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2025.8.5

奈緒さん、94歳の“戦争花嫁”に心を動かされて――舞台『WAR BRIDE』で感じた人生の選択とは?

アメリカで94歳まで生き抜いた“戦争花嫁”の実話をもとにした舞台『WAR BRIDE』。主演・奈緒さんが向き合ったのは、過去と未来のはざまで、自らの意思で愛を貫いた一人の女性の人生。「人生の選択肢は、自分で広げていくもの」。その言葉に込められた想いとは?

俳優
奈緒
なお/1995年福岡県出身。2013年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の親友役で注目を集める。主な出演作に、映画『先生の白い嘘』『傲慢と善良』、ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』『東京サラダボウル』など。8月22日より主演ドラマ『塀の中の美容室』がWOWOWにて放送・配信予定。

奈緒さん|未来を勝手に想像して諦めたくはない。愛の力で乗り越えられる。

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「戦争花嫁」と呼ばれた女性たちがいる。戦後、占領下の日本に駐留していた米軍兵士と結婚し、海を渡った女性。現在94歳の桂子・ハーンさんもそのひとり。兵士と歩いているだけで「娼婦だ」と誤解された時代、アメリカでは人種差別を受けながらも愛を貫いた桂子さんの生涯を、舞台で演じる。

「想像しても足りないような苦しい時代を生き抜いてこられたのに、アメリカでお会いした桂子さんはとても愛にあふれた方でした。逆境にあっても、希望を見つけて生きていくことを選択する強さ、日米のかけ橋になるように奮闘する姿に周囲が変わっていったお話に、生きていくことの希望を感じました。私自身も、社会で自分の居場所を見つけるまでにもがき苦しんだことが多々ありましたが、この世界に生まれてきて良かったのだと教えてもらえたようで、この物語をたくさんの方に伝えなければいけないと感じました」

過酷な中でも自分を否定せずに生きてきた桂子さんの姿に、人生を自分で選択して生きていく覚悟を新たにした、とも。

「私は20代のいちばんの課題が、自分を受け入れるということでした。そこからしか前には進めないことをわかってはいても、なりたい自分とのギャップに落ち込み、自分を自分でいじめてしまうような瞬間があって。今の自分がいい、悪いではなく、ただ今の自分の状況がこうなのだという風に客観的に見る訓練をする中で、落ち込むことが減っていった気がします」

今も1日1回は自分の状況を意識的に確認する。そうすることで、心身が揺れ動くことは少なくなった。そんな奈緒さんが生きる役には、常に感情を揺さぶられる。

「愛とは、自分が思ってもいないところに連れていってくれるものだと思います。私自身、お仕事や人間関係での悩みも、作品や家族への愛で乗り越えられた気がします。仕事や結婚など、人生で何かを選択するとき、未来に待ち受ける壁や困難を想像して勝手に諦めるようなことはやめようと思いました。人は愛してしまう生き物。今、愛する人と出会ったら、勇気をもってどこへでも行ける気がしています!」

She is into…

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Stage『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』


1951年、桂子は20歳で米軍兵士・フランクと結婚し、渡米。戦争を憎みながらもなぜ敵国の軍人と結婚したのか。人種差別をどう乗り越えたのか。ひとりのジャーナリストが「戦争花嫁」と呼ばれたその人生をたどる。現在94歳の桂子・ハーンさんの人生を舞台化。
出演:奈緒、ウエンツ瑛士、高野 洸、占部房子、山口馬木也ほか
8月5〜27日東京ほか、兵庫、福岡でも公演。

『美的』2025年8月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/竹下あゆみ スタイリスト/岡本純子 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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