夕暮れ時までゆっくり過ごしてはいかがでしょうか。

宮古牛や島野菜、近海の魚介を生かした料理に舌鼓

レストラン&バーは4施設を用意。オーセンティックなイタリアン「NAGI(ナギ)」、カジュアルシーフード「MAAS(マース)」、そして、プールサイドバーの「UILII(ユクー)」、今後、オープン予定の和食「苧麻(チョマ)」です。

「YUKUU」はプールサイドバーのテラス席では水着を着たままカクテルから軽食まで楽しむことができるので、外国人ゲストがサンドイッチやパスタを食べながらプールサイドでのんびり。私も宮古島の素潜り漁師が仕留めたというミーバイ(ハタ類)のフィッシュバーガーをパクリ。「NAGI」では近海の魚介やイタリア、フランス産の素材を生かしたイタリアンを。この日は「トリュフのカッペリーニ」がスペシャリテ。バターとパルメザンチーズを生かしたシェフおすすめの限定メニューでした。

朝食は目の前に宮古ブルーが広がるテラス席で。和食、洋食のセットメニューとビュッフェから好きなものを選ぶスタイルです。なかでもペストリーのクオリティが非常に高く、聞けば有名なペストリーシェフを香港から呼び寄せたそう。早朝からは「Asaya Spa」で日替わりのウエルネス体験を提供しているので、お腹を空かせてから朝食ダイニングへ向かいましょう。

世界中で展開するローズウッドだけあり、「ローズウッド宮古島」にも欧米からのゲストも目立ちますが、プールサイドで本を読んだり、レストランやバーでドリンクやフードを楽しんだりと、それぞれが島時間をゆったりと過ごしていたのが印象的でした。宮古島のなかでもリゾート地のにぎわいを離れ、美しい自然に囲まれた「ローズウッド宮古島」は日常の忙しさやストレスから離れて、心身をリトリートできるリゾートと言えるでしょう。

LIST12
【ローズウッド宮古島】
所在地:〒906-0008 沖縄県宮古島市平良字荷川取1068-1
TEL:0980-79-8899
料金:オーシャンビューヴィラ 60㎡ 1泊朝食込み 1-2名様 1室あたり202,400円~(税・サービス料込)

■Asaya Spa シナジーフロー 120分 ¥72,500  90分 ¥60,000(ともに税・サービス料込み)*メニューは変更になる場合があります

URL : https://www.rosewoodhotels.com/jp/miyakojima
*料理はシーズンによって、メニューや盛りつけが異なります

 

美容ジャーナリスト
加藤智一
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

twitter LINE Threads

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事