メイクHOW TO
2023.7.20

愛月ひかるさん私物メイク「ピンク系で抜け感あるトレンドとは?」【宝塚歌劇OGセルフメイク】

宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は元星組男役の愛月ひかるさんが登場!

愛月ひかるさんのセルフメイクを詳細解説!「作り込まず素を生かした今どきフェイスに」

宝塚歌劇団星組男役として華やかな姿と夢のあるステージで魅了した、OGの愛月ひかる(あいづき・ひかる)さん。

1回目の記事では、愛用しているコスメを全部見せていただきました。

\愛月さんの愛用コスメはこちらでチェック!/
▶️愛月ひかるさん愛用私物コスメ「田中みな実さんセレクトは間違いない(笑)」【宝塚歌劇OGセルフメイク】

今回は、その私物コスメを使ったセルフメイクの方法を詳しく教えていただきます!

プロの方の意見を取り入れて実践。“トレンド”と“好きなもの”を融合させていく

タカラヅカを退団し男役から離れて、メイクも変わっていたという愛月さん。

「男役をやっていたときには買わなかった色を取り入れるようになりました。紹介したNARSのアイシャドウパレットもそう。フェミニンな感じにシフトしてきましたね。タカラヅカの男役って独特で、マニッシュに見せたいならメイクをしないくらいの方がいいのに、がっつりアイメイクとかをしてもカッコいい。不思議ですよね。メイク(素化粧)だけではなく、所作やまとうオーラで“男役らしさ”を意識しているからかもしれません」

退団後のメイクで、愛月さんがこだわっていることや学んでいることとは?

「メイクはやはりトレンドがありますよね。現役のころはアイラインをバキッと描いたようなしっかりメイクが定番で、そうしないと心許なかったんです。退団後のいろいろな撮影を経て抜け感のあるメイクが今の主流だということを学び、セルフメイクもどんどんナチュラルになってきました。自分で試行錯誤するというよりも、撮影の現場などでヘア&メイクの方にお話を聞いて取り入れるという感じです」

今回は、ピンクをベースにしたメイクで大人かわいいイメージのメイクを提案していただきました。愛月さんが実際にメイクを行う順番で紹介しています。

【ベース&チーク】

ベースはマット系が好き。チークは内側に仕込んで自然な血色に

 

ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズを塗ってから、ティルティル マスクフィット オールカバー クッションを薄く重ねます。

チークが浮いた感じになるのが好きじゃないので、ここでチークを仕込みます。指3本を使って、M・A・C グロー プレイ ブラッシュ トータリー シンクトを両頬にトン!トン!とそれぞれワンバウンド。以前ヘア&メイクアップアーティストのCHIHARUさん(宝塚歌劇OG)に、『ちょっとセンター寄りの高めの位置に入れるといいよ』とうかがったので実践しています。

クッションファンデだけでもいいのですが、私は上からNARS ライトリフレクティングセッティングパウダー プレストNをパフでさらっと。ツヤっぽいベースが人気ですが、私はヨレるのが気になってパウダーを重ねています。密着する感じが好きなので、付属のパフを愛用中」

【眉】

もともとしっかりあるから、眉メイクはいつも超簡単

 

「私の眉毛はしっかりあるため、フーミー アイブロウブラシスウィーツスウィーツ アイブロウワックス 02をのせて色を変えるます。毛の間にまできちんと色を入れてから、Laka ワイルドブロウシェイパー ストロングで毛流れを整えつつ毛束感を出すだけです。眉毛は毛流れ命、ですね」

【目元】

ピンク&ブラウンで抜け感のある目元に

 

「ヘア&メイクアップアーティストの岡田知子さんにすすめられて購入した、NARS オーガズムライジング アイシャドーパレットが本当に良くて! ①と②をブレンドし、白鳳堂の筆でアイホールに広げます。目尻側がちょっと濃くなるようにするのがコツ。そのまま、下まぶたの目尻側1/3にもプラス。M・A・C #266 スモーヅアングルブラシで、③を上まぶたのキワにラインのように細く入れます。④を下まぶたの目頭側から2/3に乗せ、涙袋っぽく。⑤を下まぶたの目尻に少し重ねて締めました」

