後姿で浴衣モテ!帯で差がつく華やかな「カラテア結び」全プロセス
浴衣の着付けで女性を悩ませるのが、帯結び。自分でできる簡単な結び方を検索してみるものの、なかなか上手くできなかったり、どこかあか抜けなかったり……。そんな女性に是非おすすめしたいのが、“カラテア結び”です。
カラテア結びとは、カリスマ着物ブロガーのCHOKOさんが考案された帯結びのこと。ひらひらとリボンが重なったように見える華やかさが魅力です。何度か練習してコツをつかめばマスターできるので、初心者にもおすすめです。
そこで今回は、カラテア結びのプロセスと、初心者でも上手く結べるコツを和装小物セレクトショップ『Komamono玖』店主の渡邊英理子さんにうかがいました。
■“カラテア結び”の全プロセス
半幅帯と帯揚げ(シフォンのスカーフや兵児帯などでも可)を使用します。
(1)帯の巻き始めを“テ”、帯結びの先を“タレ”と言います。帯のテを1~1.3m程度取り、胴に二巻きし、一結びします。結び目から先が、床につくくらいが丁度この長さです。
(2)結び目を支点とし、帯をパタパタと折りたたんでいきます。このとき、始めのひだは胸の中心に垂直、次は右斜め方向、次は左斜め……と”米の字”のようにクロスして重ねていくと、最終的に形が整いやすく、バランス良く仕上がります。(下記写真参照)
片方の帯で二折り程度を目安に、帯の両端ともに行います。ひだの大きさは、胴に巻いた帯の上線から上下に20cm程度が目安。大き目にたたんでしまうと、ひだの数が減り、華やかさも減ってしまうので注意です。折りたたんだ帯は手で押さえておきます。
(3)帯のひだを押さえている手とは逆の手で帯揚げを取り、胴に巻きつけた帯の上線の高さで一文字にひだを押さえつけます。続いて後ろに回してギュッと一結びします。
(4)帯揚げより上側のひだを下向きに垂らします。帯と帯揚げをしっかり両手で掴み、帯揚げの結びが緩まないよう意識して、時計回りに帯をグルッと後ろに回します。時計回りに回すのは、衿合わせに逆らってしまわないためです。回したら胸の前で帯揚げを結びます。帯揚げを帯の中にグッグッと押し込んだら完成です。
後ろから見るとリボンが幾重にも重なったような、オシャレな形に仕上がっています。
応用編として、スカーフや兵児帯をわざとカラテア結びの後ろや脇に蝶結びすると、後ろ姿が華やかになります。また帯板を持っていたら、腹の部分の帯に挟むと帯がキリッと美しく仕上がります。
以上、初心者向けのカラテア結びのプロセスとコツをご紹介しました。複雑そうに見えますが、数回練習すれば意外と簡単にできるようになるので、是非試してみてくださいね。
【取材協力】
※ 渡邊英理子・・・和装小物セレクトショップ『komamono玖』店主。着物姿のおしゃれにおいて、見る人、すれ違う人を惹きつけるような和装小物を幅広く提案。着付け講師、きものコンサルタントとしても活躍中。
初出:美レンジャー ライター:玉村麻衣子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。