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2025.1.18

加齢による変化を見事に魅力へ変える「経年美化」を体現する俳優たち|美的GRAND

いつ見ても、過去のその人よりも今がいちばん美しいと感じる。第一線で輝き続けるグラン世代と少し先輩世代の俳優たちには、共通項があります。加齢による変化を見事に魅力へ変えるパワーとは。

日々少しの努力を重ねるベストビューティウーマン

美的GRAND読者が選んだ“今年最も輝いている人”に贈られる「美的GRAND ベストビューティウーマン」賞。2024年は、今号の表紙を飾っている俳優の内田有紀さんが選ばれました。2023年秋号で表紙に初登場したときは、読者アンケートで“こんな風に年を重ねたい”という声が殺到。最近は多くのバラエティ番組で「いつまでも変わらない美しさ」と絶賛されており、納得の受賞です。

グラン世代にとって内田さんというと、ショートヘアでデビューした10〜20代の頃を思い浮かべる人も多いと思います。「変わらない」と世間で賞されているけれど、グラン的目線でいえば、内田さんは変化しています。それは、仕事にも私生活にも自分自身にもまっすぐ向き合い、紆余曲折を経た大人だけがもつ、成熟した美しさへの進化。さまざまなことを楽しんできた、にじみ出る充実感と自信。そして重ねた年齢とお手入れのバランスがとれている、自然なハリとツヤのある肌。「呼ばれたときいつでも挑戦できるように、仕事でのインプットや自分自身へのケアをしていきたい。心はありのまま、でも、肌や体はちょっとの努力を続けていきたいですね」と、過去の本誌インタビューでも語っています。

ツヤのある肌に赤リップの内田有紀さん。「年齢を重ねる中で弱ったり失う部分があるのなら、色の力で補うのも素敵。この年齢になって、赤を楽しむ特権をいただいたような気がしていて、大人だからこその赤の使い方を模索中です」と語っていた。[撮影/生田昌士(hannah)、本誌2023 年秋号掲載]

語らないのは、当たり前のお手入れを重ねている証

グラン世代よりも少し大人で、絶対的な存在感を放つのが、天海祐希さん。元宝塚の月組男役トップスターであり、刑事や弁護士など強い女の役を多く演じていますが、インタビュー番組などで見るご本人は穏やかで優しい雰囲気。白くキメ細かな素肌にも気づかされ、ギャップに心惹かれます。対照的にフェミニンなパブリックイメージをもつのは、同世代の鈴木京香さん。働く強い女、母性あふれる母親、コミカルな作品など演じる役柄は幅広いものの、ご本人のもつ上品な色香が消えることはなく、どんな作品の中でも大人の女性の憧れの存在として華やかなオーラを放ちます。

どちらもプライベートを多く見せることはなく、作品の中で生き、インタビューでは作品や演技について語るプロフェッショナルな俳優。仕事の一環として体作りや食事について語ることはありますが、美容についてはほとんどありません。でも、それはきっと、ご自身にとっては語るまでもないごく当たり前の、でも行き届いたスキンケアやメンテナンスを日々地道に続けているから。内側からのツヤとハリを感じる成熟した美肌が、何よりの証です。

天海祐希さんと鈴木京香さんは、どちらも50 代後半。若い頃のシャープさがとれてまろやかになってきたのは、インタビューなどで語られる内面の変化はもちろん、外見も。成熟した柔らかさが美しくうらやましいと思わせる、そのビジュアルはきっと、日々の丁寧で正しいメンテナンスが支えているに違いない。[天海祐希さん(C)Jun Sato(ゲッティイメージズ) 鈴木京香さん(C)Pimages/amanaimages]

年齢による変化を、別軸の美しさとして魅せていく

グラン世代と同世代か、やや先輩に当たる松嶋菜々子さんと、宮沢りえさん。どちらも若い頃からずっと見てきている、憧れでもありながら親しみ深い存在。彼女たちの結婚や出産などプライベートな出来事も、記憶に残っている人が多いでしょう。仕事には全力だけれど、仕事だけに偏らない。家族との時間に重きを置き生活者としての顔ももつ、著名人でありながらも地に足がついた印象のふたりです。そしてどちらも、女優オーラのあるハリとツヤを放ちながらも、年齢なりに穏やかになった表情やフェースラインがなんとも魅力的。経年を隠さず、大人の余裕と貫禄という、別軸の美しさとして魅せていく。まさに金継ぎを地で行くエイジングであり、「経年美化」の見本のようなふたり。こんな50代がいるなら、未来に希望がもてます。

同業者と結婚し、妻であり母でもあるふたり。家族と歩調を合わせながら自分のペースで仕事を続ける凜とした姿は、多くの人の憧れ。
[松嶋菜々子さん(C)Pimages/amanaimages 宮沢りえさん(C)Jun Sato /ゲッティイメージズ]

遅咲きの美容でも、始めたその日からキレイは上昇

最後にご紹介したいのは、グラン世代ど真ん中のふたり。まずは本誌の連載でもおなじみ、中村ゆりさん。2019年に37歳で本誌ビューティモデルとして登場する前は、ローズウォーターとオイルだけという究極シンプルケア派だったそうで、美容に関してはやや遅咲き。でも美容液やクリームなども取り入れたお手入れを始めてからは、撮影スタッフも驚く美肌への変貌を遂げ、むしろ年を重ねた今がいちばんキレイなのではと思える程。

2023年の「美的GRAND ベストビューティウーマン」賞に輝いた小池栄子さんも、当時のインタビューで「美容を意識し始めたのはつい最近」と語っていました。朝晩のお手入れにシートマスクを取り入れて、肌の変化を実感したそう。中村さんは数々の作品に参加しながら数日でもまとまった休みがとれると遠出をするアクティブ派で、小池さんは俳優業にトークやバラエティ番組の司会にと、仕事に邁進。充実した内面が、肌のツヤや表情に現れているのは言うまでもありません。

芸歴が長く、いまや俳優として確固たる地位を築き上げている中村さんと小池さん。さまざまなハードルを自力で乗り越え、演技を磨きながらここまで来たという自信を感じさせる美しい表情。[中村ゆりさん 撮影/来家祐介(aosora)、本誌2024 年夏号掲載 小池栄子さん 撮影/中川真人(magNese)、本誌2024 年冬号掲載]

私たちが目指すべき、7人の俳優の共通項とは?

重ねた年齢を否定しない魅力あふれる年の重ね方

ナチュラルに美しく年を重ねる40〜50代の俳優7人を考察する中で、全員にある共通点がありました。それは、俳優という仕事を続ける中で真剣に自分と向き合い、葛藤を経て、今の自分にたどり着いているであろうこと。自分で選んだ道を歩んでいる人は、どんな生き方であっても、内面から生き生きと輝いています。
そして、重ねた年齢を否定しない、自然体でありながらも丁寧なお手入れで育まれたハリとツヤのある肌。歩んできた道に自信があるからこそ、見た目の経年変化も受け入れることができ、内面からの美しさと相まって、唯一無二の「経年美化」な美貌へ。私たちが目指したいのは、そんな魅力あふれる年の重ね方です。

『美的GRAND』2025冬号掲載
構成/大塚真里

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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