渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(58)N.Y.からファッショナブルなオーガニックコスメ「rms beauty」が上陸!
今回は、ニューヨークからようやく上陸したrms beautyをご紹介したいと思います。
実は数年前、私はニューヨーク美容事情取材で創設者のローズマリー・スウィフトさんにお会いしていたんです。その時彼女はまさにこのブランドを立ち上げようとしていて、創設背景を熱く語ってもらうことができました。2008年夏のことです。
その後何年か前、パリに行った際にセレクトショップ「コレット」のコスメ売場をのぞいたところ、彼女のブランドがrms beautyとしてセレクトされているのを発見。あぁ!いよいよパリにも広がったのだなーと思うと同時に、でもなかなか日本には入らないのねとしばし残念な気持ちでいたのですが、ようやく日本上陸!という知らせを聞いてとても嬉しく思っています。
rms beautyは現在、全米のナチュラル系セレクトショップやwebで販売されていますが、その自然ポリシーの本気度はものすごく、「ともかく体に安心安全な素材を選び抜」くというローズマリーさんの強い気持ちをヒシヒシと感じることができるブランドです。
ローズマリー氏
ローズマリー・スウィフトさんは、カナダ出身。幼いころから化粧品が大好きでメイクアップアーティストの道を選んだ方です。
キャリアは20年以上。ニューヨークで大活躍し、作品は『ヴォーグ』、『ハーパースバザー』、『ヌメロ』、『マリークレール』、『エル』など多くの媒体で仕事をし、ジゼル・ブンチェンとは大の仲良し。またミランダ・カー、ソフィア・コッポラなどとの仕事もこなし、「カルバンクライン」や「ルイ・ヴィトン」、「ケイトスペード」、「ヴィクトリアシークレット」などの広告を手がけてきました。
ところが数年前、彼女いわく「体調不良で髪が抜け全身に炎症が出て、ホルモンバランスが乱れてパニックを起こし、全く眠れなくなってしまったの」と。検査をした結果、血液にたくさんのケミカル物質が含まれていたため、これは環境、食生活を見直すとともに、使う化粧品のことも考えなければと思ったそうです。
「それで徹底的な体内クレンジングをし、食事はオーガニック素材やローフードにして、化粧品も良質な植物性のものを選ぶようになった」と。ところが探してみるとなかなか市場に自身が満足できるレベルのナチュラルコスメ、ことにナチュラルなメイクアップアイテムがなかった。そこでナチュラル&ロー原料で自身が納得できるメイクアップアイテムを作ろうと思い立ち、勉強を重ねて、このブランドを立ち上げたのでした。
基本原料はホホバ、ココナッツの各ピュアオイルにシアバター。それに余計な加工処理をしていないミネラルで色をつけ、保存料も防腐剤も使わないでカラーアイテムを作る。これがrms beautyのメイク品の作りかたです。
ではまずクリームアイシャドウのアイポリッシュから見てみましょう。
ミネラルを使って色づけしたクリームシャドウですが、目元の保湿クリームと色づけの2役を兼ねているので、乾燥から目元を守りながらメイクアップが可能。仕上がりは透明感のある上品な発色。
左から
ルーナー:ハイライトとしても使えるシャンパンパールカラー
マグネティック:藤色系ニュアンスのあるトープカラー
ソーラー:ハイライトとしても使える温かみのあるブロンズカラー
奇をてらった色ではなく、ベーシックながらオシャレ感のある、さすがトップセレブのメイクアップを長年手がけているローズマリーという色作りだと思います。普通のメイクアップを楽しみたいという人も、このアイテムで目元ベースを作ってから上にお好きな色をのせるという使い方で、デリケートな目元を守るのもよいかと。
またローズマリーさんお薦めの使い方は「パウダーアイシャドウの上にアイポリッシュをつけること」。「そうするとアイシャドウのニュアンスが変わってすごくきれい」とのアドバイスです。
どうしても肌が反応してしまってメイクを楽しめないという敏感~ゆらぎ肌の人こそ、ここまで彼女が安心安全にこだわって作った肌にも体にも優しい処方の感触を、一度店頭でトライしてみて欲しいなと思います。
続いてベースメイクは、アンカバーアップというコンシーラーとルミナイザーというハイライター。こちらも彼女が納得できる安心安全素材で作られています。肌に負担をかけないメイクをしたい人にとって、こういうこだわりのベースメイクが手に入るようになったのは、朗報ですよね。
アンカバーアップ 各4800円
(左)11 ベージュオークルカラー (右)22 ピンクオークルカラー
コンシーラーとして肌に溶け込むように自然なカバーができるとともに、肌にうるおいを与えるもの。日本発売の色は、11と22になります。
ルミナイザー 4900円
透明感のある輝きで肌を明るくするハイライター。頬骨の上や目頭、まぶたの中央、鼻筋などに少量ずつ指で使います。ほんのりと明るくなって肌が生き生きと健康的に見えます。
日本での販売は、コスメキッチンの限定店舗での取り扱いが始まったところで、来年にかけて少しずつアイテムも増えていくと思います。ローズマリーさんは日々新しいナチュラルを追求している様子なので、今後がますます楽しみなブランドです。
rms beauty日本公式HP→ http://www.rmsbeauty.jp/
■渡辺佳子プロフィール・その他の記事 https://www.biteki.com/author/watanabeke/
■ブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』 http://tekumaku12.exblog.jp/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。