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2022.5.21

天野佳代子「美的GRAND」編集長も感動!東洋の化粧品王を支えた芸妓の物語

産経新聞で連載され、書籍化した『コスメの王様』(小学館刊)。化粧品会社「クラブコスメチックス」の創業者・中山太一さんをモデルとして、いかにして“東洋の化粧品王”と呼ばれるようになったかを描いた物語です。現在は誰もがメイクや美容を楽しめる世の中ですが、舶来品に頼っていた明治時代。日本の女性にキレイを届けるために奮闘する彼の心を支えていたのは、ひとりの芸妓。美しくも儚い恋物語と、コスメへの情熱に胸が熱くなる1冊をご紹介します。

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出会いはドブの中!?今もなお愛されるコスメの物語

物語の主人公は、秀才ながらも山口の家族を支えるため、進学を諦めて単身神戸に出ていた少年・利一。生活が苦しい家族から牛より安い値段で花街に売られた少女・ハナ。ふたりの出会いがやがて、日本の生活を一変させる発明、大ヒット商品誕生へつながっていきます。

ふたりの運命の出会いは、なんとドブの中!ドブに落ちていた利一をたまたま通りかかったハナが救うところから始まります。利一は家族のため、自分で立ち上げた事業で成功をしたいと考え、当時日本はコスメや生活用品を海外から輸入していたことに着目。物資の供給などが滞らずに、生活を豊かにするものを作りたいと国産の香りのよい石鹸や、鉛が入っていないお粉を作ろうと立ち上がりました。その製品のアドバイスをしていたのがハナなのです。

ハナの応援と利一の製品づくりや広告のビジネスセンスが功を奏し、利一の事業は成功!そしてついに、ふたりの心に秘めた愛が実ろうとしたときに…。

どんな未来がふたりに待ち受けているのか。

「美的GRAND」編集長・天野佳代子も感動!

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40代からの美容誌「美的GRAND」編集長である天野佳代子は、この小説を読み、
「日本を美容大国へと育てたのは、この男の無垢な愛からでした」
とコメント。日本人に合った、日本人のためのコスメを作ろうとする利一の想いに共感しています。

また本書では、今もなお愛されているコスメがたびたび登場!美容のルーツを掘り起こせる小説です。

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『コスメの王様』
著/高殿 円
¥1760

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著者プロフィール/高殿 円(たかどの・まどか)
神戸市生まれ。2000年『マグダミリア 三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し、デビュー。13年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞受賞。「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズがテレビドラマ化され、ベストセラーに。19年産経新聞で連載された『グランドシャトー』は、大阪を舞台に、たくましく生きた女性の物語として大きな話題となる。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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