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2023.1.16

ファッションデザイナー芦田多恵さんの美の習慣「自分を決めつけず、今を楽しんでいきたい」|美的GRAND

不意に美しいものに出くわすと、時が止まったかのように立ち止まってしまうことがある。「タエ アシダ」デザイナーの芦田多恵さんの美しさを支えるのはファッションに対するこだわり。

【美しい人の美の習慣】芦田多恵さん

ファッションは希望。自分を決めつけず、今を楽しんでいきたい


Profile
あしだ・たえ/ファッションデザイナー・芦田淳氏の次女として東京に生まれる。アメリカの大学在学中からクリスチャン・ラクロワらのもとで学び、1991年にコレクションデビュー。2008年にパリで初のコレクションを発表。’12年に自身のブランド「タエ アシダ」を設立。’19年には初のメンズラインも立ち上げた。「ジュン アシダ」のクリエイティブデザイナーも務める。皇室や政財界、芸能界をはじめ多くの顧客をもち、宇宙飛行士・山崎直子氏の宇宙船内服のデザインを手掛けるなど、多方面で活躍。


’22年10月に国立競技場(東京)で開催した「TAE ASHIDA SPRING SUMMER COLLECTION 2023」は、トラックをランウェイに見立てた演出も話題に。

瞑想を始め、考え方を変えると毎日ハッピーが続くように

今秋、芦田さんは「タエ アシダ」と「ジュン アシダ」の’23年春夏コレクションを発表。中でも「タエ アシダ」のショーは、軽やかなコレクションと共に、国立競技場での開催も注目を集めた。

「換気対策もバッチリな最高の場所だと思って(笑)。両コレクションのテーマをいつものストーリー仕立てではなく、“今を楽しむ”にしました。先行き不安な時代ですが、この瞬間を楽しまないのはもったいないですよね。ファッションは本来、楽しいものであり、おしゃれをしたときの高揚感は格別。その楽しさを私自身、改めて思い出しながらでした」

「日々重力との闘い!(笑)」と言いながらも、スタイルをキープし続けている芦田さん。毎日のセルフケアで、バスタイムに2時間かけていると言う。

「フェースケア、ヘアケア、ボディケアをフルコースで、毎日続けています。何よりも重視しているのは洗顔。ポイントリムーバーで落とし、美顔器で毛穴汚れを浮かせたら、クレンジング、洗顔料で洗顔します。(メイクアップアーティストの)小田切ヒロさんに『パックは夜ではなく朝! 夜はクリームではなくオイル!』と言われて試してみたら、肌質が改善された気がします」

10年前、疲労から首が上を向かなくなったことをきっかけに加圧トレーニングを始めた。最近は、高校時代からブランクのあった乗馬も再開。やりたいことにはいくつになっても挑戦をやめない。

「グラン世代になると、『私ってこうだから』と、自分を決めつけてしまう人も多いですよね。キレイなときのままで自分を保存したいという“美人シンドローム”で考えが凝り固まったり。そうやって気持ちが劣化して、冒険ができなくなるのはもったいない気もします」

ショーの前後はほとんど休みがなかった。クリエイティブをとことん追求し、「テレビの前でごろんとできない性格で、リラックスできる時間がない」芦田さんが、コロナ禍で始めたのが瞑想。

「私は常に目の前のハードルを飛ぶことに必死でした。その先に理想の自分がいると思うから、夢中で飛んでしまうんです。瞑想は、毎朝15~30分。心がざわざわしているとき、自分が何に捕らわれているかがよくわかり、冷静になれます。時には、悲しくないのに涙が出たり、亡き父と対話している感覚になることも。自分の内部に深く入っていくことで、頭も心もスッキリするんです」

東日本大震災の被災者から「ファッションを楽しめる日常が戻ることを願い頑張る」と言われたことがある。「ファッションは希望になる」ことを改めて実感している。あるとき、「今日は昨日よりもいい日になると“決めた”」そう。

「1日の終わり、今日はこんなことがあった、明日はもっといい日だと思うと、ハッピーが続くんです。考え方や言葉ひとつで幸せになれるのなら、私は前向きな言葉だけを使っていきたいですね」


普段のファッションは黒が中心。「髪の色を明るくしたり、ジュエリーで光を取り入れてバランスをとるようにしています」。海外でインスパイアされたものをデザインに落とし込むことも多い中、コロナ禍で思うように旅ができない今は、「脳が悲鳴を上げないよう、舞台やバレエ、コンサートに行ったり、20代の知人と食事をして刺激をもらっています」

Her Beauty Rules

□ 朝の瞑想で冷静になり頭も心もリラックス

□ 毎晩のバスタイムでセルフケアのフルコース

Daily Care Item


年齢と共にうねりや乾燥が出やすい髪のケアに。
右から/「エステシモ」のセルサート イミュン オイル、「ラブクロム」のK24GP スカルプカッサゴールド。「コームで乾いた髪をよくとかすとまとまりが良く、乾燥せず静電気も起きにくいです」


右から/Mattさんがプロデュースした「エムロゼ」のブルーブライトデイクリーム
同 ネイルオイル。「下地クリームは顔がパーンとトーンアップして、ファンデーションのノリも抜群に。ネイルオイルは携帯しやすく、こまめに塗っています」


バスタイムに。
右から/「アメロ」ハイドロゲンフォーバス(専用ケースつき)は水素入浴剤、「ヤーマン」のミーゼWコアは、湯船の中でのマッサージに。「水素入浴剤は泡が細かく、血行が促進され、体が温まります」


右から/「アース アンド ストーブ」のクリスタル配合のアイピローは「枕元に置くだけでも安らぎます」
「ジュン アシダ×タエ アシダ」のオリジナルフレグランス リードディフューザーは直営店やオンラインショップでも販売。
「男女問わず心地よさを感じるインテレクチュアルな香りにこだわりました」(すべて本人私物)

 

『美的GRAND』2023冬号掲載
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/室岡洋希(Iris) 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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