「私って、ワキガ？」気になる脇の下の汗＆ニオイのお悩みをチェック！

汗ばむ季節に限らず、脇の下の汗やニオイがまったく気にならない、なんて人はいませんよね。みんな少なからず“ワキガ”を気にしつつも、おおっぴらには相談できない悩みのひとつです。また、自分ではなかなか気づけなかったり、他人に指摘されるまで自覚できなかったりというのもよく聞く話。そこで、ここではワキガの基本をおさらい。ワキガを予防したりケアできるアイテムも集めました。ちなみに、デリケートゾーンの“すそワキガ”についてもセルフチェックできるので参考にしつつ、ワキガ対策にご活用ください。

【目次】
・ワキガの特徴
・ワキガの対処法＆アイテム

ワキガの特徴

まずは、ワキガとは何ぞや。＜なぜにおうの？自分で気づくことはできるの？超基本を知りましょう！

医師が教える！「ワキガとは？」

教えてくれたのは・・・内科医・認定産業医、tenrai株式会社代表取締役医師　桐村里紗先生

医師が教える！「ワキガとは？」
【ワキガは遺伝性であり、個性のひとつ】
「ワキガは遺伝性の体質で、汗の管のうち、動物のフェロモン腺の名残であるアポクリン汗腺が発達している人に発生します。アポクリン汗腺は、脇の下や陰部、肛門、乳輪、耳の中などの毛穴に開口しています。タンパク質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などの栄養成分が豊富。なので、常在菌が増えやすく、その発酵臭が独特なワキガ臭となるのです。日本人には、ワキガ体質はあまり多くないほうですが、広く世界を眺めると、これは特殊なことです。欧米人にはより多く見られます。だからこそすそワキガの場合は、場所的にも人知れずかなり悩んでしまうケースが多いようです。ちなみに、脇の下のワキガ臭がある人が、必ずしも、すそワキガとは限りません」（桐村先生・以下「」内同）

【強いわきが臭が気になる場合には専門医に相談を】
「症状が重度な場合は、病院に相談してみてください。最近では、メスを使わない治療も可能。たとえば、一時的に汗をかかないようにするボトックス注射や、汗腺自体を半永久的に破壊する専用の治療器などがあります」

【ちなみに…ワキ以外からもワキガ臭はします】
「ワキガは、一般的には、脇の下から発生するものが多いですが、陰部からもワキガ臭がする、いわゆる“すそワキガ”体質というものがあります」

【すそワキガは天然素材のインナーや専用ソープで予防】
「すそワキガは、アポクリン汗腺の発達の程度により個人差があります。軽い場合では、なるべく蒸れないようにすること、ニオイを作る常在菌の繁殖を防ぐことが効果的です。また、部分的に陰部のニオイ専用のソープを使用することも良いでしょう。加えて、通気性のいい天然素材のインナーを着用したり、汗をかいたと思ったらすぐに履き替えて。一方、蒸れ対策としては、ヘアの処理や脱毛も効果的。毛は蒸れる原因になり、細菌が繁殖しやすい環境を作ります。ヘアがなくなることでこの環境を改善することができますよ」

デリケートゾーンからもワキガ臭が発生するってホント？ワキじゃないのに？真相を医師に直撃！

医師が教える！「わき汗はなぜにおうの？わき毛はにおう？」

教えてくれたのは・・・ウォブクリニック総院長　高瀬聡子先生

医師が教える！「わき汗はなぜにおうの？わき毛はにおう？」
【汗＝におうは勘違い！？においのメカニズムを知ろう】

医師が教える！「わき汗はなぜにおうの？わき毛はにおう？」
「そもそも汗自体ににおいはない」と高瀬先生。
「汗は全身くまなくあるエクリン腺と、わきやデリケートゾーンに多いアポクリン腺の種類から分泌されます。汗が皮脂や角質と混じり合い、細菌がそれを分解してできた産物がにおい、特にアポクリン腺はたんぱく質や脂質、アンモニアを多く含むので、においがキツくなりやすい」のだとか。だからそれをブロックするデオドラント製品でケアを。また、「普段汗をあまりかかない人、食生活が高たんぱく、高脂質という人はにおいが強くなりやすい」そうなので生活習慣にも注意を。