大人ニキビのケアには保湿が重要って本当? 美容皮膚科の医師に真相を直撃【美容の常識ウソ?ホント?】
A:本当
「大人のニキビには潤いケアが大切です。ただ、若い方のニキビケアにも潤いは必要。どの世代の患者さんにも保湿はおすすめしています。
ひとことで“保湿”といっても、水分や油分がありますね。大人のニキビにはとくに水分ケアが大切です。潤い不足だけが大人二キビの原因ではありませんが、年齢が上がってくると肌の水分量が減ってくるので、より一層水分に注力した保湿ケアが必要なのです」(田路めぐみ氏・以下「」内同)
大人のニキビケアができる原因とは
「オトナニキビは糖質過剰やミネラル不足、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れが要因と考えられていて、男性のヒゲが生える箇所にできやすいです。肌のターンオーバー(代謝)が下がると角質が溜まり、皮脂分泌が多くなるために、毛穴が詰まりやすくなってニキビを招くというわけです。この状態は、ニキビの悪化要因であるアクネ菌の繁殖も招きます。
大人ニキビをできにくくするためには、栄養バランスを整え、ストレスを溜めない生活を心がけることも大事。さらに、肌を健やかに整え、代謝のよい肌へと導き、ニキビの原因となる因子『皮脂』『毛穴のつまり』『アクネ菌』へアプローチしましょう」
大人のニキビケアに水分補給が必要な理由
代謝のいい健やかな肌のためにスキンケアできることは何でしょうか。
「それが、肌の水分と油分をバランスよく保つことです。二キビができやすい人はベタつきが気になるということで、水分・油分ともに保湿を控える方がいらっしゃいますよね。しかし、ストレスで皮脂分泌は盛んになるため、大人ニキビでは比較的油分は足りている方が多く、水分不足でバランスが崩れている方が見受けられます。ですから、大人のニキビケアには水分をたっぷり補充することが大切なのです。
乳液やオイルといった油分補給は、不足していると感じている方や部分的に気になる箇所に使うくらいでよいでしょう。
ちなみに、思春期ニキビは成長期における皮脂の過剰分泌が原因で、Tゾーンや頬にできやすいのが特徴です。ホルモンバランスが安定してくる20代に入ると自然に治る場合が多いです。
できてしまった大人の二キビは自宅だけのケアでは改善しにくいものです。長期間のセルフケアで改善されない場合は、体の内からのケアも考えて。ぜひ専門医に診てもらいましょう。内服薬などを処方してもらえることもありますよ」
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