彩凪翔さん私物メイク「陰影や艶でメリハリを意識します」【宝塚歌劇OGセルフメイク】
宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は元雪組男役の彩凪翔さんが登場!
彩凪翔さんのセルフメイクを詳細解説。お悩みカバーのテクに脱帽!
宝塚歌劇団を退団してからも輝きを放ち続けている、元タカラジェンヌの方に、美を彩るあれこれについて教えてもらう連載企画。そのトップバッターとして、元雪組男役の彩凪翔(あやなぎ・しょう)さんにご登場いただいています。彩凪さんの1回目では、いつも使っているコスメのフルラインアップを拝見。
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▶️【新連載】宝塚歌劇OG美のセルフメイク「彩凪翔さんのリアル愛用コスメは『M・A・Cの所持率が高いです』」
今回は、紹介していただいたコスメを使ったセルフメイクの方法を教えていただきます。
自分の骨格や似合う色を把握し、悩みをカバーしつつ美しさを高める工夫を
いつものメイクにおいて、彩凪さんのこだわりとは?
「最近は艶感を大事にしています。ベースで作るというより、ハイライトを上手に使ってみずみずしさを出したいなと思って。また、私はどちらかというと面長で、目と口の間の距離が気になるんです。なので、チークの入れ方や下まぶたのちょっとした加減で、なるべくそこがキュッと見えるように工夫しています」
宝塚歌劇団を退団してから2年が経ち、舞台上でも舞台を下りてからも“男役として”という意識が最前に立つことはほぼなくなったそう。メイクにもその変化が現れていると言います。
「宝塚のときは演じる役の性格や背景を考え、それに“男役らしさ”を加えていました。そういう男役としての舞台メイクは突き詰めて研究していたのですが、オフのメイクはなかなか…(笑)。退団してから『自分はこういう顔型とかパーソナルカラーだから、こういう系のメイクが合うかな』と試行錯誤しています。自分で実際にやってみたり、プロの方にメイクしていただく機会があるときにいろいろ聞いてみたり」
「ついベージュやブラウンなどベーシックなカラーを手に取ってしまいます」という彩凪さん。今回はそんなベーシックカラーを使いつつ艶っぽさが際立つ、初夏のジューシーメイクで魅せてくれました!
【ベース】
素肌感が生きるようにベースメイクはシンプルに
「デルファーマ デイプロテクション +の肌色タイプを下地代わりに塗ってから、カネボウ化粧品 ミラノコレクション フェースアップパウダーを重ねます。ちょっと赤みが気になる部分にクリニーク エアブラシ コンシーラーをちょんと。“塗っています”という感じは避けたいから、カバー力よりナチュラルに見えることを重視しています」
【目元】
シアーなベーシックカラーで目元に煌めく彩りを。下まぶたのメイクも抜かりなく!
「&be クリームアイシャドウ ニュートラルブラウンを指でアイホールに広げて、上まぶたの目尻側にM・A・C スモール アイシャドウ テンプティングをM・A・C #228ミニ シェーダー ブラシで重ねて煌めきをプラス。筆に残っているものを下まぶたの目尻側にもちょっと乗せています。こうすると目が少し優しく見えるんですよ。その後、上まぶたの目尻にだけM・A・C コール パワー アイ ペンシル フィーラインでラインを入れます。
下まぶたの目頭側に、パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールショウ クーリング スティック 003で光を足します。シピシピ シークレットキワミライナー R ライトブラウンを使って下まぶたの黒目の下あたりにラインを描いて影をつけ、その立体感で涙袋っぽく見せています。こうすると下まぶたに陰影がつき、目元にメリハリが生まれる気がします。本当にちょっとなんですけど、これがあるとないとでは全然違うんですよ」
【まつげ】
上まつげだけでなく下まつげもマスカラで長さを演出
「まつげはしっかり上げたいタイプ。イミュ アイプチ ビューティ フィットカーラーでしっかり上げてから、ランコム グランディオーズ ウォータープルーフを根元から塗ります。下まつげにもマスカラを足すと先ほどの下まぶたのメイクがより締まって見えるので、最近はやっていますね。下まつげがとても少ないので、ラッシュアディクトのまつげ用美容液をつけて頑張って伸ばしています。最後にパナソニック アミューレ まつげカーラー EH2380Pでカールをキープ」
【眉】
濃すぎずナチュラルに。ベタッとならないように立体感を重視
「眉は、アイメイクをした後に全体を引きで見て、バランスを考えて描いています。M・A・C ブロウ デュオ ブルネットを混ぜて色を作ったものを、眉全体にさっと。眉山から後ろはM・A・C ヴェラックス ブロウ ライナー ディープブルネットで形を整え、眉頭は後ろのスクリューブラシを使ってボカして。セザンヌ 超細芯アイブロウ オリーブブラウンで毛を描くようにして、まだらに見える部分をなじませたり、毛っぽく見せて立体感を作ります」
【チーク&ハイライト】
気になる骨格をカバーしつつ、ハイライトで艶っぽさとメリハリをプラス!
「気になる頬の間伸び感をカバーするように、ボビイ ブラウン ブロンザー ブラシを使ってM・A・C パウダー ブラッシュ メルバを頬骨に沿って横長に入れます。このチークがマットなのでカジュアルに仕上げたい時はこのままでもいいのですが、今回はパルファン・クリスチャン・ディオール ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 001のオレンジとピンクをM・A・C #159S デュオ ファイバー ブラッシュ ブラシで混ぜてトンと重ね、パール感を足しました。白のハイライトは、目の下とこめかみと眉間と鼻先と、あごの先にほんのちょっと。パール感が強くなりすぎないように、ブラシで軽く入れるのが鉄則です」
【リップ】
透け感のあるジューシーな口元が好み♡
「リップは、&be クレヨンリップ ナッツブラウンで全体を塗ってから、内側の部分だけにM・A・C リップガラス アマンダ ザ スターズを重ねてジューシーな艶を加えます。しっかり色づく口紅はあまり使わず、シアーに色づくタイプをよく使いますね」
夏に向けてやってみたいメイクや気になるカラーはありますか?
「茶、ベージュ、ゴールドが安心しちゃうからつい…(笑)。でもちょっと冒険してみたいなと思っています。韓国風のメイクもかわいいですよね。インスタを見ていると『#ブルベメイク』などのタグで気になるものが出てくるので、それを参考にすることも多いです」と彩凪さん。
タカラジェンヌの方は香りにもこだわっている方が多い印象なのでうかがってみると、「現役時代も今も、役によって香りを変えています。イメージに合う香りを探すのも楽しいんですよ。今は舞台が一段落しているので、好きな香りをチョイス。数量限定のジョー マローン サクラ チェリー ブロッサム コロンを使っています」
2回に渡り、彩凪さんのコスメ&メイク事情をうかがいました。次回は愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんのセルフメイクを深掘りします。お楽しみに!
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撮影/風香 ヘア&メイク/岡田知子(TRON) スタイリング/滝沢真奈 構成・文/淡路裕子
※こちらで紹介したアイテムは本人私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。