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2023.12.10

美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days|こだわり、強め。毎朝30分「高校留学生のナチュラルメイク」とは?

長女の高校留学を機に、オーストラリア・メルボルンに移住した美容ライター・夏目 円さん。海外で遭遇する美容のアレコレを綴るビューティログ第4回は、高校1年生のメイクについて。手の込んだナチュラルメイクは、美容ライターの母も驚く仕上がりです。さらには、「メイクは、メイク落としまでがセット」の教えも実践、16歳のメイク事情に迫ります。【美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days_vol.4】

朝ごはんを食べるより、メイクをする時間の方が大切!?

ごめん。今日も時間ないから、朝ごはんはタッパーに入れてくれる?

コレ、朝のお決まりの一言です。
高校1年生になる娘は、朝食よりメイクが大切なお年頃。そう言われた当初は“ちょっと、いい加減にしてよー”なんて腹が立っていましたが、もういいんです、とびきり可愛くなりたい年齢ですから、何も言うまいと決めました。
娘がメイクデビューをしたのは、中学2年生頃だったと思います。当時はコロナ禍、常時マスク着用で、アイメイクを“ちょっとだけ”楽しんでいました。キャンメイクのアイライナーで涙袋をつくり、透明のマスカラでまつ毛を整えていたぐらいでしたね、あー、可愛すぎる思い出…。

メイク場所は手狭な洗面台。iPhoneでお気に入りの音楽をかけてテンション上げるのが娘のメイクルーティン。

高校留学1年目、16歳のナチュラルメイクの定義とは? 

メルボルンの高校に入学し、娘のメイクは日に日に進化しています。濃いメイクはタイプではないようで、本人が目指すのは「ナチュラルメイク」。学校用、休日用と2種類のメイク法がありますが、今回は学校用にフォーカスします。娘にしっかりとヒアリングをしたので、まずはその定義から。

日本から持参したMUJIのボックスに愛用のコスメたちがどっさり入っています。

16歳が考える、ナチュラルメイクの6か条

① ファンデーションはマット&ハイカバー

② シェーディング&ハイライターで骨格演出

③ アイシャドウはベージュ~ブラウンで色素沈着を隠す

④ 黒のペンシルアイライナーで目もとを若干締める

⑤ 黒マスカラで根元からしっかりあげて自然にカール

⑥ ベージュピンクのリップグロスでツヤを出す

いかがでしょうか? 私が言うのも何ですが、メイクに関して、かなり勉強していると思います。これらの知識はすべてYouTubeのメイク動画から入手しているそうで、娘曰く「特に重要なのがベースメイクで、メイク時間30分のうち1520分は肌づくり」。
私の目には “ちょっとマットすぎない…!?”ですが、メルボルンのアジア系留学生は、肌はマットが正解だとか。先日、仲良しの韓国人の同級生がうちに遊びにきたんですが、彼女の肌は、確かにマットでした。ベースメイクの手順は、日焼け止めとトーンアップの下地を塗った後に、リキッドファンデーションをスポンジで叩き込むのがポイントで、“スポンジのほうが密着するし、毛穴もキレイに隠れる”のだとか。日本でも流行っているドロップ型のスポンジが好きで、使用後は毎日キレイに洗っています。
シェーディング&ハイライターに関しては、「メリハリのある顔になりたい」との願望があるそうで、フェースラインにシュッと影をつけたり、鼻筋にキラッと光を集めたりしています。

お気に入りのベースメイクたち。肌のテカリが気になるので、“皮脂吸着パウダー”は必須だとか。

カラーメイクに関しては、いわゆる「ベージュ系のワントーン」でまとめているので、私が見ても、制服でまったく違和感がありません。アイラインも、キャットラインのような“いかにも”なラインではなく、まつ毛とまつ毛の間を埋める程度で引き締めているので、実にナチュラルです。まつ毛に関しては、マスカラを塗った後にマスカラコームで毛流れを整えるというこだわりまで!
ひとつひとつの工程が、私よりもはるかに丁寧かつ計算されているので、見事なまでにキレイなナチュラルメイクなのです。ちなみに、休日のメイクはラメのグリッターなどをプラスして、いわゆる韓国っぽいメイクを楽しんでいます。

