有村架純、35歳という年齢についてどう思う?「平凡な人生を歩んでいる人はいない」映画『さとこはいつも』インタビュー【♯美的エンタメ部】
ユーモアにあふれる人間模様を描き続ける沖田修一監督のデビュー20周年の完全オリジナル映画『さとこはいつも』が9月18日に全国公開されます。年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」が織り成すトリプルコンボの人生賛歌となる本作で、映画配給会社に勤める西田沙都子役を演じる有村架純さんに、映画のことや美容のことまで、『♯美的エンタメ部』でインタビューしました!
「誰でも一冊の本が書ける」と思わせるとても好きな作品
ーー映画『さとこはいつも』では、有村さんは6年目になる不倫が倦怠期を迎えている35歳の西田沙都子役、石田ひかりさんは子育てが一段落し自分の時間ができた55歳の飯島里子役、姫野花春さんは同級生に恋する鼻炎持ちの15歳の中井聡子役を演じています。3人の「さとこ」の物語の第一印象はいかがでしたか?
最初に脚本を読んだときからすごく面白いと思いました。印象に残るセリフがたくさんあり、人間ドラマだけには留まらない、少し癖になるお話だなと。「さとこ」という同じ名前の女性たちそれぞれに違う人生があり、台本を読んでいてもワクワクさせていただきました。私が演じた沙都子が言う「ドラマかよ」というセリフが2度ほど出てくるのですが、映画の登場人物に限らず、平凡でつまらない人生を歩んでいる人はいなくて、振り返るとくすっと笑えるような人生をきっとみんな歩んでいるのではないかなと。「誰でも一冊の本が書ける」と映画では言っているのですが、まさにその通りだと思わせてくれるとても好きな作品です。

ーー沙都子は、姪っ子と韓国カルチャーが好きな映画配給会社の宣伝部でバリバリ働く女性ですが、役作りはどのようにされましたか。
私が沙都子を紐解いていくと、20代の新人とは違うけれどベテランとも違う中間層で、一番どっちつかずな35 歳という年代なのかなと。上司と部下の間で戸惑い、揺れ動く感情がある女性。キャリアを積んで、真面目にやってきた仕事に関して自負はあるものの、マンネリ化していて環境を変えたいと少しつまずいてるような女性だと感じました。私生活で6年も不倫しているうしろめたさ、このままじゃいけないという危うい部分もあって。その危うい部分が自分に対しても、自信を少し失わせてしまっている要素もあるのかなと、多面的に考えながら沙都子を形作っていきました。
ーー不倫相手の村本健吾役のオダギリジョーさん、会社の後輩・嶋雄介役の青木柚さんとの共演はいかがでしたか。
オダギリさんは以前、映画『花束みたいな恋をした』(2021年)、短編映画『mopim(ムパン)』(2025年)、そして今回の共演だったので安心して撮影できました。オダギリさんはコミカルな役からシリアスな役まで幅広くいろいろな現場を経験されていて、お芝居の引き出しをたくさん持っていらっしゃるので、今回はどのように表現されるのか楽しみで、実際お芝居してみたらすごく面白かったです。
ちょっとした動きやセリフの吐き方などまとっている空気が本当に素晴らしく、オダギリさんにしか出せない味があり、お芝居の面でも引っ張っていただいた部分がたくさんありました。青木さんは初共演ですが、以前から素晴らしい役者さんだと注目して拝見させていただいていました。ご一緒してみても、地に足がついている真面目な方で、さまざまなことを考えながら20代を走り抜けているような役者さんだなと感じました。

ーーふたりの「さとこ」を演じた石田さん、姫野さんとの共演はいかがでしたか。
撮影中も撮影してない時間も、石田さんはとても朗らかで健康的な空気の方でした。ポジティブな言葉を届けてくれる素敵な女性で、芸能界の第一線で今の映像界を作ってきてくださったような役者さんなので、ずっとミューズでいられる確固たる存在感がすごいと思いました。
姫野さんは、今回初めての映像作品初出演で、撮影当時はまだ15歳くらいでしょうか。中学生でこんなに肩肘張らずに撮影できるなんて、逸材としか言いようがないなと。知らないからこその強さがありますし、初めての作品だからこその貴重な瞬間を少しでも一緒に共有できて光栄でしたね。
ーーご自身の初出演作の頃を思い出すこともありましたか?
ありました。今は、みなさんお芝居がお上手ですごいです。私の初出演の頃なんて、右手と左手が一緒に出てしまうぐらい、動きながらセリフを言うことが難しく、ガチガチに緊張しながらお芝居をしていました。
ーー沖田監督の演出はいかがでしたか?
以前から沖田監督の作品が大好きで、何作も拝見させていただいていました。台本にもユーモアのあるお人柄が投影されていましたし、映像で観ても遊び心満載で毎シーンがすごく楽しくて。撮影中は、周りの人たちの表情もずっと眺めていたいなとか、終わってほしくないなと思っていましたね。完成した映画を観て、エンドロールが流れるまで、あっという間。本当に素敵な作品に参加させていただいてうれしかったです。
湯船に浸かった後は冷たいシャワーで顔を洗って肌改善
ーーずっと大活躍中の有村さんですが、普段の美容面で気をつかっていることはありますか?

