神崎恵さん・初主演ドラマ｜クランクアップは「甲子園が終わった高校球児のように、砂を持って帰ろうみたいなやり遂げた感覚！」『だから私はメイクする』Specialインタビュー後編

“美のカリスマ”として知られる美容家の神崎恵さんが、地上波ドラマ初主演を務めているドラマパラビ『だから私はメイクする』（テレビ東京系・毎週水曜深24時58分～）。

原作は、『FEEL YOUNG』（祥伝社）にて連載中のシバタヒカリさん作の同名コミック。『浪費図鑑』で知られるオタク⼥性4⼈組・劇団雌猫によるエッセイ集『だから私はメイクする』（柏書房）を原案とした多くの⼥性に⽀持されている話題作で、様々な⼥性の「メイクをする理由」を描くことで現代をたくましく⽣きる⼥性たち（時に男性も）の様々な姿を映し出します。

そんな本作で、主⼈公・コスメショップのビューティーアドバイザー（BA）の熊⾕すみれを演じている神崎さん。

インタビュー後編では、『美的』など美容誌を中心に毎月多くの媒体に登場し、イベントやメイク講座、コスメブランドの商品開発、プロデュースなど幅広く活動する一方で、プライベートでは3人の子供を育てるママでもある神崎さんに、多忙な日々の中で行われた本作の撮影現場でのエピソードや家族の反応、美容家として大切にしている思いを伺いました！

ひと気のないコスメフロアに入り浸れるのは楽しかったです

――今回、閉店後の西武池袋本店で撮影されたんですよね？

そうなんです。閉店後から開店前の朝の7時、8時までという深い時間に撮影して、昼夜逆転していました（苦笑）。でも、あんなにひと気のないコスメフロアに入り浸れるのはなかなかできないことなので、それはそれで楽しかったです。

――他のお仕事と家事・子育てを両立されながらの深夜撮影は大変だったのでは？

家族にご飯を食べさせてから現場に行き、みんなが起きる時間に家に戻るという、ちょうど家族が寝ている時間に撮影を行っていたので、家族はそれほど違和感がなかったと思います（笑）。変にご飯の時間に引っかかるよりはよかったですね。

あと「この現場を乗り越えないといけない」という緊張感から、すごくいい意味で気を張れていたので、体力的にもそんなに大変な感覚はなかったです（笑）。

女性はすごくかっこいい生き物だと、今回改めて感じました

――今回、出演者、スタッフさんをはじめ現場は女性の方が多かったそうですが、撮影現場はいかがでしたか？

監督やプロデューサー、カメラマンさんをはじめ、スタッフさんたちはほぼ女性でしたが、本当にみんなかっこよかったです。もちろん性が問題ではないんですけども、日々闘いながらモノを築き上げていく女性の姿が見られるのは私的に大きかったですし、そこに加われたのもすごくうれしくて。

どんな立ち位置であれ、自分が何者でもあれ、女性はとてもやりがいがあって、すごくかっこいい生き物だと、今回改めて感じました。美容に関わって生きてきた中で、今回こういう形で美容ドラマに関われてよかったですし、本当にいい経験ができたと思っています。

――クランクアップの時に涙されたという話を伺いましたが、やはり達成感が強かったのでしょうか？

そうですね、甲子園が終わった高校球児のように、砂を持って帰ろうみたいな、やり遂げた感覚でしたね（笑）。

とにかく健康にやり遂げたっていうことが、私の中で大きくて。私が熱を出してしまったら、撮影が止まってしまうし、家に帰れば家族にも迷惑をかけてしまう。なので、どこを取ってもとりあえず自分の健康第一という感じで、いつも以上に気を張り、連日連夜、決勝戦みたいな感じでした（笑）。

あと、美容家として、ドラマという新しい場所で「美容のすごさ」を伝えられたことも自分の中で大きくて。正直、何としてもやり遂げないといけないという思いが強かったんです。そんな新しい挑戦ができ、それを遂げられて、すごく気持ちがよかったですね。

メイクは見た目に加え、心が変わる楽しさがあります

――ドラマでは、美容の面白さや素晴らしさが描かれますが、神崎さんが特に届けたいメッセージは？

美容は、外見を変えてキレイになることが前面に出やすいと思うんですけど、心と体のバランスがとても大事なんです。

今回のドラマは、いろいろなコスメがでてきて、主人公がメイクで変わっていく姿など、目で見える楽しさもありますが、そこに心が変わる楽しさも大事だということが描かれています。ストーリーでいうとそっちの方が大切で、私としてはそこを感じて頂きたくて。

目で見る楽しさと心で感じる味わい深さ、両方があるドラマで、美容家としてそれが伝わったらいいという思いで日々活動しているので、それを感じていただけたらうれしいですね。

あと、次の日すぐ真似できるようなメイク術もたくさん紹介されるので、それも楽しんでいただけたらと思います。

【プロフィール】
神崎恵（かんざき・めぐみ）
美容家。多数の雑誌企画のほか、インスタやメイク講座なども大人気。最新著『服が似合う顔が欲しい』（大和書房）をはじめとする著書の発行部数は累計134万部を突破。3人の息子をもつ母でもある。

【番組情報】
ドラマパラビ「だから私はメイクする」
テレビ東京系・毎週水曜深24時58分～
動画配信サービス「Paravi」で毎話独占先行配信中。

出演／神崎恵、志田彩良、吉田朱里（NMB48）
ゲスト主役／島崎遥香、阿部純子、太田莉菜、片山友希、石川恋

取材・文・構成／高山美穂

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。