えっ、意外!? オーストラリア人の女子高校生は、すっぴんが多

オーストラリアの女子高生のほとんどがメイクしているかというと、そうではありません。トラムやバスなどで乗り合わせるローカルの中にはメイク感のないコもいるので、娘に聞いてみました。

「オーストラリア人の女子高生って、あんまりメイクしてないよね?」
そうだね、ぜんぜんしてないコもいるよ
「そうなの!? 何でメイクしないんだろ?」
だって、メイクしなくたって骨格にメリハリあるし、まつ毛だって生まれつき上にあがってるじゃん

なるほど、なるほど。

だからいいよねー、朝も時間かかってないと思う
「ほぼすっぴんのコもいる中で、メイクしていると浮いたりしないの?」
そんなこと、ぜんぜん気にしてないよー。それに、私はナチュラルメイクだから何にも言われたこともないよ

確かに、半年以上が経ちますが、先生や学校から注意を受けたことはありません。

学校から帰ってきたら、まずクレンジング。メイクは、丁寧なメイク落としまでがセット!

前回の記事でお話しましたが、娘はニキビがちらほらできているので(病院に通ったおかげでかなり改善しています)、学校から帰ったらすぐにメイクを落としています。これは、メイクを始めた頃に私がアドバイスをしたのですが、今では自発的にメイクオフをするように。特に、ベースメイクをしっかりしているので、①クレンジングはケチらずたっぷり使う、②こすらない、この2点を徹底して「丁寧に落とす」よう伝えています。

さて、オイルやジェル、バーム…いろいろ試しましたが、今の娘の肌にいちばん合っているのが、キュレル 潤浸保湿 乳液ケアメイク落とし。キュレルの化粧水が肌に合っていたので使ってみたら、コレがホントに肌に合いまして、“メイクもよく落ちるし、肌が乾燥しないよー”と本人も大喜び。コットンで拭き取るだけという手軽さもポイントで、これを使うようになってから、娘の肌コンディションが明らかに上向きに。ちなみにポイントメイクアップリムーバーは使っていません。
いま改めて、クレンジングの相性とその重要性をかみしめているところです。一時帰国したら、まとめ買いです!

母娘で愛用中のキュレルの乳液ケアメイク落とし。よく落ちるのに肌への負担が少ないんです。キュレルってホントにコスパが良いですよね!

“オーストラリアのSEPHORA”、MECCAでクリスマスコスメをハンティング

先日、娘と一緒に“オーストラリアのSEPHORA”と称される「MECCA」メッカ)へ。日本と同様、クリスマス限定コスメがわんさか売っているので、とても賑わっています。日本では入手できないブランドもありますし、MECCAオリジナルのメイクやスキンケアもあるので、私も定期的にチェックしています。

ところで、南半球のオーストラリアは、今まさに夏に向かっているところ。日焼け止め製品も大充実しています。私自身、外出する際は顔はもちろん、首から耳の後ろ、手の先まで完全防御。そして、できることなら日傘をさしたいのですが、こちらではほとんど見かけないのです。かなり勇気がいる行動になりそう…と、盛夏を前に頭を悩ませています。

MECCAの店員さんはとにかくフレンドリー。いつも声をかけてくれるので、英会話の勉強にもなります。

MECCAで売れていたのが、オリジナルのブラシキット。ブラシ10本とケースがついて約8,800円。

 

次回は、オーストラリアの脱毛事情についてお話します。というのも、娘はこちらでレーザー脱毛をしている真っ最中。メイクと同じように、オーストラリアとアジア人の高校生は“毛の処理”に関しても見解が異なり、とても興味深いのです。お楽しみに!

 

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美容ライター
夏目 円
なつめ まどか/大学卒業後、出版社で編集者を経てフリーランスの美容ライター、エディターに。女性誌のファッション誌の美容記事をはじめ、ウェブマガジンの連載コラム、化粧品会社の広告制作など多岐にわたり編集・執筆。娘の高校留学の帯同を機に、2023年4月よりメルボルンに移住。人生初の海外移住生活をnoteにて連載、美容情報をInstagramにて発信

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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