美白化粧品はライン使いしないと意味がないってホント？真相を専門家に直撃！【美容の常識ウソ？ホント？】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「美白」について。美白化粧品はライン使いしないと意味がないってホント？シオノギヘルスケア株式会社シナールブランドマネージャーの中野裕美子さんにお話を伺いました。

Contents

Q：美白化粧品はライン使いしないと意味がないってホント？
ライン使いしない場合は？
シミはなぜできる？
美白有効成分にはどんなものがある？
部屋の中でも日焼けするってホント？
日差しを浴びすぎてしまった日はスペシャルケアをするべき？
おすすめのスペシャルケアアイテム

Q：美白化粧品はライン使いしないと意味がないってホント？

紫外線が気になりはじめる季節。日焼けをする前から美白化粧水や乳液、デイクリームなど数々の美白アイテムを取り入れる人も少なくないでしょう。そんな美白化粧品ですが、ひとつだけでも効果はあるはずだけど、ライン使いじゃないと意味がないというウワサも。本当なのでしょうか？さっそく、この疑問についてシオノギヘルスケア株式会社の中野裕美子さんに聞いてみました。

A：ウソ

「スキンケアアイテムはブランドによってはライン使いを推奨されているケースがあります。しかし、必ずライン使いをしなくてはいけないというわけではありません」（中野さん・以下「」内同）

ライン使いしない場合は？

「アイテムごとにスキンケアを選ぶ際の注意点としては、例えば弱酸性のスキンケアアイテムにアルカリ性のスキンケアアイテムを重ねると中和されてしまいます。そうすると効果が半減してしまう可能性があるなど、相性の悪い成分がある場合もあります。

ライン使いの場合は成分の相性を考えずに使えるというのが大きなメリットです。使用順序も決められている場合が多いので、ライン使いすることでアイテムに期待できる効果を最大限に引き出せる可能性があります。ちなみにシナールデイリースキンケアシリーズはビタミンC本来の効果を発揮できるよう、医薬部外品基準の成分を配合しています。さらにライン使いですと、どんな肌になりたいかをブランドイメージから選べるのも良い点です」

シミはなぜできる？

「通常の日焼けであればメラニン生成が活発になったのちに、新陳代謝により日焼けした部分の皮膚が垢となって剥がれ落ちていきます。一方で紫外線を浴びてシミができている肌では細胞が“エラー状態”になっています。黒色メラニンを多く含む細胞が排出されず、沈着してシミとなってしまいます。シミができる原因は主にふたつ。ひとつめは紫外線によって受けた肌細胞のDNAダメージが修復されず、暴走するかのようにシミのもととなる黒色メラニンが作られ続けてしまいます。ふたつめは紫外線により細胞増殖能力の低下が早まり、新陳代謝が滞ることで起こります」

【シミができる原因】

紫外線によりDNAが傷つく
紫外線により細胞が老化する

美白有効成分にはどんなものがある？

「美白有効成分には大きく分けて4つのタイプがあります。ひとつめのタイプはメラニンの生成命令を止める、トラネキサム酸やカモミラエキスなど。ふたつめのタイプはメラニンの産生を抑制する、ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸など。3つめのタイプはメラニンの受け渡しをブロックするニコチン酸アミドなど。4つめのタイプはメラニンの排出を促進させる、ニコチン酸アミド、4-メトキシサリチルリチル酸カリウム塩（4MSK）、デクスパンテノールW（PCE-DP）など。

どれも美白に対して有効な成分ですが、どの段階でその効果を発揮するかが違いになります」

【主な有効成分】