THREE、アンプリチュード、ITRIM…話題アイテムはどうやって作られる? ACROのブランドプロデューサーを直撃!
THREEをはじめ、アンプリチュード、ITRIMなど、様々なブランドを率いるACROの取締役会長・石橋 寧さんに突撃取材! どのようにして話題の最新コスメは作られているのでしょうか? これを読めばますますブランドが好きになるはず♪
「なんで??なんで??が僕の口グセ。すべては好奇心から始まります」
化粧品が元気なのは平和の証。だから楽しくありたい
美的世代に大人気の「THREE」をはじめ、4ブランドを率いるACRO会長の石橋寧さん。会社のトップなのに国内外を飛び回り、“自分が作りたいブランド”を実現していく姿は「いつも楽しそう」と評判!
「僕はね、とにかく好奇心の塊なの(笑)。旅が大好きで、気になる場所があったらすぐ自分の目で確かめに行っちゃうんです。以前も、与那国島に世界でも類を見ない化石サンゴがあると聞いて、飛んで行きました。そこで化石サンゴはミネラルが豊富で汚れの吸着作用もあると知り、これはいい化粧品の原料になるぞ、とピンと来たんです」
海外に行けば「なんでこんな言葉があるの?なんでこんな建物を建てたんだろう?」と好奇心に駆られて、その国の歴史や文化までとことん調べるのが石橋さん流。かえって日本の魅力に気づかされ、アイディアを生むきっかけになるそう。
「N.Y.もパリもアジアも何度も行っていますが、その度に、やはり日本はいいなと思います。四季は素晴らしく豊かだし、食べ物もおいしい。僕らが当たり前と思っていても、海外の人にとっては驚きだったり、憧れられるものはたくさんあるんです。化粧品に使える天然原料だって『ITRIM』に配合している夕張メロンの種子油や、長崎産のビワの葉エキスなど、すごくパワフルで品質もいい。だからこそ日本の魅力を化粧品に託して、どうやって世界へ伝えていけるかが大事だと思っています」
コスメもグローバルな時代だから、ほかと同じ土俵に立っても仕方がない、と石橋さん。
「自分の目利きを信じて、これからもほかにないもので勝負をかけていくつもりです。『FIVEISM』もね、世界を見回してもちゃんとしたメンズメイクブランドがなかったから、僕が作っちゃった。そろそろ本格的に男性メイクの時代が来るぞ、とワクワクしているんです」
優しく華やかな桜をテーマにした、2016年春“THREEサクライズム コレクション”。
誰よりも仕事を楽しむ!石橋さんの3つのモットー
【モットー1】永遠の現場主義。自分の目で見て、肌で感じるのがいちばん!
\良い原料を求めて全国を奔走/
\社内でもあちこちに出没/
「じっとしているのは好きじゃない」と石橋さん。原料探しの旅はもちろん、時間が空けば社内のフロアを回ったり、百貨店売場へ出かけて売れ筋やお客様の動向を情報収集。
「なんでも部下任せではダメ。自分の目で現場を見ることが何より大切なんです」(石橋さん)
【モットー2】空き時間は常にニュースをチェック! 世の中の“半歩先”を読む。
国内外の最新情報をキャッチして「次はこうなるのでは?」と半歩先の仮説を立てるのが得意。
「この習慣がコスメのトレンドの先を読む”ひらめき力”にも役立っていると思います」(石橋さん)
\デスクに常備/
気持ちを切り替えたいときはTHREE コンディショニング ミスト SQをひと吹き。
「いつも机に置いています」(石橋さん)
【モットー3】“日本の魅力”で勝負したグローバルブランドを!
「ほかと同じ土俵で勝負しない」のも石橋さんのこだわり。そこでナチュラルで即効性のある日本発のオーガニックスキンケアを、と作ったのが「ITRIM」。
「日本の生薬の考えに基づいた原料を贅沢に使うので、原価は高くなるけどそれでもいいやと(笑)。おかげさまで海外のお客様にも好評です」(石橋さん)
\このオイル全部天然の色なんです/
天然由来成分100%で顔・体・髪のあらゆる悩みに応える。
ITRIM エレメンタリー トリートメント オイル ¥12,000~18,000
お話を伺ったのは…
(株)ACRO 取締役会長・ブランドプロデューサー 石橋 寧さん
いしばし やすし/化粧品業界45年。RMKやSUQQUを名だたるブランドへ育て上げた後、(株)ACRO代表取締役社長に。卓越したセンスと行動力でジャパニーズコスメの新時代を切り開いている。
『美的』2020年1月号掲載
撮影/鈴木希代江(内山事務所) イラスト/カツヤマケイコ 構成/野村サチコ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。