美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days|こだわり、強め。毎朝30分「高校留学生のナチュラルメイク」とは?
長女の高校留学を機に、オーストラリア・メルボルンに移住した美容ライター・夏目 円さん。海外で遭遇する美容のアレコレを綴るビューティログ第4回は、高校1年生のメイクについて。手の込んだナチュラルメイクは、美容ライターの母も驚く仕上がりです。さらには、「メイクは、メイク落としまでがセット」の教えも実践、16歳のメイク事情に迫ります。【美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days_vol.4】
朝ごはんを食べるより、メイクをする時間の方が大切!?
「ごめん。今日も時間ないから、朝ごはんはタッパーに入れてくれる?」
コレ、朝のお決まりの一言です。
高校1年生になる娘は、朝食よりメイクが大切なお年頃。そう言われた当初は“ちょっと、いい加減にしてよー”なんて腹が立っていましたが、もういいんです、とびきり可愛くなりたい年齢ですから、何も言うまいと決めました。
娘がメイクデビューをしたのは、中学2年生頃だったと思います。当時はコロナ禍、常時マスク着用で、アイメイクを“ちょっとだけ”楽しんでいました。キャンメイクのアイライナーで涙袋をつくり、透明のマスカラでまつ毛を整えていたぐらいでしたね、あー、可愛すぎる思い出…。
メイク場所は手狭な洗面台。iPhoneでお気に入りの音楽をかけてテンション上げるのが娘のメイクルーティン。
高校留学1年目、16歳のナチュラルメイクの定義とは?
メルボルンの高校に入学し、娘のメイクは日に日に進化しています。濃いメイクはタイプではないようで、本人が目指すのは「ナチュラルメイク」。学校用、休日用と2種類のメイク法がありますが、今回は学校用にフォーカスします。娘にしっかりとヒアリングをしたので、まずはその定義から。
日本から持参したMUJIのボックスに愛用のコスメたちがどっさり入っています。
16歳が考える、ナチュラルメイクの6か条
① ファンデーションはマット&ハイカバー
② シェーディング&ハイライターで骨格演出
③ アイシャドウはベージュ~ブラウンで色素沈着を隠す
④ 黒のペンシルアイライナーで目もとを若干締める
⑤ 黒マスカラで根元からしっかりあげて自然にカール
⑥ ベージュピンクのリップグロスでツヤを出す
いかがでしょうか? 私が言うのも何ですが、メイクに関して、かなり勉強していると思います。これらの知識はすべてYouTubeのメイク動画から入手しているそうで、娘曰く「特に重要なのがベースメイクで、メイク時間30分のうち15~20分は肌づくり」。
私の目には “ちょっとマットすぎない…!?”ですが、メルボルンのアジア系留学生は、肌はマットが正解だとか。先日、仲良しの韓国人の同級生がうちに遊びにきたんですが、彼女の肌は、確かにマットでした。ベースメイクの手順は、日焼け止めとトーンアップの下地を塗った後に、リキッドファンデーションをスポンジで叩き込むのがポイントで、“スポンジのほうが密着するし、毛穴もキレイに隠れる”のだとか。日本でも流行っているドロップ型のスポンジが好きで、使用後は毎日キレイに洗っています。
シェーディング&ハイライターに関しては、「メリハリのある顔になりたい」との願望があるそうで、フェースラインにシュッと影をつけたり、鼻筋にキラッと光を集めたりしています。
お気に入りのベースメイクたち。肌のテカリが気になるので、“皮脂吸着パウダー”は必須だとか。
カラーメイクに関しては、いわゆる「ベージュ系のワントーン」でまとめているので、私が見ても、制服でまったく違和感がありません。アイラインも、キャットラインのような“いかにも”なラインではなく、まつ毛とまつ毛の間を埋める程度で引き締めているので、実にナチュラルです。まつ毛に関しては、マスカラを塗った後にマスカラコームで毛流れを整えるというこだわりまで!