忙しくて疲れがたまると肌が荒れてしまう体質なので、なかなか調整することが難しいときもあります。最近は、体は汗をかくのですが、顔に汗をかいていないことにも気づいて、昨日は頑張って長風呂しました。デトックスとして最低15分ぐらいは湯船に浸かり、その後は冷たいシャワーで顔を洗っています。意図的に汗をかいたほうがいいと思ったので、今は肌を改善させるためにやっていますね。
ーー食事面はいかがですか。
ほどよく甘いものも食べますし、それほど意識していません。おやつも少しつまんだら、ずっとは食べ続けることはないですね。バランスを取りながら食事しています。
ーーおやすみの日のリフレッシュ法といえばなんでしょうか。
1日オフの日があると、姉を誘ってホカンスへ行きますね。そこまで遠くには行けないですが、東京のホテルに泊まって、気分転換をしています。最近だと、鎌倉方面に行ったこともありました。近場で少しリフレッシュできるような場所に行って、のんびり過ごしています。
ーーいいですね! 映画では、沙都子は韓国ドラマが好きでしたが、有村さんはご覧になることはありますか。
観ることもあります。忙しくて最近は観る時間がないのですが、以前観た韓国ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016年)は好きですね。韓国ドラマは1話の長さもあり、話数もあるので観るのには時間がかかりますが、『トッケビ』は一気に観ることができました。あとはヒューマンストーリーの作品を観ましたね。

ーー美的 .comを観ている女性の方は、沙都子と同じ世代の方も多く、30代で仕事や結婚などに不安を抱えている人がいたとしたら、どういう風にお声をかけられますか。
年齢がすべてではないと思っています。ただ、「今、自分はここにいてこんなことをしている」という、現在地を確かめるときにわかりやすい目安にはなるのかなと。とはいえ、年齢はただの数字だと思っているので、自分が今どこにいるかを年齢を重ねるごとに確認しながら進んでいくといいのではないでしょうか。
ーーいろいろなお話をありがとうございました! 最後に、映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。
生活しているなかで、たとえば私は映画館に行くと、その日のその時間にこれだけの人がここに集まっているんだ、と思うととてもドラマチックだと感じてしまいます。いろいろな人たちが同じタイミングで映画館に行こうと思うことがすごいなと。この映画『さとこはいつも』でも、年代の違う「さとこ」たちがそれぞれで生きていますが、どこかで交わる人生があるかもしれない。だから決して他人事ではないんですよね。みなさんの物語があって、書こうと思えばそれぞれの人生について本が一冊書けるほどだということで、みなさんの映画でもあると思いますので、この作品を劇場でご覧になっていただき、愛していただきたいです。
PROFILE

有村架純
1993年2月13日、兵庫県生まれ。
連続テレビ小説『あまちゃん』(2013/NHK)で、主人公の母親の若かりし頃を演じ一躍注目を集めると、2017年前期の連続テレビ小説『ひよっこ』で、ヒロイン・谷田部みね子役に抜擢。映画『ビリギャル』(2015)では、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞をW受賞。さらに、『花束みたいな恋をした』(2021)では、第13回TAMA映画賞最優秀女優賞、第45回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、日本映画界に欠かせない存在となっている。
このほかの出演作として、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016/フジテレビ系)、『どうする家康』(2023/NHK 大河ドラマ)などがあり、日曜劇場『GIFT』(2026/TBS)ではメインキャストに名を連ねる。映画では『るろうに剣心 最終章The Final/The Beginning』(2021)、『花まんま』(2025)、そして自身初の母親役に挑んだ主演映画『マジカル・シークレット・ツアー』が公開された。2026年11月15日より舞台「キュー」が控えている。
Information
映画『さとこはいつも』
https://happinet-phantom.com/satoko/

2026年9月18日(金)よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
人生のままならなさと格闘する15歳・35歳・55歳の「さとこ」たちが、時にドタバタ騒ぎ、時に猪突猛進に突っ走り、時にシレっとやり過ごしたりしながら、“自分の物語を書く”ことで“自分を解放”し、そして“自分の人生の決着”をつけていく。それぞれに降りかかる出来事をきっかけに、自分の人生を小説として書き始めたとき、他人だったはずの3人の物語が少しずつ交差していく。
出演:有村架純、石田ひかり、姫野花春、黒田大輔、宮部純子、泉有乃、大月美里果、小川冬晴、青木柚、川瀬陽太、島田桃依、中井友望、中村優子、細田佳央太、鳴海唯、髙田万作、古舘寛治/吉田羊、オダギリジョー、筒井道隆
監督・脚本:沖田修一
音楽:柴田聡子
主題歌:折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事:アミューズクリエイティブスタジオ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
©2026「さとこはいつも」製作委員会
公式X・Instagram・TikTok
@satoko_movie
有村架純 オフィシャルサイト
https://www.flamme.co.jp/actress/kasumi_arimura/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。