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2023.9.5

“Mattママ”桑田真紀|「モットーは平等と公平」家族間でもそれは同じ【全方位「推し活」力の磨き方 vol.3】

夫は有名アスリート桑田真澄氏、息子は時代のアイコンMatt氏。そのふたりを公私ともに支えるのが桑田真紀さんです。この連載では桑田家を陰で支えている真紀さんの「応援力」に注目。夫、子供、義理両親、上司・部下・同僚、ママ友など、すべての人間関係に応用できて、みんなが幸せになれる「サポート思考」力を考えるエッセイです。

自分は何者でもないからこそ、才能のある人を応援したい(3)

桑田真紀

東京都生まれ。航空会社CA、専業主婦を経て、現在は夫・桑田真澄(読売ジャイアンツファーム総監督)と次男・Matt(アーティスト)のマネジメント会社を経営。趣味はゴルフ。著書に『あなたはあなたのままでいい 子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て』(講談社刊)がある

「モットーは平等と公平」家族間でもそれは同じ

私には自ら決めたルールがあります。それは、何をするときでも「自分はこう思う」ということを伝えつつ、必ず相手の立場や気持ちを考え、きちんと尊重と心配りをするようにしています。そして、私が掲げるモットーは「平等」。昔から、何に対しても「公平」を心がけ、そのスタンスは家族間や友達付き合いでも変わりません。

例えば3-4人の友人が誰か別の友人の悪口を言っていたとします。状況がどうであれ、私はそれに同調したくないのです。たいていそういう場合は、私自身がその現場を見ていないことが多いし、言われている人側の意見や言い分だってあるじゃないですか。「当事者がいないこの場でそんなことは言うべきではない」という考えなのです。大勢で寄ってたかってその場にいない人の悪口を言うのはイヤだし、自分自身で確かめてからでないと発言したくない。それは家族でも同じこと。家族だって「社会」だと思うからです。

だから時々、家族からも「一体、誰の味方なの?」と言われることもあります。私は家族全員の味方。自分の息子たちのことは守りたいし味方だけれど、場合によってはどっちもどっちということだって多々あります。息子たちからの話を聞いただけで、安易に同調しないようにしています。誰とも平等・公平でいたい私は、集団でいじめたりなんてことは絶対に許せません。そして、あまり報道やメディアの情報にはとらわれないようにしています。なぜなら、一方からの目線だったりすることも少なくありませんから。

ある意味、応援とは誰かに肩入れすることでもありますが、その根底では、平等であり公平の心を忘れないようにしています。

家族の仲のよさは応援のベースとなり家族の友人も応援対象に

自営業だった私の家は、両親ともに働いていました。祖父が創業した会社は自宅隣にあり、両親は朝から晩まで本当に忙しそうでしたが、夕食はみんなでワイワイにぎやかに。私は相変わらずずっと黙っていたんですけどね。しゃべらない分、表面的には楽しそうに見えなかったかもしれませんが、家族とのそんな暮らしは、私にとってとても楽しい日々でした。

いわゆる「お嬢様」というわけではないけれど、必要なものは不自由なく買い与えてもらった少女時代。姉が通う学校に「私もそこにする!」と追いかけて入学。その学校は母の母校でもあったことも、志望した理由のひとつでした。どこに行くにも姉と一緒。家族仲の良さが、今の私の家庭環境のベースになっているような気がします。

夫、ふたりの息子、そして私、今はそれぞれ忙しいけれど、月に何度かはみんな揃って食卓を囲みます。家族だけのこともあれば、時には一家総出で来客のおもてなしをしたり。その時は、掃除も家族全員で一致団結。普段ずっと一緒にいるわけではないし、むしろバラバラなほうだと思いますが、この「家族の知人・友人を家族全員で迎えてもてなす」「その前に家族全員で一斉掃除」はとても気持ちいいし、家の中の空気も変わります。これ、断然お勧めです!

来客は主人の仕事関係や知人が多いのですが、中には息子たちの交友関係で知り合うユーチューバーやインスタグラマーの方々も。お話ししてみて「いい子だな」と感じると、無性に応援したくなってしまって、「自分は根っからの応援団気質」だと思い知らされることも多々あります。とにかく昔から、Give Give Giveのギバー体質なんです。誰かが懸命に努力しているのをみると無性に応援したくなる。もしかしたらありがた迷惑かもしれませんが、どうか静かにサポートさせてください、一方的に見守らせてください……という気持ちで応援してしまう。まさに「推し活」ですね。自分が何のとりえもないから、純粋に「ひたむきにがんばれる何かがあるっていいな」と思うのです。

もしかしたら、子供の頃からずっと姉の後をついてまわっていたのも、表向きは姉を頼っていた反面、無意識に「お姉ちゃんに何かあったら、私が助ける!」と潜在意識がはたらいていたのかもしれない……と最近ふと思うのです。

続きは9月12日(火)発売『美的GRAND秋号』へ>>>

撮影/天日恵美子(人物) ヘア&メイク/広瀬あつこ 構成/三井三奈子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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