僕がプロデュースしたジェンダーフリースキンケアブランド「TooB （トゥーブ）」ができるまで

By 町井祥真

皆さん、こんにちは！前回のブログでは最強美容成分”レチノール”について、様々な美容効果とリスクについてお伝えしました。レチノールを初めて知った方、使ったことがなかった方も僕の記事で興味を持ってもらえると嬉しいです。さて、今回は前の記事の最後にお伝えした、僕がプロデュースした「TooB （トゥーブ）ナチュラルスキンセラム」の開発についてお話したいと思います。

「今までにない新しいファンデーションを作りたい！」そんな想いを伝えにOEM会社へ飛び込んだ！

プレゼン用のプロフィール写真を撮影している時の様子。

自己紹介や前回の記事でもお伝えしている通り、元々汚い肌にコンプレックスが強かった僕が”レチノール”に出会ったことをきっかけに肌が生まれ変わり、同じように肌悩みを抱えている方にぜひ使って欲しいと思い今回のメイン成分として次世代レチノール、”グラナクティブレチノイド（レチノイン酸ヒドロキシピナコロン）”を選択しました。

20代半ばの頃、肌荒れに悩んでいた僕はまずは日焼け止めを毎日塗る習慣を身につけようと思い、色々なブランドの日焼け止めを使用していました。そんな中、「ラロッシュポゼ」の日焼け止めでティントタイプがあると知り、試しに使ってみたら自然かつ綺麗に肌を補正してくれ、顔の印象が全然違って見えた事に驚きました。

それ以来は、ラロッシュポゼの日焼け止めが手放せなくなり、自分でブランドをプロデュースするなら、男性がつけても自然かつしっかりカバーできる”美容液 × ファンデーション”をかけ合わせたような商品が良いと漠然とイメージを膨らませました。それから大学生ぶり（8年ぐらい？）にパワポで作った、拙いプレゼン資料を持って化粧品を作る会社にアポを取り、直談判。

商品コンセプトとしては、美意識の高い女性が使っても納得のいくクオリティ、きちんと美容効果があるものと、男性が使用してもハードルにならない（肌補正しすぎない、クレンジング無しでオフできるなど）”ジェンダーフリー”のアイテムにしたいと思っていました。同時に、自己体験から日本の男性にもっと美容を当たり前に楽しんでもらいたいという気持ちも強かったからこそ、”肌”そのものにフォーカスし、性別に囚われない誰もが納得のいく商品にこだわりたかったんです。

ほぼ自分の想いのみが先行してたプレゼンではありましたが熱意は伝わり、なんとか試作を作っていただける事に。普通はいくつかの会社とお話して決めるそうですが、こんな右も左も分からないような僕に時間とチャンスを与えてくれた今回取り組んでいるOEMの会社を選ばずにはいられませんでした。

中身を制作しながら容器探しにも奮闘

こうして試作が始まったわけですが、ここからが長い道のり。1回目から理想とする使用感だったりテクスチャとはならないので何度も試作を重ねていかないといけません。その間に容器を決めていく必要もあるため、業者向けの展示会にいくつか足を運び、数百本もの容器を見て最終的に今のボトルに決めました。

業者向けの見本市に足を運び、様々な容器の見本をとにかく見漁った。

展示会では他にも新しい美容成分など独自の技術を紹介しているブースが多く、市場調査もできた

展示会で展示されている容器は塗装や色をつける前の段階なので、結構イメージしづらくてあれこれ悩んでしまいがちなのですが、僕が作ったナチュラルスキンセラムのボトルは一目惚れして即決で決めたのを今でも鮮明に覚えてます。まるでタイプの異性を見て稲妻が走ったようなあれです。笑

そして今度は容器のデザインを決め、色を綺麗に乗せてツヤ感を出すのかマットにするのかなど、試作を進めていきました。同時に様々なことを進めていかないと納期まで半年以上かかることもザラなので、スピード感を意識しながら並行して化粧箱（容器を入れる一番外側の箱）なども決めていきました。

その中で最も重要なのがブランドの名前とロゴ。「TooB」というのは実は「Too Beautiful」からつけた造語です。

I’m too beautiful.　 ”私は美しすぎる”

自分の肌が綺麗になる事で自分を好きになってもらいたい、自分らしく輝いている人をサポートできる様なブランドになればと想い、この名前を付けました。肌トラブルに悩まされていた頃の自分はとにかく鏡を見ることも嫌だったし、自己肯定感も低かったのですが、肌が生まれ変わることでこんなにも自分に自信が持てて好きになれるんだと強く思ったからです。

こうしてブランド名も決まり、デザイン決定まで大詰めとなったころ、パッケージにJANコード（バーコード）も組み込まないといけないのを知り、大慌てなんかもしましたが、なんとか無事に取得。無知でも本気出せばやれるもんですね。ようやく外見の制作工程はひと段落かと思いきや。。。

納品までにもやること多すぎ問題！？

ここからがまた大変。実は本発売前にクラウドファンディングで先行予約を開始する予定だったため、サンプルのボトルや中身で撮影素材を作って多量なクラウドファンディングのページを作成しなければならず、この時は一番時間に追われて大変でした。ここはもうありとあらゆる人脈に助けて頂き、乗り越えられました。その時に関わってくださった皆様、本当に無知の私を助けてくれてありがとうございました。泣