自律神経を整える！HIIT×ピラティスで“超時短”ボディメイク【最新エクササイズ2019】

世界的に話題のトレーニング「HIIT（ヒット）」と、ピラティスを組み合わせた画期的なプログラム「HIITピラティス」が、ピラティス・ヨガ専門スタジオ「zen place」に誕生。一般的なピラティスとの違いは？　効果は？　さっそく体験してきました！

インナーとアウターを効率的に鍛える“超時短”プログラム

HIITとは「高強度インターバルトレーニング（High Intensity Interval Training）」のこと。短い休憩をはさみながら、高強度の運動をくり返すトレーニング法で、おもにアウターの筋肉の引き締めに効果的。最大の特徴は、トレーニング後、最大72時間もの長きにわたって、脂肪燃焼効果が期待できる“アフターバーン”という状態が続く点です。

このHIITにピラティスを組み合わせることで、インナーとアウターを同時にバランス良く、短時間で効率的に鍛えるのが、「zen place」の「HIITピラティス」です。

目指すのは、体・頭・精神の調和

「zen place」の「HIITピラティス」は、インストラクターによるプログラムの内容・目的の説明からスタート。

「このプログラムには、脳神経系にアプローチする考え方が組み込まれています。たとえば自律神経。心拍数が上がると交感神経が優位になり、下がると副交感神経が優位になるのですが、HIITで高強度の運動と休憩をくり返し、心拍数をアップダウンさせることで、次第に自律神経のバランスが整っていくと考えられます。また、ピラティスで細かな筋肉の動きに集中することで、筋肉と脳の連携がよくなるんです」と、インストラクターのYoko.Mさん。

超時短でボディメイクが叶うだけでなく、脳神経系のバランスにまでアプローチできるなんて！　期待に胸がふくらみます。

さっそくウォームアップのパートで、肩甲骨や背中などの大きなパーツだけでなく、手首や指1本1本の細かなパーツまで、丁寧にほぐしていきます。

HIITの間は、何も考えられない！　頭が空白になる時間

全身がくまなくほぐれたら、次はいよいよメインパートのHIITへ。まずは可能な限り高速で動くスクワットから。20秒間、高速でスクワットをしたら、足踏みしながら10秒休憩。これを6～8セットくり返します。ここはなんとかクリアできたのですが……。

ひじと手のひらを交互に床につけるプランクポーズ、太ももアップ、バービージャンプといった高強度の運動を、同じように6～8セットくり返しているうちに、マットにしたたるほどの汗が出て、しだいに息も切れ切れに。筋肉が動かなくなるほど苦しい場面も！

心拍数がマックスになると、何も考えられなくなり、頭の中は真っ白に。
「その空白の時間がいいんです。考えすぎの現代人が普段酷使している“大脳”が休められ、逆に普段使えていない“小脳”が活性化します」（Yoko.Mさん）

ピラティスで、全身の筋肉を機能的に整える

20分間のHIITのパートを乗り越えたら、次はピラティスの動きを用いたクールダウン。HIITでは、特に背筋と腹筋を繰り返し使ったので、背骨の流動性を高めるピラティスのムーブメントで背筋の緊張をほぐし、腹斜筋もストレッチしていきます。

「zen place」のインストラクターは、世界最大規模のピラティス専門団体であるアメリカのBasi pilatesの有資格者。スキルが高いため、「何のためにその筋肉を動かすのか」「どうしたら正しく動かせるのか」など、指導がきめ細やか。ひとりひとりの体の使い方のクセや、左右差に応じた指導をしてくれるのはさすがです。自分ではまっすぐ動かせているつもりでも、実は軸がずれている、といったことに気づかされるシーンも多くありました。