篠原涼子さんインタビュー「気持ちはきちんと伝えるのが大人の仕事の仕方」【美的GRAND】
ハリのある肌、しなやかに揺れる髪、太陽のような笑顔──。女優・篠原涼子さんの美しさは、きっぱりとした内面を物語るように、清潔感にあふれています。彼女が考える仕事や人生との向き合い方について教えていただきました。
気持ちはきちんと伝えるのが大人の仕事の仕方だと思う
主演女優の格を、あらゆる場面で感じる数時間でした。表紙含め4着の衣装を迷いなく次々と着こなし、カメラの前では服の特徴を生かしながら動いて、瞬く間に撮影終了。インタビューではどんな質問にも誠実に答える中で、インタビュアーに逆ツッコミを入れて笑いの渦に包んだり、あえてダメな自分のエピソードを盛り込んでほっこりさせたり。全員がいつの間にか篠原さんのペースに心地よく巻き込まれ、素敵な女友達と楽しくおしゃべりをしたような気分に。そんな中で彼女が語った、憧れの先輩のエピソードが印象的でした。
「清潔感と聞いて私が思い浮かぶのは、吉永小百合さんです。デビュー当時からトレーニングと食事管理をずっと続けておられるそうで、自分ケアが完璧。それに、仕事へのプロフェッショナルな姿勢には頭が下がります。誰に対しても『はい、わかりました』と笑顔で優しく対応する姿が美しく、それでいて庶民派のチャーミングな一面もある。同業の後輩として、こんな人間になれたらいいなと、いつも思っています」
話題は次から次へと変わります。
「最近YouTubeにハマっています」「休みの日は夕方まで誰ともしゃべらなくて、声が出るか確認しちゃう(笑)」なんてお茶目な一面も。それでいて、圧倒的に美しい。篠原さんを構成する要素は既に、憧れの吉永さんに似ています。
「でも私、怒るときもありますよ。ただ、一度伝えたら、後は引きずりません。言いたいときに言うって、マイペースだし、その瞬間は相手を傷つける可能性も秘めていますが、仕事って次から次へと進んでいかなきゃいけない。待ってくれないし、気持ちを悟ってもらうことも難しい。言わないことが失礼になるときもあるから、きちんと伝え、明日はまた笑顔で一緒にやりましょう、というのが好き。紆余曲折の思いを経て、これこそが大人の仕事の仕方だと気づきました」
たゆまぬ努力で美貌を保ち続けているのはもちろんのこと、人付き合いに遺恨を残さない生き方。これも、彼女のあふれ出る清潔感を形作る大切な要素。
「人ってどうして明るくなれるのか、やる気が出るのかと考えると、それは絶対に“相手がいるから”なんです。誰かが喜んでくれるから、頑張れる。相手が楽しませてくれたから、私も楽しませようと思う。触れ合う人を大切に、お互いに有意義な時間を過ごしたいですよね」
明るく、強く、自分も心地よく。この本物の清潔感、私たちも目指したい!
【INFORMATION】
4月15日(水)スタート! TVドラマ『ハケンの品格』で主演
13年ぶりに復活する大ヒットTVドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ)で、大前春子役で再び主演。働き方改革全盛の時代に、新しい働き方や生き方を考えさせられるストーリー。取材を基にした緻密な構成と、篠原さんの令和版“スーパーハケン”っぷりに注目!
Profile.
女優。1973年、群馬県生まれ。映画化もされた大人気TVドラマシリーズ『アンフェア』『ハケンの品格』などで主演し、絶大な支持を集める。映画や舞台でも活躍。4月15日(水)より13年ぶりに復活した『ハケンの品格』(日本テレビ)がスタートし、主役の大前春子を演じる。
『美的GRAND』2020春号 発売中!
予約&購入はこちら
『美的GRAND』2020 春号掲載
撮影/菊地泰久(vale.) ヘア&メイク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/宮澤敬子(WHITNEY) 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。