
\知っているようで知らない成分図鑑/「夏こそヒアルロン酸」の真実
実は日焼けダメージを食い止める名ストッパー
【INTERVIEW】ロート製薬のヒアルロン酸博士に聞きました
紫外線とヒアルロン酸の知られざる深い関係
保湿成分の代表格ともいえるヒアルロン酸。肌が潤う、ぷるぷるするというイメージを多くの人がもっているのでは?でも実はそれ以上に見逃せないスゴイ力があるのです。なんと紫外線から肌を守って、ダメージを未然に防ぐ働きが!
「もともとヒアルロン酸には炎症を抑える効果があることがわかっていましたが、近年ではさらに研究が進み、複数のアプローチで肌を守り、紫外線ダメージを防ぐことが明らかになっています」
頼もしい成分ですが、ヒアルロン酸にはひとつ弱点があります。
「分解と合成のスピードが早くて、ダメージを受けると瞬時に分解されてしまう性質があります。夏場は外からの刺激が増えるので、分解のスピードに合成が追いつかないことも。化粧品でこまめに補って、ヒアルロン酸不足に対処するケアを」
おすすめは、紫外線をしっかり防ぎつつ、日中もヒアルロン酸を補えるUVコスメ。上手に取り入れて!
そもそもヒアルロン酸って?
1gで約6lもの水を抱え込むうるおい成分
人間の体にもともと存在する、うるおいを保つ大きな分子です。化粧品成分としては小さなものから大きなものまでいろいろなサイズの分子が開発されていて、それぞれに異なる機能も認められています。
——— 例えば ———
■ 超低分子ヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸)
■ 肌吸着型ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム)
■ ヒアルロン酸Na
\ふたつの事実が明らかに/
[Fact:01]ヒアルロン酸は紫外線から肌を守る!
まずは①
炎症因子が出てくるのを抑える紫外線を浴びると炎症を引き起こす因子が肌の細胞から分泌されます。ヒアルロン酸にはそれを食い止める働きが。赤み・シミ・コラーゲンの劣化・ターンオーバーの乱れなど、炎症によって起こる肌ダメージを未然に防ぎます。
さらに②
ダメージが広がるのを抑えてシミ予防
さまざまなサイズのヒアルロン酸がある中で、特に小さなサイズのヒアルロン酸には、炎症の広がりを抑える特別な働きが。炎症因子が周りの細胞に広がるとき、先回りして鍵穴となるレセプターをブロック。ダメージが広がらないように食い止めます。
[Fact:02]紫外線を浴びると、肌内のヒアルロン酸が減ってしまう
肌内で頼もしく紫外線ダメージを食い止めてくれるヒアルロン酸ですが、紫外線を浴びた後は瞬時に分解されてしまう、という脆弱(ぜいじゃく)な一面も。しかも、ヒアルロン酸を合成する力は加齢と共に低下していきます。紫外線を浴びる機会の多い夏場は、分解のスピードに合成が追いつかず、慢性的なヒアルロン酸不足になりがち。化粧品で外からヒアルロン酸を補給しましょう。朝夜のケアはもちろん、日中はヒアルロン酸入りUVで補って。
【結論】
イラスト/いしやま暁子 構成/もりたじゅんこ
●協力/ロート製薬 コミュニケーションコール TEL:0120・503・610