テクニックの前にマインド!? 大人の眉メイクを改めて考える(2)
マスクが日常になり、今まで以上に注目を集める目元。あらゆるメーカーからも最新のアイブロウコスメが続々登場し、今はまさに空前の“眉ブーム”であり“眉バブル”。改めて“眉”について考えます。【杉浦由佳子「愛しのニッチ美容」vol.3】
大人がやってはいけない、ふたつめのNG!
そして、もうひとつ…
捨てるべき思い込み(2)
「黄金比やルールに則って美眉を目指す」
→「黄金比やルールにとらわれすぎない」
誌面で多くの方にわかりやすく眉メイクHow toを伝えるためには、黄金比や正解、ルールを設けるのはもちろん必要ですが、それは誌面をつくるための都合であることも否めないと思う今日このごろ。イエベ・ブルベにこだわりすぎると、いろいろな可能性を狭めたり、大事なものを見落としてしまうのと同じで、眉も黄金比や既存のルールにこだわりすぎない。もちろん無視していいわけではなく、知った上で意識はしつつも“とらわれすぎない”ことが大切だと思います。
“とらわれなくていい”ことに気づかせてくれたのは、新作のアイブロウアイテムたち。今季、各ブランドが提案するパープルやピンク、イエロー、グリーン…といったカラフルなアイブロカラーは、眉色は自由でいいことを教えてくれました。頑なに信じていた「髪色と眉色を合わせるのが正解」というのは、もはや平成の感覚なんだなと。令和の眉は、その日の気分や洋服、なりたい自分のイメージで、自由に好きな色で彩るのがスタンダードです。
アナ スイ コスメティックス アナスイ アイ ブロウコンパクト05 ¥4,950
これからの自由な眉メイクを象徴しているのひとつがアナスイ。
このパープル以外にも、コーラル、イエロー、グリーン系が揃います。
色によって眉の表現の幅が格段に広がったことで、色以外の意識も変わりました。最近の私の眉メイクといえば、眉山や眉尻の位置の設定もなんとなく。左右差も笑ったり怒ったり…と顔が動く前提で、鏡の前で突き詰めすぎない。とにかくゆるい感覚でメイクしています。そして同じくアイテム選びにも変化が。この色はちょっと…、なんだか難しそう…、これは眉専用じゃないから…といった決めつけや食わず嫌いをやめ、とにかくトライ! すべてにおいて自由になったことで、より眉メイクが楽しくなったのは間違いありません。
眉への興味が尽きなくて、女優さんやモデルさん、SNSで目にする素敵な人…いろんな人の眉を日々チェックします。すると黄金比から外れた三角眉や、薄眉、ごん太の眉を個性や魅力に変換している人の多いこと、多いこと。素直にどんな眉もそれぞれの魅力がある。そう思うと安室ちゃんブームのときのように、誰もが右へ習えで細眉にする時代は、きっともう来ないだろうと確信します。ものすごいスピードで美の価値観が変化&多様化している今の時代は、黄金比に振り回されるのはナンセンス。自分のキャラクターや自眉を生かした、“自由な眉メイク”を大人こそしたいものです。
次回は、具体的なオススメ眉アイテムを紹介したいと思います!
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。