今、最もHOTなデザイナー、マルセル・ワンダース氏デザインのスキンケアが新登場

『Knotted Chair』やバカラの『United Crystal Woods』、ライン河岸のグランドホテル『カメハ・グランド・ボン』のデザインなどで知られるマルセル・ワンダース氏が、自らが手がけたスキンケアの新商品発表会のために、この10月に来日した。

「化粧品のデザインをするのは長年の夢だった」というワンダース氏の作品は、従来のスキンケアのパッケージを見慣れたものにとって、かなり斬新。というのは、1万円を超えるような価格のクリームや美容液には、高級感を出すべくキャップが金色だったり、金のラインが目立つようにあしらわれていることがほとんど。

しかしながら、このラインには￥31,500のクリームにもそれがついておらず、商品名は金色であるものの、極めてさりげない。また高級化粧水は、透け感があるガラスか、極めてガラスに近い質感の素材が好まれるのだけど、これは不透明の樹脂ボトル。
いわゆる“ワールドワイドな高級化粧品としての決まりゴト”は見事に踏襲されていない。にもかかわらず、『コスメデコルテ AQ MW』のパッケージは間違いなくエレガントだと思う。これは正に“Wanders’s Magic！”。

「女性が手にするとお姫様になったように感じられるデザイン」（ワンダース氏）を目指したという。モダンな印象をもたらす直線と、女性の手にしっくり収まる優美な曲線。それらの絶妙なコンビネーションに加え、パッケージ全面に施されたワンダース氏のアイコンといえるお得意のコンテンポラリー バロックなパターン…。高級コスメのパッケージの新境地を拓いた、という感じでしょうか。

これまでのワンダース氏の作品を眺めていたら、つい思ってしまったことがある。私は、スキンケアデビューをしてから約30年と少々古い？ヒトです。そしてヒカリモノに弱い傾向があるみたい。このクリームのデザインで、ガラス製ジャー（ボトル）になったものを見てみたい！ バカラのようにクリスタルじゃなくても、惚れ惚れせずにはいられない、それはそれは美しいモノになることでしょう。お値段のことは、この際、何も申しません。密かに期待して、勝手に待っていますね♪

最後に、パーティ会場でのワンダース氏のスピーチ内容をご紹介しておきましょう。

「デザインをするにあたって、私はいつも、人々の心にどう響くかということを意識しています。そして長きに渡り、いつか化粧品のデザインをしてみたいと思っていました。女性がお姫様のように感じられるデザインをするのが夢でした。そこへ『コスメデコルテ』という世界最高峰のブランドからお話をいただき、デザインをすることができたことを、とても幸せに思っています。

いくつものアイディアを考えました。
インスピレーションを得るために、さまざまなデザインに触れる機会をもちました。

プロダクトデザインを考えた場合、機能を満足させることに重きをおいたデザインもありますが、自分は心を動かすデザインをしたい。女性たちが、ずっとずっと持っていたい、手元に置いておきたいと思える、心に訴えるデザインを創りたいと思いました。

同時に、アイコン的な表現をしたいと考えました。
あれは『AQ MW』だと、遠くからでもひと目でパッとわかる何かを。
それがこの丸みのあるデザインです。

またパッケージの模様は、プリントではダメ。とにかく本物でなければ。
そこで立体的なエンボス加工を、全面に施しました。

美は再生を繰り返しています。常に青い葉をのばす常緑樹や咲き誇る花々のように。このエンボスのパターンは、決して枯れない常緑樹と、花々をモチーフにしています。そしてパッケージは国際性を意識しました。世界中のどこの国の女性にも、間違いなく美しいと感じてもらえるフェミニンなデザインができたと自負しています。

私 マルセル・ワンダースとコスメデコルテ。我々には、2つの使命があると考えています。それは世の中の女性たちの肌を美しくすること。

そして『AQ MW』が、常に女性たちの憧れのスキンケアであり続けるようにすることです。『AQ MW』とともに、女性たちはもっともっと美しくなってほしい…。それが私の願いです」（マルセル･ワンダース）

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。