美容エディター・松本千登世さんが厳選|LOUIS VUITTON「メイクアップという、一生の宝物」|美的GRAND
美容エディター・松本千登世さんが厳選。『このコスメが、すごい!~一生ものの肌作り~』
自分を彩る「ひとつ」と共に、人生を紡ぐ

Brand / ルイ・ヴィトン ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン
Item / 〈 上〉LV オンブル〈中上・中下〉LV ルージュ 〈 下〉LV バーム〈上〉全8種(写真は896) ¥36,300 ※レフィル¥13,200 〈中上〉サテンテクスチャー 全27色(写真は896)、〈 中下〉マットテクスチャー 全28色(写真は105)、〈下〉全10色(写真は051) ¥23,100 ※レフィル¥9,900
ルイ・ヴィトン初のビューティー・コレクション「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン」。待ちに待って、初めて触れたときの感情は、例えるなら「一生を共にしたいと思える運命のバッグにようやく出合えたときの昂揚」。アイシャドウもリップスティックも、手巻きの腕時計のようなずっしりとした硬質な重みがあって、ひんやりとしているのに手のひらの肌全体に吸いつくような温もりがあって。開けると、ため息が出る程美しい色、触れると、どきどきするような官能的な質感。閉じるときには、まるでブレスレットの精巧なバックルをはめるときのように、静かで柔らかな音……。「私だけの宝物」と抱き締めたくなるような、自慢したくなるような、そんな感覚に包まれたのです。
1854年、大切なものを大切に運ぶための革新的なトランクから始まったルイ・ヴィトン。女性がより自立した生活を送るようになった1920年代には、カスタムメイドのバニティケースが作られ、機能と美しさの両立と、長く受け継がれる品質を極めるブランドの姿勢は、ラ・ボーテ ルイ・ヴィトンにも見事に貫かれています。触れる人の心を震わせる美しい発色、至高のテクスチャーはクリエイティブ・ディレクターに就任したメイクアップアーティスト、パット・マクグラスによるもの。コレクションの中核をなすLV ルージュは、「LV」がローマ数字で55を表すことにちなみ、55のストーリーが込められた55色がそろいます。またメゾンで初めて、リップスティックのためのフレグランスをクリエイト。マスター・パフューマ―、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードが4年をかけて完成させたといいます。加えて、真しん鍮ちゅうやアルミニウムが使用されているリフィラブルなデザイン、職人の手作業によるゴールデンリングのモノグラム……。メイクアップというアート、メイクアップというクラフト。一生傍らに置きたい宝物に違いないのです。
背筋を伸ばし、口角を上げ、今日が始まる喜びを。ルイ・ヴィトンの昂揚は、大人の心の向きを大きく変えてくれるはずです。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
エディター・ライター。自ら立ち上げた出版レーベル、BOOK212より絵本『ピンクのカラス』を多言語で刊行。
(問)https://book212.com