【体質タイプ診断】でわかる!大人の「秋腎活」アクション&養生レシピ
残暑の疲れ、ハリツヤ不足・ホルモンのゆらぎ・重だるさ…実は“腎”のパワー不足かもしれません。『美的GRAND』秋号では、血虚・水滞・気虚のタイプ別に、不調の芽を摘む大人の「秋腎活」について特集。まずは、腎が弱ると現れるサインをチェックして今の自分はどの体質タイプに当てはまるのかを診断で確認してみましょう。診断結果をもとに、あなたに合う「秋腎活」アクションや養生レシピをご紹介します。
本格的な腎虚になる前に「秋腎活」でプレケア
季節の変わり目に体調をくずす人の多くは、その前の季節に負ったダメージをそのまま引きずっていることが多いです。秋の不調は夏に冷たい飲み物やエアコンなどで体を冷やし続け、疲れを蓄積させたまま秋に突入することが原因。9月は暑さのピークは越えつつも、まだまだ暑さが残る時期でもあるので、冷やしすぎは意識しましょう。冷えることで胃腸機能が低下するとエネルギーが枯渇し、寒さに弱い「腎」の消耗を早めてしまうからです。
東洋医学で生命力にかかわる「腎」は、冬に最もダメージを受けやすいため、本格的に寒くなる前の秋からプレケアをすることが大切です。「腎」のエネルギーは加齢と共に減る一方で増やすことはできません。「腎」のエネルギー不足が本格化して“腎虚”になる前に、いかに減る勢いを緩やかにできるかが日々の養生のポイントです。「腎」を補う食べ物や冷え対策で、スムースな季節の切り替えをしていきましょう。
秋腎活をする前にCHECK!
東洋医学の基本!体を巡る「気血水」の考え方
洋医学では、体は生命活動のエネルギー源である「気」、全身に栄養と潤いを与える「血」、血液以外の体液である「水」という3つの要素が巡ることで、健康と美しさが保たれると考えられています。これらは互いに深く連携して循環し、どれかひとつが不足したり滞ったりすると、体の不調を招いてしまいます。「秋腎活」を始める前に、まずはこの巡りの基礎となる「気血水」のバランスについておさらいしましょう。

そもそも「腎」とは?
腎は体のエネルギーの源。気血水を支える腎が衰えると“腎虚”になってしまう…
下図のように、東洋医学においては五臓が互いに影響し合い、生命活動のバランスを保っていると考えます。その中心にあるともいえる「腎」は、生命力の源や水分代謝を根本から支える重要な土台です。この「腎」が衰えると、全身を巡る気血水のバランスが大きくくずれ、老化やさまざまな不調を招く“腎虚”の原因となります。日々の養生で「腎」を労わることが、若々しさと健康を維持する秘訣となるのです。

【腎】
・生命力の源である「精」を蓄え、成長や発育、生殖をつかさどる
・腎臓、膀胱など泌尿器系と内分泌系にかかわる
・腎の衰えは老化と関係が深い
・水分代謝を管理
・呼吸をサポート
・骨を養い、骨格を丈夫にする
【肝】
・血液を貯蔵する働きをもつ肝臓や胆のうと深くかかわる筋や関節運動を支える
・女性の生理に影響
・気の流れを整えて、自律神経や情緒をコントロールする働きをもつ
【心】
・血液を全身に循環させる働きをもつ
・心臓や循環器系にかかわる
・精神や意識の活動を統括する
【脾】
・胃腸などの消化器系にかかわる
・消化・吸収の中心的な働きを担い、気・血・水を作り出し、全身に運搬する
・内臓の位置を保つ
・水分代謝や筋肉に栄養を与える
【肺】
・「気」を体中に巡らせる役割をもつ
・呼吸器系全般にかかわる
・皮膚の状態や水分代謝にかかわる
“腎”を老けさせない!『銀座ハリッチ』川辺さんのおすすめ「秋腎活」基本の心構え
『銀座ハリッチ』代表、鍼灸美容家
川辺なおさん
かわべ・なお/大手化粧品会社やトータルビューティサロンを経た後、自身の不眠や肌あれが鍼灸で改善した経験から、美と健康の悩みをもつ人々の「かけ込み寺」として美容サロン『銀座ハリッチ』を2014年に開業。SNSやYouTubeでは、リカバリー美容などについても発信中。
効率よく腎活をして、いつまでも若々しく
私の場合は、出産後に「腎」が弱っていることを顕著に感じるようになりました。いちばんひどかったのが抜け毛でしたが、若い頃とは異なる“冷えを伴ったむくみ”にも悩まされて…。さらに更年期の不調も加わり、「腎」を鍛えないと老化も不調も止まらないと思い立って、腎活を意識し始めました。
東洋医学で「腎」は生命力や老化、水分代謝をつかさどる場所です。そこでまず私が始めたのは、下半身を鍛えること。下半身の筋力低下や冷えが全身の巡りを滞らせて、さまざまな不調を招く原因になります。そこで毎日、歯磨き中など気づいたときにスクワットをして軽い筋トレ習慣を取り入れるように。「第2の心臓」といわれるふくらはぎの筋肉を鍛えて、血や水の巡りを良くする狙いです。それからレッグウォーマーやカイロなどの温活アイテムを活用して、足首や骨盤周りを徹底的に温めることも意識。「気血水」の「血」こそが全身に栄養や潤いを届けて若々しさや美しさを保つので、補血食材をとることや血を養う睡眠の質を高める対策も重要です。
いずれも日々の生活の中で、ほんの少し意識をするだけでできることばかり。無理なく続けられる「小さな習慣」こそが、秋腎活を上手に取り入れる秘訣だと思います。
【基本1】下半身を中心とした「筋トレを習慣にする」
「第2の心臓」といわれるふくらはぎの筋肉を鍛えるため、歯磨き中に5〜10回のスクワットがおすすめ。目標設定を低く見積もることが習慣化する秘訣。
【基本2】腎は冷えに弱いため「体を冷やさない工夫を」
足首(内くるぶしとアキレス腱の間にある「太渓(たいけい)」のツボ)や、お尻・恥骨周りの大きな血管がある場所を温 め、冷えや巡りの悪さを防ぐ。
【基本3】「食事や睡眠で」補血を意識する
補血食材を積極的に取り入れるほか、血が作られる時間帯とされる深夜の1〜3時に深く眠れるよう、就寝前2時間はブルーライトを避ける。
あなたはどのタイプ?血虚・水滞・気虚…腎虚のタイプを診断!

まずは、腎が弱ると現れるサインをチェック!初期サインは大きく3つのタイプに分けられます。今の体質タイプを診断で確認してから、傾向と対策をチェックしてみて。選択肢は、【A】【B】【C】の3つあり、いちばん多い項目があなたのタイプです。重複する場合は、対策を組み合わせてみましょう。質問は4つありますので、カウントしながら最後まで進めてくださいね。
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ほりば・ゆうこ/日本東洋医学会専門医・指導医。日本産科婦人科学会専門医。日本漢方生薬ソムリエ。女性ヘルスケアアドバイザー。慶應義塾大学医学部漢方医学センターの専任講師として外来や研修医の指導に携わりながら、鍼外来も担当している。