“Mattママ”桑田真紀「インテリアのポイントも人々が集まりやすいかどうか」【全方位「推し活」力の磨き方 vol.15】
夫は野球界のレジェンド・桑田真澄氏、次男は現在アーティストとして活躍中のMatt Rose氏。専業主婦から一念発起し、公私ともに支える桑田真紀さん。根っからの「応援体質」の真紀さんが、彼らの才能をどうサポートしているのか。真紀さんの「応援力」は、夫、子供、義理両親といった身内だけでなく、上司・部下・同僚やママ友、すべての人間関係の参考になるはずです。
インテリアは「色も形もシンプル。そして機能重視」が桑田家の最適解
家族も来客も居心地がいい普遍的なスタイルが理想
現在の住まいを建てたのが14年前。インテリアは新築に合わせて揃えたものもありますが、夫が現役時代、目標を達成した時などに記念で買ったものはもちろんずっと使い続けたいので、そのまま大切に使っています。シンプルな大きなダイニングテーブルもその時のもの。テーブルって、インテリアや団らんの主役になるものだから、今でもいい買い物をしたなと思っています。
テレビ台やそのまわりの収納もユニットで揃えて買ったもの。それは今も気に入っていて。やっぱりシンプルで飽きがこないのがいい。
色目もベーシックトーンでベージュやブラウンやホワイトを基調に、それに合わせて足していったという感じです。シンプルだから、一見ありきたりのコーディネートに見えるかもしれませんが、家族の歴史とともにある家具たちは、主張こそしないけれど、何年経ってもしっくりきます。実は、息子たちは秘かにインテリアを新しくしたいって思っているようなのですが、父である家長の意見や思いを尊重しているので、今のところは現状維持のままです。夫はメープルの素材感や質感が大好きなので、メープルのものをひとつずつコツコツと集めてきました。メープルにもいろいろな表情がありますが、鏡面仕上げでツヤ感があって、モダンな印象のものが好みのようです。
ダイニングテーブルは8人掛けで、4人家族がゆったり使えるサイズ感のもの。
4人家族でプラス4人お招きできるという感じですね。4辺すべて使えば10人まで座れるイメージ。8人なり10人なり、「食器やカトラリーのデザインは全員分揃っていたい」という考えですが、高価である必要はないと思うのです。そんな時、業務用の食器を買いに問屋街を訪れることもあります。もしお客様が落として割ってしまったりというアクシデントがあっても、「全くお気になさらずに」と笑顔で言えますし、業務用って重宝ですよ。今はデザインもおしゃれなものがたくさんあって、しかもお値段もとてもフレンドリー。ついついあれこれ手に取ってしまいます。そうそう、Mattはおもてなしにこだわりすぎて、おしぼり保温・保冷機まで買ってしまったくらい、ホームパーティをとことん楽しみたいタイプなのです。
リビングは、最近、ひとり掛けの高級なシングルソファが流行っていると聞いたことがあります。2~3人掛けや4~5人掛けのような大きいソファよりも1人だけゆったり座るものがよく出るそうで。ちょうどスマホが出てきた頃からそのような変化が出てきて、リビングの場は「団らん」から「個」になったと。
以前にもお伝えしたことがありますが、桑田家は各自の部屋にテレビを置かないので、みんな自然とリビング集まるんです。そこでみんなで映画を観るのが日常の光景。だからソファも昔からあるものですが、大きく、ゆったりとしたもので、いまだ現役です。夫がセレクトなのですが、ごくシンプルなもの。大きな面積を占めるものだけに、色に存在感がないもので大正解でした。
全体的にシンプルなインテリアなので、アクセントとして枝ものを飾ります。春から夏にかけてはドウダンツツジ、秋冬ならユキヤナギなど、枝ものを活けるのが好きです。お花ほど水替えにさほど神経質にならなくていいし、大きめの花器に挿すだけで絵になるのでとても気に入っています。最後にはちょっと芽が出てきたり、葉が紅く色づいたりするのも季節が感じられてうれしくなったり。今は通販でも手に入るようですが、私は地元のごく普通の花屋さんで買っています。たまに「枝もの入荷しているかな?」とのぞく感じです。昔はプリザーブドフラワーに凝ったことがあって、教えられる免許まで取ったのですが、好みは変わるものですね。
それぞれの自室はと言うと……大きな面積のものといえばベッド。それぞれのお部屋はもう好きなものをどうぞという感じではありますが、マットレスは家族全員、それぞれに適したものを使っています。
寝て比べてもう一度横になって……を何度も繰り返してプロにもアドバイスをいただきながら選んでいます。マットレスは沈みすぎても沈まなさすぎてもダメですよね。アスリートの観点からだけでなく、普通の人だって腰が大事。特に夫はその部分は譲れないようで、長期の遠征先やキャンプ先にもマットレスを持って行きます。やはり睡眠や休息は大事ですし、健康な体づくりに直結しているので、ベッドフレームは視覚的好みでよいと思いますが、マットレスだけはしっかりプロに見立ててもらうのがいいと思います。ちなみに、夫と長男はアスリートだからでしょうか、硬めのものが好きなようです。
「家」とは、家族が安らげて未来への活力を生み出す大事な場所。心と身体をリセットし、ここから全てが始まると言っても過言ではありません。
きちんとメンテナンスしながら、さらに快適な空間にバージョンアップしていきたいと思うのです。
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ 構成/三井三奈子
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