間宮祥太朗さん「焦りのなさも、僕の強みのひとつかもしれません」|映画『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』スペシャルインタビュー
人気コミックをドラマ化した『ACMA:GAME アクマゲーム』。劇場版で最終決戦に挑む照朝役を演じた間宮祥太朗さんにお話を伺いました。
間宮祥太朗さん「「いいなと思う瞬間」を積み重ねて、自分の年輪を増やしていきたい。」
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スクリーンでは眉間にシワを寄せ、険しい表情。人気コミックをドラマ化した『ACMA:GAME アクマゲーム』で演じた照朝は、悪魔たちが執り行うデスゲーム「アクマゲーム」に巻き込まれ、劇場版で最終決戦に挑む。世界の運命を背負って。
「強い意志を感じる役で、悪魔と対峙するのにふさわしいものをまとわなければと、眼差しの強さに気合を入れていました。今作はキャストやスタッフ間で阿吽の呼吸が生まれてからの撮影も長く、いいチーム感でした。僕は主演だからと意図的に雰囲気を作ることは特に意識していません。それは自然に生まれるものだと思うので。ただ、芝居の経験が浅い方や、劇場版から参加した方も入りやすい雰囲気は用意できたらと思っています」
アクマゲームで負けたら死という極限状態の中で、観る側もどこか試される今作。間宮さん自身は、ここぞというときに力を発揮するためにも、「物事に意味を見いださない」そう。
「結果がすべてだと思いすぎないようにしています。基本的には生きているだけで素晴らしいという思いが前提にあるので、自分らしさや人生の意味もあまり考えません。逆にいえば、すべてが“らしさ”だと思うし、ずっと川上を目指すのではなく、時には流されたり、逆らったりを楽しんで生きたいですね。そうしていると、自然と自分らしく力を発揮できるような気がするんです。焦りのなさも、僕の強みのひとつかもしれません」
今年もドラマ、映画、舞台と注目作に続けて出演。多忙な中でも、釣りをしたり、自然の中へ出かけたりとオフの時間を大切にする間宮さんにとって、休日は日常と地続きの習慣のようなもの。
「オーストラリアで、自然発火して炭化することで発芽する植物を知ったとき、人知を越えた摂理や進化がある自然こそ美しいと感じました。すごく感覚的な言葉ですが、日常の中で“いいなと思える瞬間”を積み重ねていきたいです。芝居でいい反応ができた、料理がうまくできたみたいに、ちょっとした瞬間や、自分の機微を大事にしながら、人としての年輪を増やしていきたい。それが僕の芝居につながるといいなと思います」
He is into…
食生活はわりとヘルシー
体に良さそうなものが好きで自分でも料理をします。今夏はオクラとみょうがとトマトのマリネなどを常備菜に。
休日は釣りが楽しい
同じ道具、環境、釣り方でも、釣る人の考えやリズムで釣れ方が全然違うのは人生みたいで面白いです。
『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』
©2024劇場版『ACMA:GAME』製作委員会 ©メーブ・恵広史/講談社
異形の悪魔によるデスゲーム「アクマゲーム」に巻き込まれた照朝。そのきっかけとなった〝悪魔の鍵〟を破壊する旅を続ける中、父を殺した謎の組織の正体に迫り、親友の初や悠季らと共に最後の「アクマゲーム」に挑む…。
監督:佐藤東弥 出演:間宮祥太朗、田中 樹、古川琴音ほか
10月25日公開
『美的』2024年11月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/三宅 茜 スタイリスト/津野真吾(impiger) 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。