野呂佳代さん「笑顔って、美しいですよね。楽しいときにちゃんと明るく笑える人でありたいなと思います。」|美的GRAND

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野呂佳代さん「いつでもちゃんと笑えるように、肌も体も整えたい」|美的GRAND
「出演作にハズレなし」と評判。いつも明るくポジティブ。それには理由がある。輝き続ける野呂さんの陽気なマインドが素敵。
野呂佳代|陽気に奏でる。
悩みもコンプレックスも、ポジティブ変換。一度切りの人生、楽しく生きたいから
シャツ¥19,800(ゲストリスト〈ヘルシーデニム〉) ビスチェ¥9,900、パンツ¥9,900(ワールド プレスインフォメーション〈クロエンス〉) ゴールドブレスレット¥26,400、シルバーブレスレット¥14,300(ウノアエレ ジャパン〈ワンエーアールバイウノアエレ〉) リング[右]¥30,800(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレシルバーコレクション〉) リング[左]¥12,320(ZUTTOHOLIC〈フル・オブ・グレイス〉)
ハリがあり、艶やかな美肌だが、野呂さんはずっと敏感肌に悩まされてきた。吹き出物ができやすい。ニット帽やマスクをつけているとかゆくなる。整髪料がついた髪が触れるとまけることも。しか
も、痕に残りやすい肌質…。そんな“扱いにくい肌”が探究心に火をつけた。
ベースメイクを見直して肌に自信が。体型も個性に
「20代の頃は厚塗りでした。肌トラブルやコンプレックスは隠さねばという思いが強すぎて。でも隠すより、まずは素肌を整えることだと気づいてからは、スキンケアは少ないアイテムでもしっかり保湿できるケアに。小田切ヒロさんの動画を見て肌は質感で決まることを学び、ベースメイクを見直しました。ベースは肌に最初につくものだからこそ、密着度が高く、トラブルなく使えるものを選び直し、肌が健康的に見えることを第一にメイクをしています。ファンデーションは濃いめが好きでしたが、年齢と共に肌はくすんでいくので、今は1トーン明るい色と2色使いしています」
健康面では朝、体が冷えないように意識して白湯を飲んでいる。最近は移動もなるべく歩くように。お正月休みにフロリダのディズニーワールドを楽しんだことがきっかけだった。
「現地で1日2万歩とか歩いていると、どうしたって引き締まるんですよ。普段どれだけ運動していないかに気づかされまして。これまでは太ってもハリがあるのが売りだったけれど、40代になってからは太る場所が変わり、全体のバランスが悪くなってきたので、最近、ピラティスも始めました(笑)」
そのヘルシーなボディでモデルとしても活躍し、ファッションを楽しむ姿が支持されている。「二の腕は太いのではなくヘルシー、体も厚いのではなくセクシー」とポジティブな表現に変えることで、ファッションの幅も広がったという。
「22歳でAKB48に入ってから、選抜メンバーには選ばれない、握手会でも私だけ人が来ないという現実に直面し、挫折を味わいました。ビヨンセみたいな海外アーティストに憧れがあり、細い体型がベストだとは思っていませんでしたが、自分の体型とも向き合わざるを得なくなって。でも、元々の骨格は変えられないし、個人的にはメリハリのあるスタイルが好きだという思いは頑固にもち続けていたんです。誰にも理解されなくても、自分だけは自分を受け入れたいと思って。よく『ポジティブですよね』と言われますが、ポジティブに変換しないと人生つまらないと思っているだけなんです。正直、自分の体型が好きとは今も言えないし、体型の悩みもつきませんが、この体が今の私の現実だから前向きに捉えていこうと思って。体が太めだから、オペ室で手術着を着ている役でも私だとすぐにわかってもらえるな、とか(笑)」
「ああいう人いるよね」と言われるお芝居を目指したい
30代になる頃から、仕事も恋愛も何をやってもうまく行かない時期が続いた。そこからブレイクできる未来が見えず、仕事を諦めかけたが、バラエティ番組への出演を機に「少し自信がついた」。そ
して今、俳優として唯一無二の存在感を発揮し、出演オファーが絶えない。
「今があることに自分がいちばん驚いています。私はいつも大切なことに気づくのが遅いんですよ。肌や体、心のつながりに気づいたのも40代になってからでしたし。気づいてから、急ピッチで自分と人生を再構築中で、必死にやってきたら今、という感じなんです。周りの人々をがっかりさせながら生きてきたけれど、周りに助けられて今があります。いつも人より人生の時間軸が10年遅い実感がありますが、皆さんに気づいてもらえた今、『ああいう人いるよね』と言ってもらえるような役を演じられるように努力を続けていきたい。そのためにもいろんな日常に出くわしていきたいです」
明るく見られる野呂さんだが、“おひとり様”は苦手。人を羨みがちな性格も自覚している。自信もない。だからこそ、陽気に――。それは、ネガティブな自分を守るための野呂さんの武器。
「笑顔って、美しいですよね。つらく、苦しい時期はきっと誰にでもあって、だからこそ、明るい笑顔にはその人のパワーがはじけていると思うから。私も人を羨まず、自分の頑張りをちゃんと認めながら、楽しいときにちゃんと明るく笑える人でありたいなと思います。作らず、無理せず笑えるように。落ち込むことがあっても、立て直す明るさをもてるように、肌も心地よく整えて、心身ともに健康に過ごしたい。そして、好きなことを大事にしていきたい。それがあればどこにいても、どんなときでも、楽しく過ごせる気がするから。人生悔いなく生きるために、今は先のことを考えすぎず、今日、今日、たまに余生! みたいな感じで生きています(笑)」
Profile
のろ・かよ/1983年東京都生まれ。2006年よりAKB48、SDN48のメンバーとして活動。’12年に卒業後はタレント、モデルと幅広く活躍し、近年は俳優としても高く評価され、話題作に多数出演。おもな出演作に、大河ドラマ『光る君へ』、ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』『西園寺さんは家事をしない』『ホットスポット』など。4月スタートのドラマ『なんで私が神説教』(毎週土曜21時〜、日本テレビ系)に出演。映画『時には懺悔を』が6月に公開予定。
『美的』2025年4月号掲載
撮影/須藤敬一 ヘア& メイク/ MAKIスタイリスト/ MaiKo yoshida 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。