ひとつひとつの工程が、私よりもはるかに丁寧かつ計算されているので、見事なまでにキレイなナチュラルメイクなのです。ちなみに、休日のメイクはラメのグリッターなどをプラスして、いわゆる韓国っぽいメイクを楽しんでいます。
えっ、意外!? オーストラリア人の女子高校生は、すっぴんが多い
オーストラリアの女子高生のほとんどがメイクしているかというと、そうではありません。トラムやバスなどで乗り合わせるローカルの中にはメイク感のないコもいるので、娘に聞いてみました。
「オーストラリア人の女子高生って、あんまりメイクしてないよね?」
「そうだね、ぜんぜんしてないコもいるよ」
「そうなの!? 何でメイクしないんだろ?」
「だって、メイクしなくたって骨格にメリハリあるし、まつ毛だって生まれつき上にあがってるじゃん」
なるほど、なるほど。
「だからいいよねー、朝も時間かかってないと思う」
「ほぼすっぴんのコもいる中で、メイクしていると浮いたりしないの?」
「そんなこと、ぜんぜん気にしてないよー。それに、私はナチュラルメイクだから何にも言われたこともないよ」
確かに、半年以上が経ちますが、先生や学校から注意を受けたことはありません。
学校から帰ってきたら、まずクレンジング。メイクは、丁寧なメイク落としまでがセット!
前回の記事でお話しましたが、娘はニキビがちらほらできているので(病院に通ったおかげでかなり改善しています)、学校から帰ったらすぐにメイクを落としています。これは、メイクを始めた頃に私がアドバイスをしたのですが、今では自発的にメイクオフをするように。特に、ベースメイクをしっかりしているので、①クレンジングはケチらずたっぷり使う、②こすらない、この2点を徹底して「丁寧に落とす」よう伝えています。
さて、オイルやジェル、バーム…いろいろ試しましたが、今の娘の肌にいちばん合っているのが、キュレル 潤浸保湿 乳液ケアメイク落とし。キュレルの化粧水が肌に合っていたので使ってみたら、コレがホントに肌に合いまして、“メイクもよく落ちるし、肌が乾燥しないよー”と本人も大喜び。コットンで拭き取るだけという手軽さもポイントで、これを使うようになってから、娘の肌コンディションが明らかに上向きに。ちなみにポイントメイクアップリムーバーは使っていません。
いま改めて、クレンジングの相性とその重要性をかみしめているところです。一時帰国したら、まとめ買いです!
母娘で愛用中のキュレルの乳液ケアメイク落とし。よく落ちるのに肌への負担が少ないんです。キュレルってホントにコスパが良いですよね!
“オーストラリアのSEPHORA”、MECCAでクリスマスコスメをハンティング
先日、娘と一緒に“オーストラリアのSEPHORA”と称される「MECCA」(メッカ)へ。日本と同様、クリスマス限定コスメがわんさか売っているので、とても賑わっています。日本では入手できないブランドもありますし、MECCAオリジナルのメイクやスキンケアもあるので、私も定期的にチェックしています。
ところで、南半球のオーストラリアは、今まさに夏に向かっているところ。日焼け止め製品も大充実しています。私自身、外出する際は顔はもちろん、首から耳の後ろ、手の先まで完全防御。そして、できることなら日傘をさしたいのですが、こちらではほとんど見かけないのです。かなり勇気がいる行動になりそう…と、盛夏を前に頭を悩ませています。
MECCAの店員さんはとにかくフレンドリー。いつも声をかけてくれるので、英会話の勉強にもなります。
MECCAで売れていたのが、オリジナルのブラシキット。ブラシ10本とケースがついて約8,800円。
次回は、オーストラリアの脱毛事情についてお話します。というのも、娘はこちらでレーザー脱毛をしている真っ最中。メイクと同じように、オーストラリアとアジア人の高校生は“毛の処理”に関しても見解が異なり、とても興味深いのです。お楽しみに!
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。