「アイライナーはペンシルとリキッドのダブル使い。今日は撮影なのでちょっと濃いめのキャンメイク クリーミータッチライナー 03を使って上まぶたにインラインを描き、目尻だけリキッドのD-UP シルキー リキッド アイライナー WP ミルクカプチーノで少し長さを出します。普段は描かない下まぶたにも、今日は薄めのキャンメイク クリーミータッチライナー 11でインラインをプラス。これを入れると目元がはっきりします。

まつげパーマをしているため、ビューラーはせずにマスカラのみ。メイベリン ニューヨーク スカイハイ 02を根元から塗ります。束っぽくならず、セパレートして長さが出るようにまつげに沿わせてのばすだけ。下まつげには塗りません」

【シェーディング&ハイライト】

全体のバランスを見て最後にプラス

 

毛先が斜めになっている筆を使い、リリミュウ シアーマットシェーディング 02の3色をブレンドしてシェーディングを入れます。フェイスラインと、眉頭のくぼみから鼻の側面に乗せ、自然な陰影を。

ハイライトは入れる日もあれば、入れない日もあります。今日は、&be ルミナイジングパウダー ヌードグロウを、付属のブラシで、頬骨の上・鼻筋・上唇の山の上にサッと入れました」

【リップ】

落ちにくいセミマットなリップをラフに直塗り

 

NARS パワーマット リップスティック 101を直塗りしています。その方がカジュアル感があって、今日のメイクにはちょうどいい。マットタイプですが、のびがよくてなめらか。ひと塗りでおしゃれ顔になるカラーです」

くすんだミントグリーンが印象的なネイルについてうかがうと、「一昨日にネイルサロンに行ってきたばかり。今回の衣装にも合っていたので、この色にしてよかったと思いました」と笑顔に。

髪もとってもキレイな愛月さん。ヘアカラーも素敵です。

「カラーは美容師さんにお任せすることが多いです。最近はあまり明るい色にすることもないから、落ち着いた色味で……という感じで。ちょっとネイビーを入れてくれたみたいなのですが、それが少し抜けてちょうどいい色合いになっています。現役時代、特に退団公演の時は2週間に1回ブリーチをしてかなり髪を傷めていました。のばして、切って、を繰り返してやっとブリーチ部分がなくなったところです」

2回に渡り、愛月さんのコスメ&メイク事情をうかがいました。次回は綾 凰華(あや・おうか)さんのセルフメイクを深掘りします。お楽しみに!

\愛月さんの愛用コスメはこちらでチェック!/
▶️愛月ひかるさん愛用私物コスメ「田中みな実さんセレクトは間違いない(笑)」【宝塚歌劇OGセルフメイク】

俳優
愛月ひかる
あいづき・ひかる/8月23日生まれ、千葉県出身。2007年に93期生として宝塚歌劇団に入団し、星組大劇場公演『さくら/シークレット・ハンター』で初舞台を踏んだのち、宙組に配属される。2010年『誰がために鐘は鳴る』から、『美しき生涯』『華やかなりし日々』『モンテ・クリスト伯』と4度にわたって新人公演主演を務める。2014年『SANCTUARY』でバウホール公演初主演、2018年『不滅の棘』で東上公演初主演、2019年に専科へ異動し『宝塚巴里祭2019』で主演。星組全国ツアー公演『アルジェの男/ESTRELLAS〜星たち〜』に出演したのち、星組へ異動となる。星組男役スターとして大きな存在感を放ちつつ舞台を支え、2021年『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』にて宝塚歌劇団を退団。退団後は舞台やコンサートなどで活躍。宝塚受験スクール「Classy Lessons クラレス」のプロデューサーも務める。Instagram @hikaru_aizuki もチェック!

ブラウス¥20,000(ティアラ) 03-3464-3310
イヤーカフ¥34,100・リング[パール]¥9,900(ジュエッテ) 0120-10-6616
ピアス¥44,000・リング¥22,000(エテ) 0120-10-6616

撮影/風香 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) スタイリング/槇 佳菜絵 構成・文/淡路裕子

※こちらで紹介したアイテムは愛月さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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